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ガジェットとキャッシュレス決済とホテル徘徊が好きな人のブログです。

コミックマーケット101に一般・サークル参加しました

あけましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いします。 2022年12月30日・31日に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット101に参加しました。毎度のことですが記録のために記事を書いておこうと思います。

ちなみに前回の記事は↓です。

alstamber.hatenablog.jp

一般参加

今回は1日目に一般参加しました。最初に東地区に買い物に行きたかったのですが、西のアーリーしか当選しなかったので (もちろんチケットを手に入れられなかった人もいるので、当選しているだけありがたいことです)、西の待機列に並ぶことにしました。

私が持っていたアーリーチケットはC枠という8時から受付開始のものです。混んでる電車に乗りたくなかったので東京駅からJRバスを利用してビッグサイトに向かいました。7時20分発のバスに乗りましたが、乗客は9割程度で若干の空席がありました。バスは7時50分頃にビッグサイトのバスターミナルに到着しましたが、西のアーリーの入場待ち列がやぐら橋の方に形成されていたので、若干遠回りしました。列への速達性重視ならJRバスよりもりんかい線ゆりかもめを使ったほうがいいかもしれません。

今回も前回に続きチケットの確認と検温が実施されています。西・南のチケットを持っている人はイベントプラザを通って屋上展示場に上っていき、その先にある南3ホールが受付場所になっていました。受付完了後一旦南のトラックヤードに出され、そこから西のチケットを持っている人は西3・4ホールへ、南のチケットを持っている人は南4ホールに向かって、そこで待機することになります。どちらの場合も屋内で待機できるので、ふきっさらしの東駐車場での待機を強いられる東よりはだいぶ楽だと感じました。ちなみに西3・4ホールに一度入るとトイレと自販機ぐらいしかないため、食料は事前に調達しておくことを強く推奨します。

西3・4ホールからどうやって入場するんだろうと思っていましたが、西3ホールを出たところにあるエスカレーターでエントランスホール近くに降りてそこから入場する形でした。この場所だとまっすぐ進めば北コンコースからゴキブリホイホイに行けるので、東へのアクセスも悪くないでしょう。実際、10時30分開場で10時37分には目的のサークルのスペースに到着していました。

会場内の人口密度は前回と同程度に感じました特に混雑していた印象なのはVTuberジャンルの付近で、人も多かったし、並んでいるサークルも多かったと思います。一番混雑していたのは企業ブースでした。久しぶりに行ったのですが、新型コロナ登場前とそんなに密度が変わらないのでは?と正直思いました。今回は欲しいものがあったので仕方なく行きましたが、正直よっぽどのことがない限り行きたくないところです。

帰りもJRバスを使いました。閉会30分ぐらい前にバス乗り場について、30分ぐらい待ったと思います。ちょっと待ち時間が長く、これ以上待つなら利用は考え直したいなと思いました。

JRバスの左側の座席に座ると東京タワーがちょうど見えるスポットがあっていい感じです。

サークル参加

2日目にサークル参加をしました。

行きはゆりかもめ利用で逆三角形の下からの入場です。C100と同じく入口でチケットを簡単に確認、ゴキブリホイホイの手前のコンコースでチケットの回収と検温という流れでした。受付の流れはスムースで、スペースまで速やかに移動できました。

C99でなくなっていたスペース配布のチラシが復活していました。またマスクとアルコールティッシュの配布がなくなっていました。これで見本誌の封筒提出以外はC97以前のスタイルに戻ったことになります。スペース配布のチラシってどれぐらい効果があるんでしょうかね。私は正直あまり目を通さないのですが、他の方はどうでしょうか?机同士の間隔は変わらず少し開けてありました。外への出入りがしやすいのでこれは当選率に影響が出ないのであれば続けてほしいです。

スペースの設営は、既刊と新刊の2種になったので段々ダンボールを復活させたのと、「お釣り出せます」ポップを追加してみたこと、後は追加イスが借りられるようになったので借りてみたのが主な変更点です。

やはり段々ダンボールがあるとスペースがにぎやかな感じになっていいですね。新刊一つだけだと管理は楽なんですが、スペースの盛り上がりは大量に搬入でもしない限り出しにくいと思っています。「お釣り出せます」ポップは、500円の本を頒布すると撤収時に大量の500円玉が発生して持って帰るのが大変になる問題の対策になればと思って用意してみました。どれくらい機能したか定量的には測定していませんが、撤収後に硬貨と比べて結構お札が残ったので、多少の効果はあったのではないかと思います。追加イスは500円しますが、あるとやはり便利なので借りておいて損はないと思いました。

Twitterを見ていてあまり欠席報告も多くないと感じていましたが、実際欠席しているサークルは多くないと見えました。概ね欠席率はC97以前の水準に戻ったのではないでしょうか。評論・情報ジャンルの人流は前回よりも増えた印象です。通路に人が溜まって若干流れが悪くなるようなことも起きていて、C97以前の雰囲気に近づいたと思います。

今回は「評論・情報」という大ジャンル自体は変えないままでしたが、その中でのジャンルを少し変えて、紅茶に関する本を新刊にしての参加でした。どれくらい数が出るかもわからなかったので、C97のときより少し少なめの搬入数で臨んだのですが、結果としては1時間半で完売という形になりました。これは今までサークル参加してきた中でも最速のペースでした。その後も多くの方にスペース訪問していただき、完売を惜しむ声もいただいたので、新刊をほしいと思っていただいたすべての方にお渡しできなかったことは申し訳なく思っています。

これまでの体験だと、午前中はそんなに数が出なくて、12時前ぐらいから人の波がやってくるとともに数が出るようになり、14時前には落ち着くという動きだったのですが、今回は開場直後から結構なペースで数が出て、11時台になって若干落ち着きつつもそこそこのペースで出続けた結果、12時前後には搬入分がなくなるという動きになってしまいました。少しジャンルを変えたことによる影響なのか、評論・情報自体の人流が前回よりも多かった影響なのか、細かく分析はできていませんが、この動きを読みきれなかったところが早すぎる完売の原因だと考えています。

コミックマーケットに来れない方向けにも本を手に取っていただこうと、弊サークルではメロンブックスさんでの委託販売も行っています。が、今回の紅茶というテーマを踏まえると男性ユーザーが多そうなメロンブックスさんだけでは手にとってもらいにくいかと思い、BOOTHでの自家頒布にトライすることにしました。試験的な取り組みだったので少部数の用意でしたが、本日時点で完売しており、BOOTHを通してより多くの方に新刊をお届けできることがわかったのは収穫でした。夏以降も用意数をもう少し増やして続けていきたいとは思っていますが、一個ずつ同人誌を封筒に詰めて発送する作業ができる量には限界があるので、あくまでサブ的な頒布方法にとどめる予定です。

搬出はすっかり恒例ですがゆうパックを利用しました。搬出自体はスムースで良かったですが、コスプレしている人の間を縫うようにしないとたどり着けない導線は相変わらずでした。申し訳ない気持ちでいっぱいになるのでこれはやっぱり改善してほしいです。C102の申込時アンケートにも書いておこうと思います。

帰りはJRバスで帰ろうとしましたが、閉会時間頃に待機列に到着、その後1時間弱待っても乗れなかったので、結局ゆりかもめで帰りました。復路のJRバスは需要に対して明らかに本数が不足しているようです。回送運転の横流しらしいので増発は難しいかもしれませんが、できるのであればさらに増発をお願いしたいところです。

C102に向けた反省

C102ではC101で頒布した本の続編を持っていくつもりで、またさらに入場者数の上限を引き上げるという話も聞こえてきているので、今回の動きから順当に考えればもう少し搬入数は増やしたほうが良さそうです。メロンブックスさんでの出方ももう少し伺いつつ、C102ではどのように頒布するかを考えていきたいです。

搬入というと、今回はダンボールに新刊と既刊を詰めて手搬入したのですが、正直かなり大変でした。C99、C100と搬入量が相当少なかったので完全に間隔が麻痺していました。C102では新刊に合わせてC100、C101の既刊も持っていくことを考えると、手搬入はさすがに無理と考えたほうが良さそうです。新刊は直接搬入で良いとして、既刊や設営用の什器をスムースに搬入する方法を考える必要があります。宅配搬入は業者のいい話を聞かないのであんまり使いたくはないのですが……。

りんごの木のオーナーになってみた

この記事は whywaita Advent Calendar 2022 - Adventar の17日目の記事です。昨日は kadokusei さんの JGC取得2022 - /var/log/ でした。

kadokuseiさんの記事にもある通り、whywaitaさんといえばJAL派で、しかも上級会員様だという噂を耳にしたのですが、そんなJALが面白い商品を販売していたので買ってみた話です。

www.shop.jal.co.jp

「ぐんま名月」という品種のりんごの木のオーナー権です。JALがなぜこんなものを販売しているのかは一寸謎ですが、地域を活性化することで飛行機に乗ってくれる人がどんどん増えればいいなということなんじゃないかと思います。

「ぐんま名月」というりんごのことをこの商品のことを知るまで知らなかったのですが、群馬県が原産で、酸味が少なく蜜がたっぷり入って甘みが強いりんごだそうです。全国の総計を見ても栽培面積が非常に少なく、あまり市場には出回らない珍しいりんごです。

抽選販売で、49,900円と結構な高額商品だったのですが、運よく当選したので購入したという次第です。


申し込んだのが今年の3月くらいで、当選のお知らせが来たのが4月の中旬でした。お知らせが来たその日に購入手続きを行い、ゴールデンウィークの頃に書類一式が送られてきました。

群馬県みなかみ町というところにある群馬県みなかみフルーツランド モギトーレ」という果樹園に植えられている木のオーナーになります

書類と一緒に入っていたものにみなかみ町で使える地域通貨がありました。5,000円の価値があり、みなかみ町にあるさまざまな施設で利用可能です。セブンイレブンでも利用可能なようでしたし、モギトーレでも使用可能だったので、使い道に困るということはないでしょう。

オーナー権は収穫までのおおよそ半年間の契約で、その間はモギトーレに実際に訪問することで、木のお世話のお手伝いをしたり、収穫を自分で行ったりすることが可能です。りんごの収穫量は1本あたり35kgが保証されており、万が一天候などの理由で足りない場合は他の木から補充してもらえます。収穫時期に訪問できない場合は、モギトーレのスタッフさんが収穫を代行してくれるようです。

木でできたオーナー認定証も同梱されていました。


ぐんま名月の収穫時期は11月の前半です。10月の上旬頃にJALの事務局から収穫時期が近づいている旨のお知らせがメールで送られてきました。モギトーレに直接連絡して、いつ収穫に訪問するかあらかじめ伝えておきます。収穫日は11月3日に決めました。

群馬には車で向かいました。ちょうど秋の行楽日和だったこともあってか微妙に渋滞する関越道を進んで、モギトーレに向かいます。

モギトーレでは、りんご以外にもさまざまな果物の木が育てられています。春はいちご、夏はさくらんぼやプラム、秋はりんごやぶどうと年間通してさまざまな果物を楽しめるようですね。BBQ広場でのBBQもできますが、ここは昼の遅い時間に行くと新規の利用ができないので要注意です。ちなみにわたしたちのりんごの木はこの地図の左下にちっちゃくあるりんご園で育っています。最初に伺ったときはちょっと迷ってしまいました。

車で木のある場所に移動します。木にはたくさんのりんごがなっていました。木にも私の名前がついていて、オーナーが誰なのか明示されています。黄色いのでまだ熟れていないのかなと思われるかもしれませんが、ぐんま名月は黄色い状態でじゅうぶん熟れていて食べ頃です。太陽がよく当たっているところは赤くなったりもします。

スタッフさんからりんごの収穫方法を教えてもらいます。ハサミを使ったりするのではなく、りんごを手で持って上に持ち上げるようにすると柄 (果柄というそうです) の部分が自然にぷちんと切れて収穫できます

脚立も使いながら木になっているりんごをすべて収穫しました。全部で140個ぐらい収穫でき、35kgを上回る収穫量だったので、これをダンボールに詰めてそのまま持って帰ることにしました。ダンボールはご厚意で事務所にあったものを無料でいただきました。ありがとうございました!

なお、今回のオーナー権は収穫したりんごのうち5個をJALに寄付するという契約だったので、きれいなものを5つ選んでモギトーレのスタッフさんにお渡ししました。JALに寄付したりんごは、東京の小学校での出張授業に活用されるそうです。小学生たちが地域の名産について学ぶという、旅行を生業とする企業ならではの授業が行われているようです。


今回は3人でりんごの収穫をして、取れ高を三等分して持って帰りました。三等分してもざっくり40個以上のりんごです。しばらくりんごづくしの日々を送りましたが、一番消費量が多かったのは生食だったと思います。蜜がたっぷり詰まっていて糖度の高いりんごなので、そのまま食べるのが素材の味を一番感じられる食べ方です。皮を剥いて切るだけで蜜がりんごのあちこちに浮き上がってきます。かと言って甘さがくどすぎるという印象もなく、品よい甘さで食べ疲れしません。食感はどちらかというと硬めで、食べごたえをしっかり感じられるというところです。

料理に使ったりもしました。写真を残していなかったですが、りんごの豚肉巻きを作ったり、カレーに入れたり、そのまま焼いたりしました。また砂糖と合わせてコンフィチュールを作ったりもしました。コンフィチュールとは、果物をシロップや香辛料とともに煮詰めて作る保存食で、ジャムと似ていますが、より果物のもともとの形状が残っていて、ジェル状にはなっていないものを指します。ぐんま名月の良い食感を生かしておきたいと思って、あえてジャムではなくコンフィチュールにしたというところです。トーストに乗せてもいいですし、紅茶に入れたりしても美味しかったです。

あとは10個ほどを人に配ったりしました。ぐんま名月の「布教活動」ができたかなと思います。最初は消費するのが大変かと思いましたが、おいしいりんごなので意外とぺろりと平らげられました。


今回の商品にはもう一つ特典がついています。それは希望した日に旬のフルーツをたくさん使った特製のフルーツタルトが送られてくるというもの。ちょうどクリスマスも近いですし、クリスマスの日にお願いしました。この時期はいちごのタルトが送られてくるということで、今からその到着が楽しみです。

なかなか高級な商品でしたが、なかなかできない体験ができて楽しい思い出作りになりましたし、収穫できたりんごも非常に美味しかったので、買ってよかったと思っています。また機会があればぜひトライしてみたいですね。

明日はnakanokurenaiさんです。よろしくお願いします。

アメックスとダイナースから誕生日プレゼントが届いた 2022

 私事ではありますが、先日11月7日に誕生日を迎えました。私はアメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードと、ダイナースクラブプレミアムカーというカードを持っているのですが、これらのカードを持っていると毎年誕生日にプレゼントが送られてきます。毎年何が送られてくるかは秘密となっています。昨年はアメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードのみを持っていて、5,000円分のトラベルクーポンが送られてきました。

alstamber.hatenablog.jp

まずはアメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードから。

こんな感じの封筒に入って送られてきました。封筒というところでなんとなく察していたのですが……

今年も5,000円のトラベルクレジットでした!実際のところこれはほぼ金券のようなものなので結構ありがたいんですけどね。しかも昨年は10,000円以上の商品購入が必要でしたが、今年は5,000円以上で良くなっていて使い勝手が良くなりました。今年はもう宿泊の計画がないので、来年以降に活用したいと思います。

続いてダイナースクラブプレミアムカードから。

こちらはダンボールでした。実はこのダンボールに貼ってある荷票に内容物の名前が書いてあったので、開ける前から何が入っているかはわかっていたのですが……

サーモジャグでした!卓上の保温・保冷ポットとして使えるものですね。ダイナースクラブプレミアムカードのロゴも入っています。お茶を飲むのが好きなので、お茶を淹れるときに使ったりしてみようかなと思います。

Anker 735 Charger (GaNPrime 65W) を購入したのでレビューしてみる

 カバンに入れて持ち歩くモバイル充電器がほしいなと思い、Anker 735 Charger (GaNPrime 65W) を購入しました。先月オープンしたばかりのAnker Store 八重洲にてオープン記念の10%オフでの購入です。

選んだ理由

 もともとカバンに入れて持ち歩くモバイル充電器がほしいなと思っていました。要件としては

  • Type-Cが2ポート以上あること
  • 単ポートで60W以上出力できること
  • Type-Aはあったら嬉しい *1

がありました。この条件を満たしていて、各種レビューにて怪しくないことが確認されている製品をピックアップしたところ

Anker PowerPort III 3-Port 65W Podwww.ankerjapan.com

Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)www.ankerjapan.com

の2つが見えてきました。どちらを買っても良かったのですが、せっかくならより新しい製品を買ってみようと思い、Anker 735 Charger (GaNPrime 65W) を購入しました。

特徴

 Anker 735 Chargerは2022年8月に発売されたばかりの製品で、特徴としては「GaNPrime」という新技術が搭載されていることが挙げられます。GaNPrimeは、電源ICや回路設計を見直すことで、従来の窒化ガリウム採用の製品に比べさらに高出力・小型化を実現した技術だそうです。加えて、Dynamic Power Distributionと呼ばれる技術を採用しており、各ポートが必要とする電力を動的に検知して配分するようになっているそうです。さらにActiveShield 2.0という技術も採用され、充電器本体の温度が上昇したときは負荷を下げて過度な温度上昇を防ぐ仕組みがさらに強化されています。高出力・高効率・高安全が盛り込まれたAnkerのフラグシップ技術ということでしょう。

 フラグシップだけあって、GaNPrime採用製品の価格は高めです。今回購入したAnker 735 Chargerの定価は7,990円で、さらに高出力のものだと1万円を超えるものもあります。昔のAnker製品はそこそこ安いイメージがありましたが、最近は競合する企業も多いからか、プレミアム路線にシフトしているのかもしれません。

外観

 しっかりとした箱に入っていて、プレミアム路線をアピールしています。

 裏のシールは最近のApple製品のパ○リっぽい感じです。

 中に入っているのは製品と簡単な説明書だけです。

 私が持っているAnker PowerPort Atom PD 2という充電器と比べてみました。Anker PowerPort Atom PD 2は最大60W出力でType-Cポートを2つ備えています。Anker 735 Chargerのほうが出力も大きくポート数も多いのにずっと小さいです。重さもカタログ上は40g以上軽くなっています。ただ、実際に手で持ってみるとそこまでの差は感じません。とはいえこの小ささは素晴らしい。Anker PowerPort Atom PD 2は2019年9月発売の製品なので、たった3年しか変わらないのですが、技術の進歩を感じます。

 プラグ側に入出力の情報が書かれています。公式サイトにも外箱にもプラグ部分にもPPS対応が明記されていませんが、本製品はPPSにも対応しています。PPS対応をアピールしない理由は謎です。

組み合わせを試してみる

 色々な組み合わせでどのような出力が得られるのか試してみました。私はワットチェッカーを持っていないので、Macの「システム情報」から見れる電源の入力電力を観測して、どのような出力が行われているのか推測することとしました。今回使用した機材は以下のとおりです:

これを様々な組み合わせで充電してみました。

組み合わせ Macで観測した出力
Type-C 1ポートのみ使用 (Macを充電) どちらを使っても65W
Type-C 2ポートを使用 (Macスマートフォンを充電) 上ポートは33W 下ポートは32W
Type-C上ポートとType-Aポートを使用 (MacApple Watchを充電) Type-Cポートは41W
Type-C下ポートとType-Aポートを使用 (MacApple Watchを充電) Type-Cポートは15W

 同じポート数・同じ最大出力の前モデルである「Anker PowerPort III 3-port 65W Pod」と比較すると、

  • Type-C 2ポート使用時、Anker 735 Chargerは上ポートで33W 下ポートで32Wを出力しているが、Anker PowerPort III 3-port 65W Podは上ポートで45W 下ポートで20Wを出力する仕様
  • Type-C上ポートとType-Aの使用時、Anker 735 Chargerは上ポートで41W出力するが、Anker PowerPort III 3-port 65W Podは40Wを出力する仕様 *2
  • Type-C下ポートとType-Aの使用時、Anker 735 Chargerは下ポートで15W出力するが、Anker PowerPort III 3-port 65W Podは12Wを出力する仕様

 Type-C 2ポート使用時にAnker PowerPort III 3-port 65W Podと比べると、両方のポートにほぼ等分に電力が配分されているのが特徴的です。Macスマホを充電するときはMacに40Wぐらい割り振って、スマホには20Wくらいでいいような気がするのですが、Dynamic Power Distributionってそこまで賢くないのでしょうか。もしかしてMacの電池残量をうんと減らしたら結果が変わるかと思い、Macの電池残量を0%、スマホの電池残量を80%ぐらいにして試してみたところ変化はありませんでした。もしかしたら細かく制御されるパターンもあるのかもしれませんが、Dynamic Power Distributionは期待よりは大したことがないのでしょうか?

充電速度を比較する

 Dynamic Power Distributionの実力が気になったので、続いて私が持っているAnker PowerPort Atom PD 2とAnker 735 ChargerそれぞれでMaciPhoneを0%から充電したときにどの程度早く充電できるかを調べてみました。Anker PowerPort Atom PD 2は2ポートを使用すると30Wずつ出力で、先程検証したときはAnker 735 Chargerが33Wと32W出力だったので、理屈上はわずかにAnker 735 Chargerのほうが充電が早い程度のはずです。これがより顕著に差が出るのであれば、実はより細かく出力電力が最適化されており、Dynamic Power Distributionの効果があると考えられます。

まずAnker PowerPort Atom PD 2の結果です。

経過時間 Mac iPhone
10分 5% 17%
20分 10% 29%
30分 15% 45%
40分 20% 60%
50分 25% 74%
60分 30% 80%
70分 35% 86%
80分 41% 93%
90分 46% 97%
100分 51% 100%
110分 56% 100%
120分 62% 100%
130分 67% 100%
140分 72% 100%
150分 77% 100%
160分 82% 100%
170分 83% 100%
180分 89% 100%
190分 93% 100%
200分 96% 100%
210分 97% 100%
220分 100% 100%

続いてAnker 735 Chargerの結果です。

経過時間 Mac iPhone
10分 6% 16%
20分 14% 35%
30分 21% 51%
40分 30% 67%
50分 39% 78%
60分 48% 83%
70分 56% 90%
80分 65% 95%
90分 73% 99%
100分 80% 100%
110分 88% 100%
120分 92% 100%
130分 95% 100%
140分 97% 100%
150分 100% 100%

 計測に影響を与えない程度で少しだけMacへの入力電力を見てみましたが、計測開始の初期段階で37W入力、その後iPhoneの充電が進むと45W、50Wと入力が増えているのを確認しました。これはDynamic Power Distributionが働いているのでしょう。ポートの出力が少なくとも50Wにまで増えることを確認できたのは収穫でした。

 結果として、iPhoneの充電速度はさして変わらないものの、Macの充電速度は大きく向上していることがわかりました。Dynamic Power Distributionは効果があるといって良さそうです。

総評

 充電器としての出来自体は良いです。筐体の質感も良いですし、充電もそつなくこなしてくれます。発熱はType-C 2ポートをフル稼働させるとそれなりにする印象です。Anker PowerPort Atom PD 2と比べても発熱が目に見えて抑えられている感じはしませんでした。とはいえ触れないほどではないので、制御はきちんとされてそうですし、この小ささでありながら発熱は抑えられているという捉え方もできるとは思います。

 Dynamic Power Distributionは、最初は効いているのかよくわからなかったですが、色々試したところ確かに電力出力の制御が動的に行われていることが確認できました *3。今回は比較しませんでしたが、従来製品のAnker PowerPort III 3-port 65W PodでType-C 2ポート稼働だとどう頑張っても最大で45Wまでしか出力できないので、その範囲を超えて出力を変えられるのは本製品の強みと言ってよいでしょう。ここに1,000円の価値を見いだせるかは人によるかなとは思いますが。

ケーブルも購入した

 あわせて持ち運び用のケーブルも購入しました。

左がUSB Type-CとLightningのケーブルで、Belkin BOOST↑CHARGE Flexという製品です *4。右がType-CとType-C同士のケーブルで、Anker PowerLine III Flowという製品です。長さはそれぞれ1mと0.9mです。持ち運びを考えていずれも短めにしました。

 どちらの製品も、外装にシリコンを採用することで、絡みにくくく取り回しやすいことを売りにしたケーブルです。Anker PowerLine III FlowにもType-CとLightningの組み合わせがありますが、Belkinのほうが安いのでこちらにしました。BelkinってApple Storeで扱っているからか高いイメージがありますけど、実際には結構安価な製品もあって、質も悪くないので好印象なブランドです。

 いずれもUSBケーブルとしては若干太めですが、その太さを感じさせないほどしなやかでよく曲がるのが便利。ポーチにもすっと入ります。表面がサラサラした素材なので、引っ掛かりがなく出し入れしやすいんですよね。どちらもおすすめのケーブルです。

*1:手持ちのApple Watchの充電ケーブルがApple純正のType-Aのものしかないのです。Type-Cの短いケーブルがかつて販売されてたそうなんですが、いつの間にか終売になっていました。なぜこんなことをするのか……

*2:これは誤差の範囲かもしれません

*3:実験を通した推測として、Dynamic Power Distributionが働くにはしばらく充電を続けることが必要なようです。電流電圧をしばらく計測してそれをならした上で計算をしているのでしょう

*4:ヨドバシで購入したら箱がめっちゃ汚かったです。ケーブルの箱に美しさは求めていないですが、管理がどうなっているのかは気になります

iPhone 14 Pro を購入した

 先日発売されたiPhone 14 Pro 256GB ディープパープルを購入しました。

 「Pro」が名前につくiPhoneを購入したのは初めてで、お値段の面でも税込164,800円と、今まで購入したiPhoneの中では最高額になりました。もしかしたら今までに購入したApple製品の中でも最高額かもしれません。

 私のiPhone遍歴は2009年の春ぐらいにiPhone 3Gを購入したことから始まりました。その後は

購入年月 端末
2010年9月 iPhone 4
2012年9月 iPhone 5
2014年1月 iPhone 5c 16GB
2014年春? iPhone 5s 16GB
2014年9月 (初発売日購入) iPhone 6 16GB
2015年12月 iPhone 6s Plus 64GB
2016年9月 iPhone 7 Plus 128GB
2017年11月 iPhone X 256GB
2020年5月 iPhone SE (2nd) 128GB
2022年2月 iPhone 13 mini 128GB

という具合で、振り返ると結構買ってますね。最初は「s」がつかないメジャーアップデートを2年おきに買っていたところ、MNPで端末が安く手に入るようになって5c/5sを買い、その後はiPhone熱が高まっていたのか、6sを除いて発売日やその直後に買うようになりました。

 しかし、iPhone X が個人的に微妙な端末で、「14万も出したのにこれか~」とだましだまし使っていたものの、iPhoneに対する興味は薄れてしまいました。その後登場した iPhone SE (2nd) がちょうどいい感じでこれに取り替えてそこそこ気に入って使っていたのですが、2022年になってiPhone 13 miniが結構な安価で販売されるようになり、これに移行して現在に至ります。


 iPhone 14シリーズはもともと購入するつもりがなかったのですが *1

  • Pro の新色のディープパープルが気に入ったこと
  • 手軽に持ち運べる高性能なカメラデバイスが欲しくなったこと
  • ソフトバンクから1万円クーポンが送られてきたこと

が購入の決め手になりました。まずは色ですが、私はもともと深みのある紫色が好きで、昨年購入した Xperia 1 III でも迷わずパープルを選んだほどです。発表当初は写真でしか見れませんでしたが、久々にiPhoneの購入意欲をそそられる色でした。

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 カメラは、本当に高性能なものとなるともちろん一眼を購入するべきだと思いますが、同人誌の執筆の取材にあたって気軽にそこそこいい写真が撮れるデバイスが欲しかったので、スマートフォンがその目的に適しているかなと思いました。iPhone 14 Pro は、クロップではあるものの48mm相当の画角が用意されていて使いやすい印象を受けました。

 ソフトバンクのクーポンはここ数年毎年のように送られてきているものでしたが、Apple Storeで機種変更扱いにすると8,800円安く購入できるキャンペーンと併用できれば多少安く端末を購入できそうというのが後押しになりました。

www.apple.com

 以上の理由からもおわかりかと思いますが、購入するならProかPro Maxのディープパープルと決めていました。容量は、今使っている13 miniの128GBが90GB程度消費していて、ProRAWやProResがあることを考えるとこれよりは増やしたほうが良かろうと思い、256GBにすることにしました。


 そんなこんなであっという間に予約開始日。予約開始日に張り付いて予約をするのはずいぶん久しぶりです。なんとかApple Storeでの機種変更予約を入れられました。あとは予約日時にApple Storeに行って機種変更手続きをし端末をゲットするだけ、のはずだったのですが……。

k-tai.watch.impress.co.jp

 なんとApple Storeソフトバンクユーザーのみ機種変更できないトラブルが発生してしまいました。私もこれにきれいに巻き込まれてしまう結果に。Apple Storeに行くとスタッフさんから説明されるのですが、結論としては「在庫の確保を条件に今日のところは退散するか、キャリアの機種変更扱いではなく端末のみを購入するか」のいずれかを選択することになります。端末のみ購入の場合は、当然8,800円のキャンペーンは受けられません。さらにここで初めて知ったのですが、ソフトバンクのクーポンはApple Storeでの機種変更には使えないそうです。つまり機種変更扱いにしても8,800円の割引のみの適用となり、加えて店舗での機種変更の場合は3,300円の手数料がかかるので、実質の値引きは5,500円だけということなんだそうです。

 もともと1万円以上安くなるぞという意気込みで買いに来たので、そこまで安くならないのなら買う理由の一部は失われていると思うのがふつうだと思うのですが、気がついたら端末のみでiPhoneを購入していました。ちょっとあのときはどうかしていたのかもしれません。やはりApple Storeにはなにか不思議な魔力があるような気がしてなりません。

購入時、丁寧に並べていただきました


 長らく小さめの端末を使っていたこともあってケースはつけない派でしたが、iPhone 14 Proは結構な重量感だったのでホールド感を高めるために久しぶりにケースを買うことにしました。購入したのは純正のシリコーンケースです。特にケースは何でも良かったんですが、MagSafeがちゃんと動くことが保証されているのと、Apple IDの残高がいっぱいあったのでこれにしました。

 ケースとしては高級な部類だと思いますが、ケースの内面がフェルト加工になっていたりして、値段なりの質感はあるなと思っています。

 実際に手にしてみて、ディープパープルはかなりいい色だと思いました。一方でタピオカだなんだと揶揄されるカメラ周りのデザインはやっぱり個人的には微妙です。カメラ性能を上げるためか、新機種が出るたびにどんどん大きくなっていくのも気になります。Pro Maxのほうが端末全体が大きいぶんバランスが取れているのではないでしょうか。

 Xperia 1 IIIと比べてみました。この写真だとほとんど差異を感じませんが、色々角度を変えてみるとiPhone 14 Proのほうがもう少し深みのある紫に見えます。どちらも非常に良い色なのは変わりありません。


 iPhone 14 Proの新機能の一つが、常時表示ディスプレイです。Android端末だと結構ありふれた機能ですが、iPhoneのそれは壁紙もぼんやり表示されるようになっていて、これは珍しい気がします。思ったより明るく光るので、壁紙の鑑賞目的にも使えますね。電池の減りが速いという意見もあるようですが、私が使ってる限りではあまりそのような印象はありません。もともと13 miniという電池持ちがあまり良くない端末を使っていたからかもしれませんが。


 まだ肝心のカメラ機能はほとんど試せていませんが、今のところの印象は、

  • ディープパープルは良い
  • 常時表示ディスプレイが明るく使い勝手が良い
  • 端末は重い
  • 120Hzリフレッシュレートが快適で60Hzには戻れなくなる

というところです。

 重量は206gで、6.1インチのスマホとしては結構重いと思います。ステンレススチールをふんだんに使った設計なので当然なのですが、13 miniが140gだったので余計に重く感じます。ケースを付けると、たとえばGalaxy S22 Ultraあたりといい勝負なんじゃないでしょうか。手首の筋肉がよく鍛えられそうです。ステンレスをやめてチタンにすればもうちょっと軽くできそうなのでやって欲しいです。値段はさらに跳ね上がりそうですが……。

 iOSが動く120Hzリフレッシュレートの端末としてはすでにiPad Proを持っていましたが、iPhoneの画面の大きさでもじゅうぶんに恩恵を受けられると感じました。これをしばらく使った後に60Hzリフレッシュレートの端末に戻れる気はしないと同時に、やっぱり120HzリフレッシュレートのiPad miniが欲しくなりました。

 iPhone 14 Proの目玉機能としてDynamic Islandがありますが、これは対応しているアプリケーションがほぼ純正のものしか現状ないので、あまりありがたみは感じないですね。ノッチよりは多少見た目がマシになったかなと個人的には思います

*1:15でType-Cに移行するという噂もあったので

コミックマーケット100に一般・サークル参加しました

8月13日・14日に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット100に参加しました。記録のために記事を書いておこうと思います。

ちなみに前回の記事は↓です。

alstamber.hatenablog.jp

一般参加

今回は2日目に一般参加しました。本当は西地区に買い物に行きたかったのですが、東のアーリーしか当選しなかったので (もちろんチケットを手に入れられなかった人もいるので、当選しているだけありがたいことです)、東の待機列に並ぶことにしました。

私が持っていたアーリーチケットはB枠という7時30分から受付開始のものです。7時30分ちょうどぐらいに東駐車場の入口に到着するように向かいました。

今回はワクチン・検査パッケージが実施されておらず、接種証明書や検査の陰性証明の確認はありません。ただ、チケットの確認と検温が実施されるため、東7ホールにてそれを受けます。C99のときは接種証明の確認に相当時間を要していたのか、結構ここを通過するのに時間がかかったのですが、今回は一瞬でした。通過後列固定までもほとんど時間がかからず、7時40分くらいにはもう列固定されていました。

列は東駐車場でしたが、前回よりは人間同士の間隔は狭めな印象。前にならえをして当たらないくらいの間隔を開けるように求められましたが、これは例年より少しだけ間隔が広いくらいだと思います。待機列の電波状況ですが、今回はpovo2.0とdocomoを持っていって快適な方を使おうとしたところ、povo2.0はそこそこ快適に使えましたが、docomoは微妙だったので、ずっとpovo2.0をつかっていました。docomoが微妙だったのは、おそらく私がいたところに向けて5Gのアンテナが向いていなかったからではないかなと思っています。

入場はスムースで、10時30分ごろから列が動き出し、10時35分くらいには東ホールに入場、そこからゴキブリホイホイを通って西地区にある目的地に到達したのが10時42分くらいでした。

会場内の人口密度は結構高かったです。特に昼頃の東C, D, E列あたりは結構人間が多く、以前のコミケのような通路の通りづらさを感じることがありました。C99はかなり人間の密度が低く、歩きやすいな~と思っていたのですが、今回はそうでもなかったです。各サークルの列もC99よりは伸びている印象がありましたが、竹箒が結構吸収していたからか、入場者数の増加量ほどではなかったように思います。C99では一切サークルで列に並ぶことがなかったのですが、今回はいくつかのサークルで列に並びました。それでも一番長くて10分程の待機だったので、以前よりはかなり楽だとは思います。

帰りは昨年末から導入された東京駅に直通するJRバスを使ってみました。回送運用を流用している(?)ためか、350円で着席保証、席の質もよく、荷物を預けることも可能でかなり快適でした。今後もこれは使っていきたいです。

サークル参加

1日目にサークル参加をしました。逆三角形の下からの入場です。C99では入口で検温とチケットの確認、ゴキブリホイホイの手前のコンコースで接種・陰性証明確認という流れでしたが、今回はワクチン・検査パッケージがなかったので、入口でチケットを簡単に確認、ゴキブリホイホイの手前のコンコースでチケットの回収と検温という流れでした。こちらの流れもスムースで、スペースまで速やかに移動できました。

前回からスペースにチラシが置かれなくなり、代わりにマスクとアルコールティッシュが置かれています。前回はDLsiteの協賛でマスクとアルコールティッシュが置かれていたようでしたが、今回はFANZA同人の協賛になっていました。今後もしばらくこの対応は続きそうですが、C101ではまた違う企業が協賛してくれるのでしょうか?このアルコールティッシュですが、スペースや手の清拭に非常に便利に活用させていただきました。ありがとうございました!

前回に引き続きアルコールスプレーを設置し、キャッシュレス決済に対応しました。売り子さんに指摘されて気づいたのですが、アルコールスプレーは見本誌のすぐ横においたほうが良いですね。今後改善したいと思います。

机同士の間隔は、サークル申込時は下の感覚に戻しますと注意書きに書いてあったのですが、机同士の間隔は開けてありました。外への出入りがしやすいのでできればこれは続けてほしいのですが……。

今回のキャッシュレス決済の比率は42%で前回とだいたい同じくらいでした。

今回同ジャンルの別のサークルさんとお話する機会もあったのですが、そちらではほぼ使われていないとのこと。弊サークルでは積極的にキャッシュレス決済の利用をおすすめしているので、それが利用率の差として出ているかもしれません。前回は電子マネーが多かったのですが、今回はクレジットカードを使われる方も多く、特にタッチ決済を使われる方が多くいらっしゃいました。タッチ決済が徐々に普及してきていることを感じますね。現金の取り扱いはなにかと大変なので、今後も積極的にキャッシュレス決済の利用をお願いしたいと思います。

C100ではキャッシュレス決済に利用している端末の母艦として専用のスマホを導入しました。C99では売り子さんのスマホを使っていたのですが、売り子が交代するたびに端末の接続をしなおす必要があり、大変面倒でした。使わなくなったiPhoneを流用しましたが、トラブルなくキャッシュレス決済対応ができたので、今後もこの方式で行きたいと思います。

今回は久しぶりに新刊を出しましたが、C97比で半分にわずかに足りないくらいの頒布数でした。入場者数が半分くらいなのでまあ妥当かなという気はします。あとは紅茶の本を出す予定だったのを急遽日本酒の総集編に変えて、ジャンル違いになってしまったことも原因かなと。新刊の単価が1,500円で結構高かったのですが、見本誌を手に取っていただいた方の多くに購入いただいたので、本が高すぎて頒布数が増えなかった感じではないと思います

今回は総集編ということもあるし自宅にそんなに既刊も残っていなかったので、新刊一本だけの頒布にしました。結果としては売上の計算も楽だし、搬入も楽、設営も短時間で済むというところで、種類を沢山持っていくのはやめようかなという誘惑にかられてしまいました。ある程度既刊が捌けたら総集編を作って、過去作の頒布はそこにまとめていくというやり方もあるかもしれません。

Twitterで結構欠席報告を見たのですが、意外と欠席しているサークルは多くないなと思いました。ジャンルにもよるのかもしれません。評論・情報はコミケ会場でしか頒布しないというサークルさんも多いでしょうし。

サークル参加ついでにお買い物もしたのですが、11時頃から突然暴風雨が吹き荒れ、なかなか大変でした。外に列形成していたサークルが急遽屋内に列を移したり、その結果として列の最後尾がガレリアに形成されたりと、かなりイレギュラーな対応があったようです。昼ごろからは雨は降っているものの風は弱まって多少マシになったようでした。

搬出は東7にあったゆうパックからしました。私は毎回ゆうパックを使っていて、C99のときはそこそこ並んでつらい思いをしたのですが、今回は待機列が一切できていないし、そもそも屋内でエアコンが効いていて涼しいし、最高の搬出体験でした。ただ、ゆうパックのブースがコスプレエリアのすぐ横に設置されていて、コスプレしている人の間を縫うようにしないとたどり着けないような導線になっており、かなり気まずい感じだったのは今後改善してほしいです。

AWS Certified Security - Specialty に合格した

alstamber.hatenablog.jp

もあって試験マニアみたいになっていますが、本日 AWS Certified Security - Specialty という試験を受験し、合格しました。

この試験は、AWSというAmazonが提供するクラウドサービスにおけるセキュリティ分野の知識を問うものです。

aws.amazon.com

AWSの公式によれば、最低2年のAWSのセキュリティ周りの経験がある人を対象としている試験ということで、

  • インシデント対応
  • ログと監視
  • インフラストラクチャのセキュリティ
  • ID及びアクセス管理
  • データ保護

の5分野についての問題が出ます。問題は択一か複数選択式で、全部で65問が出題されます。1000点満点で750点を取れば合格です *1

どのように勉強したか

勉強にあたっていろいろな教材を使いましたが、まずはメインで使った教材を紹介したいと思います。

book.mynavi.jp

おそらく現在日本語で出ているAWS Certified Security - Specialtyの唯一の参考書です。2周ほど読みました。試験に出そうなセキュリティ周りのサービスが網羅されている点は良い本です。ただ誤字脱字が多すぎるのはいただけない。出版社のマ○ナビさんの校閲がちゃんと機能しているのか不安になりました。巻末には問題演習も用意されています。40問あるので分量としてはいい感じ。しかし問題の傾向は本番のものとは若干違う雰囲気でした。

aws.koiwaclub.com

koiwaclubや小岩などと界隈では呼ばれているらしいサイトです。かなり実践的な問題集で、全部で4000問以上の実際の試験と同じ形式の問題をひたすら解くことができます。このうちSecurity - Specialty向けの問題は217問となっています。何度か周回して解いて、95%程度の正答率にしました。本番ではこちらの問題集で見たような問題がそこそこの頻度で出題され、このサイトの問題を解いておくだけでもある程度の得点源になりそうだなと思いました。90日分の会員権が6,028円ですが、購入した価値はあったと思います。

ここからはサブで利用した教材です。

explore.skillbuilder.aws

AWS公式が提供しているExam Readinessという試験準備用のビデオ教材です。全部で4時間、途中で止めることもできるので、空いている時間にサクッと見るのが良いと思います。一応例題や模擬テストもついていますが、難易度としては易しめなので注意。

aws.amazon.com

いわゆるBlack Beltと呼ばれている公式の各サービスのドキュメントです。koiwaclubをやっていてよくわからなくなったところをこれで改めて確認したりしました。Black Belt以外にも各サービスのドキュメントが色々あるので、それを参照したりもしました。

全部での勉強時間は30時間程度でしょうか。ダラダラやってたので勉強を始めてから試験を受けるまでは2ヶ月半程を要しています。

いざ受験

受験にあたってはAWS Certifiedのマイページから申し込みます。このとき試験の運営会社をPSIとピアソンVUEの2つから選べます。内容はどちらで受験しても同じですが、私が見たときはピアソンVUEのほうが会場が多く使いやすい印象でしたので、ピアソンVUEの会場で申し込みました。 どちらの運営会社も自宅からのオンライン受験が利用できるとのことでしたが、監視が厳しいなどの評判をネットで散見したので、今回は会場での受験にしました。

受験料は申込みの際にカードで払います。海外決済扱いになるので、カードの設定で海外決済を制限している場合は解除をしておきましょう *2

今回は渋谷道玄坂テストセンター」での受験でした。

www.iserve.jp

渋谷駅から道玄坂をずっと上っていった先にあります。雑居ビルの中に入っていて、入り口が少しわかりにくいので注意です。会場はそれほど広くはない感じです。入ると小さな受付カウンターと私物を入れるためのロッカー、また試験開始まで待つための椅子がいくつか置いてあり、別室にパソコンがたくさん並んだ受験室があるというレイアウトです。

私が受験した時間には他にも様々な試験を受験しにきた人たちがいて、受付が若干混み合っていました。試験の申込完了メールには15分前までに到着するようにと書かれていましたが、もう少し早めに到着しておくのが安心です。

受付にあたっては本人確認書類が2点必要です。私はマイナンバーカードと運転免許証を持っていきました。マイナンバーカードと健康保険証、運転免許証と健康保険証などの組み合わせでも大丈夫なようです。

本人確認書類の確認後、規約の書かれた紙と同意書を渡されるので、読んだ上で同意の署名をします。そしてその後カメラで顔写真の撮影をします。この顔写真何に使うんでしょう……?

最後に本人確認書類1点を除いて私物をすべてロッカーにしまいます。ポケットの中身も全て入れるように指示されますが、改めてポケットの中身を確認されたりはしませんでした。

スタッフさんの指示で試験室に入室します。この際にホワイトボードとペンがもらえます。ホワイトボードのイレイサーはもらえないのですが、代わりのホワイトボードはスタッフさんにお願いすれば出してもらえるようです。試験室では、空いているパソコンのどれでも使っていいということでした。パソコンはディスプレイの大きさがまちまちなので、試験の快適さを考えると広めのものを選ぶのが良いと思います。スタッフさんがパソコンを操作すると試験画面に移行し、そのまま試験開始となります。

試験はマウスで選択肢を選択する方式です。「この問題は自信がないな……」と思ったときは「後で見直す」ボタンを押して問題に印をつけることができました。最後にまとめて見直しできるのは便利です。

試験時間は170分ですが、実際には60分ちょっとですべての問題を一通り解き終えました。10問ほどよくわからない問題があったのでそれを見直したり、もう一度前から見直したりを繰り返して、130分ほど経過したところでこれ以上続けても点数が上がる気もしないので切り上げることにしました。

試験を終了すると10問のアンケートへの回答を求められます。会場の環境はどうだったか、試験の問題はわかりやすかったか、AWSの経験はどれくらいか、普段はどういう仕事をしているか、などでした。

このアンケートに回答を終えると、いきなり合格・不合格が表示されます。この画面ですが、次に進むともう戻れず、しかもこの画面の内容を印刷したものが会場でもらえるわけでもないので、ここでしっかり結果を確認しておかないと、AWSから正式な結果の連絡が来るまで不安な時間を過ごすことになります。

試験を終えたら、ホワイトボードとペンをスタッフさんに返して、受験を証明する印刷物をもらいます。この印刷物には受験証明の旨しか書かれておらず、結果は一切書かれていないので注意です。最後に貸与物を返したことを宣誓する署名をして終わりとなります。

AWSからの結果連絡は最大5営業日かかるということでしたが、私の場合は受験から2時間ほどでメールが届き、そこで改めて合格していることと、実際の点数を確認できました

点数のレポートでは、出題範囲の5つの分野で十分な知識・スキルがあると認められたかどうかも確認できます。すべての分野で十分な知識・スキルが有ると認められ、胸を張って合格したと言えそうで安心しました。

まとめ

AWSでのセキュリティ周りの知識を体系立てて学ぶよい機会になりました。セキュリティについて一定の知識やスキルがあることも証明できたのも良かったです。

勉強にあたってはkoiwaclubが非常に役立ちました。知識の習得にあたっては購入した参考書とBlack Beltが便利でした。この辺を反復しておけば合格は遠くないかなと思います。

*1:どうやら単純に75%正解すればいいというものでもないようです

*2:これで1回決済が通らず焦りました