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りんごの木のオーナーになってみた

この記事は whywaita Advent Calendar 2022 - Adventar の17日目の記事です。昨日は kadokusei さんの JGC取得2022 - /var/log/ でした。

kadokuseiさんの記事にもある通り、whywaitaさんといえばJAL派で、しかも上級会員様だという噂を耳にしたのですが、そんなJALが面白い商品を販売していたので買ってみた話です。

www.shop.jal.co.jp

「ぐんま名月」という品種のりんごの木のオーナー権です。JALがなぜこんなものを販売しているのかは一寸謎ですが、地域を活性化することで飛行機に乗ってくれる人がどんどん増えればいいなということなんじゃないかと思います。

「ぐんま名月」というりんごのことをこの商品のことを知るまで知らなかったのですが、群馬県が原産で、酸味が少なく蜜がたっぷり入って甘みが強いりんごだそうです。全国の総計を見ても栽培面積が非常に少なく、あまり市場には出回らない珍しいりんごです。

抽選販売で、49,900円と結構な高額商品だったのですが、運よく当選したので購入したという次第です。


申し込んだのが今年の3月くらいで、当選のお知らせが来たのが4月の中旬でした。お知らせが来たその日に購入手続きを行い、ゴールデンウィークの頃に書類一式が送られてきました。

群馬県みなかみ町というところにある群馬県みなかみフルーツランド モギトーレ」という果樹園に植えられている木のオーナーになります

書類と一緒に入っていたものにみなかみ町で使える地域通貨がありました。5,000円の価値があり、みなかみ町にあるさまざまな施設で利用可能です。セブンイレブンでも利用可能なようでしたし、モギトーレでも使用可能だったので、使い道に困るということはないでしょう。

オーナー権は収穫までのおおよそ半年間の契約で、その間はモギトーレに実際に訪問することで、木のお世話のお手伝いをしたり、収穫を自分で行ったりすることが可能です。りんごの収穫量は1本あたり35kgが保証されており、万が一天候などの理由で足りない場合は他の木から補充してもらえます。収穫時期に訪問できない場合は、モギトーレのスタッフさんが収穫を代行してくれるようです。

木でできたオーナー認定証も同梱されていました。


ぐんま名月の収穫時期は11月の前半です。10月の上旬頃にJALの事務局から収穫時期が近づいている旨のお知らせがメールで送られてきました。モギトーレに直接連絡して、いつ収穫に訪問するかあらかじめ伝えておきます。収穫日は11月3日に決めました。

群馬には車で向かいました。ちょうど秋の行楽日和だったこともあってか微妙に渋滞する関越道を進んで、モギトーレに向かいます。

モギトーレでは、りんご以外にもさまざまな果物の木が育てられています。春はいちご、夏はさくらんぼやプラム、秋はりんごやぶどうと年間通してさまざまな果物を楽しめるようですね。BBQ広場でのBBQもできますが、ここは昼の遅い時間に行くと新規の利用ができないので要注意です。ちなみにわたしたちのりんごの木はこの地図の左下にちっちゃくあるりんご園で育っています。最初に伺ったときはちょっと迷ってしまいました。

車で木のある場所に移動します。木にはたくさんのりんごがなっていました。木にも私の名前がついていて、オーナーが誰なのか明示されています。黄色いのでまだ熟れていないのかなと思われるかもしれませんが、ぐんま名月は黄色い状態でじゅうぶん熟れていて食べ頃です。太陽がよく当たっているところは赤くなったりもします。

スタッフさんからりんごの収穫方法を教えてもらいます。ハサミを使ったりするのではなく、りんごを手で持って上に持ち上げるようにすると柄 (果柄というそうです) の部分が自然にぷちんと切れて収穫できます

脚立も使いながら木になっているりんごをすべて収穫しました。全部で140個ぐらい収穫でき、35kgを上回る収穫量だったので、これをダンボールに詰めてそのまま持って帰ることにしました。ダンボールはご厚意で事務所にあったものを無料でいただきました。ありがとうございました!

なお、今回のオーナー権は収穫したりんごのうち5個をJALに寄付するという契約だったので、きれいなものを5つ選んでモギトーレのスタッフさんにお渡ししました。JALに寄付したりんごは、東京の小学校での出張授業に活用されるそうです。小学生たちが地域の名産について学ぶという、旅行を生業とする企業ならではの授業が行われているようです。


今回は3人でりんごの収穫をして、取れ高を三等分して持って帰りました。三等分してもざっくり40個以上のりんごです。しばらくりんごづくしの日々を送りましたが、一番消費量が多かったのは生食だったと思います。蜜がたっぷり詰まっていて糖度の高いりんごなので、そのまま食べるのが素材の味を一番感じられる食べ方です。皮を剥いて切るだけで蜜がりんごのあちこちに浮き上がってきます。かと言って甘さがくどすぎるという印象もなく、品よい甘さで食べ疲れしません。食感はどちらかというと硬めで、食べごたえをしっかり感じられるというところです。

料理に使ったりもしました。写真を残していなかったですが、りんごの豚肉巻きを作ったり、カレーに入れたり、そのまま焼いたりしました。また砂糖と合わせてコンフィチュールを作ったりもしました。コンフィチュールとは、果物をシロップや香辛料とともに煮詰めて作る保存食で、ジャムと似ていますが、より果物のもともとの形状が残っていて、ジェル状にはなっていないものを指します。ぐんま名月の良い食感を生かしておきたいと思って、あえてジャムではなくコンフィチュールにしたというところです。トーストに乗せてもいいですし、紅茶に入れたりしても美味しかったです。

あとは10個ほどを人に配ったりしました。ぐんま名月の「布教活動」ができたかなと思います。最初は消費するのが大変かと思いましたが、おいしいりんごなので意外とぺろりと平らげられました。


今回の商品にはもう一つ特典がついています。それは希望した日に旬のフルーツをたくさん使った特製のフルーツタルトが送られてくるというもの。ちょうどクリスマスも近いですし、クリスマスの日にお願いしました。この時期はいちごのタルトが送られてくるということで、今からその到着が楽しみです。

なかなか高級な商品でしたが、なかなかできない体験ができて楽しい思い出作りになりましたし、収穫できたりんごも非常に美味しかったので、買ってよかったと思っています。また機会があればぜひトライしてみたいですね。

明日はnakanokurenaiさんです。よろしくお願いします。