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AWS Certified Security - Specialty に合格した

alstamber.hatenablog.jp

もあって試験マニアみたいになっていますが、本日 AWS Certified Security - Specialty という試験を受験し、合格しました。

この試験は、AWSというAmazonが提供するクラウドサービスにおけるセキュリティ分野の知識を問うものです。

aws.amazon.com

AWSの公式によれば、最低2年のAWSのセキュリティ周りの経験がある人を対象としている試験ということで、

  • インシデント対応
  • ログと監視
  • インフラストラクチャのセキュリティ
  • ID及びアクセス管理
  • データ保護

の5分野についての問題が出ます。問題は択一か複数選択式で、全部で65問が出題されます。1000点満点で750点を取れば合格です *1

どのように勉強したか

勉強にあたっていろいろな教材を使いましたが、まずはメインで使った教材を紹介したいと思います。

book.mynavi.jp

おそらく現在日本語で出ているAWS Certified Security - Specialtyの唯一の参考書です。2周ほど読みました。試験に出そうなセキュリティ周りのサービスが網羅されている点は良い本です。ただ誤字脱字が多すぎるのはいただけない。出版社のマ○ナビさんの校閲がちゃんと機能しているのか不安になりました。巻末には問題演習も用意されています。40問あるので分量としてはいい感じ。しかし問題の傾向は本番のものとは若干違う雰囲気でした。

aws.koiwaclub.com

koiwaclubや小岩などと界隈では呼ばれているらしいサイトです。かなり実践的な問題集で、全部で4000問以上の実際の試験と同じ形式の問題をひたすら解くことができます。このうちSecurity - Specialty向けの問題は217問となっています。何度か周回して解いて、95%程度の正答率にしました。本番ではこちらの問題集で見たような問題がそこそこの頻度で出題され、このサイトの問題を解いておくだけでもある程度の得点源になりそうだなと思いました。90日分の会員権が6,028円ですが、購入した価値はあったと思います。

ここからはサブで利用した教材です。

explore.skillbuilder.aws

AWS公式が提供しているExam Readinessという試験準備用のビデオ教材です。全部で4時間、途中で止めることもできるので、空いている時間にサクッと見るのが良いと思います。一応例題や模擬テストもついていますが、難易度としては易しめなので注意。

aws.amazon.com

いわゆるBlack Beltと呼ばれている公式の各サービスのドキュメントです。koiwaclubをやっていてよくわからなくなったところをこれで改めて確認したりしました。Black Belt以外にも各サービスのドキュメントが色々あるので、それを参照したりもしました。

全部での勉強時間は30時間程度でしょうか。ダラダラやってたので勉強を始めてから試験を受けるまでは2ヶ月半程を要しています。

いざ受験

受験にあたってはAWS Certifiedのマイページから申し込みます。このとき試験の運営会社をPSIとピアソンVUEの2つから選べます。内容はどちらで受験しても同じですが、私が見たときはピアソンVUEのほうが会場が多く使いやすい印象でしたので、ピアソンVUEの会場で申し込みました。 どちらの運営会社も自宅からのオンライン受験が利用できるとのことでしたが、監視が厳しいなどの評判をネットで散見したので、今回は会場での受験にしました。

受験料は申込みの際にカードで払います。海外決済扱いになるので、カードの設定で海外決済を制限している場合は解除をしておきましょう *2

今回は渋谷道玄坂テストセンター」での受験でした。

www.iserve.jp

渋谷駅から道玄坂をずっと上っていった先にあります。雑居ビルの中に入っていて、入り口が少しわかりにくいので注意です。会場はそれほど広くはない感じです。入ると小さな受付カウンターと私物を入れるためのロッカー、また試験開始まで待つための椅子がいくつか置いてあり、別室にパソコンがたくさん並んだ受験室があるというレイアウトです。

私が受験した時間には他にも様々な試験を受験しにきた人たちがいて、受付が若干混み合っていました。試験の申込完了メールには15分前までに到着するようにと書かれていましたが、もう少し早めに到着しておくのが安心です。

受付にあたっては本人確認書類が2点必要です。私はマイナンバーカードと運転免許証を持っていきました。マイナンバーカードと健康保険証、運転免許証と健康保険証などの組み合わせでも大丈夫なようです。

本人確認書類の確認後、規約の書かれた紙と同意書を渡されるので、読んだ上で同意の署名をします。そしてその後カメラで顔写真の撮影をします。この顔写真何に使うんでしょう……?

最後に本人確認書類1点を除いて私物をすべてロッカーにしまいます。ポケットの中身も全て入れるように指示されますが、改めてポケットの中身を確認されたりはしませんでした。

スタッフさんの指示で試験室に入室します。この際にホワイトボードとペンがもらえます。ホワイトボードのイレイサーはもらえないのですが、代わりのホワイトボードはスタッフさんにお願いすれば出してもらえるようです。試験室では、空いているパソコンのどれでも使っていいということでした。パソコンはディスプレイの大きさがまちまちなので、試験の快適さを考えると広めのものを選ぶのが良いと思います。スタッフさんがパソコンを操作すると試験画面に移行し、そのまま試験開始となります。

試験はマウスで選択肢を選択する方式です。「この問題は自信がないな……」と思ったときは「後で見直す」ボタンを押して問題に印をつけることができました。最後にまとめて見直しできるのは便利です。

試験時間は170分ですが、実際には60分ちょっとですべての問題を一通り解き終えました。10問ほどよくわからない問題があったのでそれを見直したり、もう一度前から見直したりを繰り返して、130分ほど経過したところでこれ以上続けても点数が上がる気もしないので切り上げることにしました。

試験を終了すると10問のアンケートへの回答を求められます。会場の環境はどうだったか、試験の問題はわかりやすかったか、AWSの経験はどれくらいか、普段はどういう仕事をしているか、などでした。

このアンケートに回答を終えると、いきなり合格・不合格が表示されます。この画面ですが、次に進むともう戻れず、しかもこの画面の内容を印刷したものが会場でもらえるわけでもないので、ここでしっかり結果を確認しておかないと、AWSから正式な結果の連絡が来るまで不安な時間を過ごすことになります。

試験を終えたら、ホワイトボードとペンをスタッフさんに返して、受験を証明する印刷物をもらいます。この印刷物には受験証明の旨しか書かれておらず、結果は一切書かれていないので注意です。最後に貸与物を返したことを宣誓する署名をして終わりとなります。

AWSからの結果連絡は最大5営業日かかるということでしたが、私の場合は受験から2時間ほどでメールが届き、そこで改めて合格していることと、実際の点数を確認できました

点数のレポートでは、出題範囲の5つの分野で十分な知識・スキルがあると認められたかどうかも確認できます。すべての分野で十分な知識・スキルが有ると認められ、胸を張って合格したと言えそうで安心しました。

まとめ

AWSでのセキュリティ周りの知識を体系立てて学ぶよい機会になりました。セキュリティについて一定の知識やスキルがあることも証明できたのも良かったです。

勉強にあたってはkoiwaclubが非常に役立ちました。知識の習得にあたっては購入した参考書とBlack Beltが便利でした。この辺を反復しておけば合格は遠くないかなと思います。

*1:どうやら単純に75%正解すればいいというものでもないようです

*2:これで1回決済が通らず焦りました