コミックマーケット96 にサークル参加しました
コミックマーケット96 に参加してきました。
1日目は一般参加、2日目はお休み、3日目はサークル参加しつつ買い物をし、4日目は売り子として参加した後一般参加しました。
今回はコミケでは初めての西ホール配置で、「東ホールとは色々と勝手が違うなあ」と思いつつの参加でした。スペース前の人通りは前回の冬コミに比べると少なかったように思いますが *1、頒布数は新刊1種類あたりで前回とあんまり変わらないくらいでした。
以下は前回のサークル参加を振り返った記事となります。よろしければこちらもご覧ください。
良かった点
見本誌ディスプレイ方法
今回のコミケでは、見本誌のディスプレイ方法を大きく変更しました。以下が設営完了のツイートです。
設営完了しました。西お11-b「優勝部」でございます。 #C96 #設営完了 pic.twitter.com/pTEukR62AG
— alstamber (@alstamber) August 10, 2019
まず写真の右側に見える黒い箱状の物体ですが、これはしまや出版という同人誌専門印刷所から販売されている「ダンダン段ボールNEO」というものを使っています。
段ボールでできており、組み立てることで三段分の陳列棚になります。B5サイズの本がちょうど2冊横に並ぶような作りになっています。一番上にお品書きを置いて、中段と下段に2冊ずつの合計4冊の本を並べられるようにして、既刊を並べました。縦方向へのディスプレイが出来るようになり、空間のゆとりができました。余ったスペースには名刺などを置いておきました。
これとは別に新刊は100均で購入したタブレットスタンドを使い、立ててディスプレイしました。以前はミニイーゼルを使っていたのですが、軽いのでよく倒れて立ち読みしてくれた方にご迷惑となっていました。このタブレットスタンドも倒れることはありましたが、以前より格段に倒れる頻度が減って、ご迷惑をおかけしにくくなりました。
さらに、見本誌はプラスチックのケース *2 で覆って内側に値札を貼る方式にしました。見本誌とそうでない本の区別が付きやすいですし、重みが増してどこかに飛んでいきにくくなりました。
春のイベントの時に隣のサークルさんがやってて良さそうだったので、見本誌にプラスチックのケースつけて値札も貼ってみました
— alstamber (@alstamber) August 10, 2019
「本を置いてあっても手にとっていいかわからない」という声が多かったので、これで分かりやすくなってると良いなあ#C96 pic.twitter.com/QySfdwEWKq
折りたたみ台車を持っていったこと
前回は宅配搬出をする際に手で持っていく羽目となり大変な思いをしたのですが、今回は折りたたみ台車を持参したので、この辺の手間を省くことができました。ゆうパックの窓口が西1ホールで、私の配置が西2ホールだったので、西地区を横断する形となりましたが、特にしんどい思いをせずにすみました。
搬入冊数
搬入冊数を前回より増やした結果、新刊が完売することなく閉会を迎えられました。完売ツイートをするのは気持ちいい部分もありますが、欲しいと思ってくれる方全てに本が行き渡ることのほうが良いと考えますので、今後も搬出が辛くならない程度には会場に持っていきたいと思います。
背面ポスター
今回はA1サイズでポスターを印刷し、背面ポスターを設置してみました。通路を通る参加者の方の目線を見ていると、机上に置かれている見本誌を中心に見ている人が多いのですが、背面ポスターをみてこちらに気づいてくれる方も一定数いました。ポスターを見て「へぇ~、日本酒の本ってのもあるんだねえ~」とおっしゃる方もいたので、効果はあったと思います。
微妙だった点
搬入方式
今回も前回と同じく前日の手搬入を行いました。当日の手搬入・手搬出は本や什器類の嵩を踏まえると現実的ではないので最初から選択肢から外れますが、今回は前日の手搬入もなかなかきついなという感想を持ちました。
今回手で搬入したのは
- 新刊2種類
- 既刊3種類
- 什器類
ですが、本が予想以上に重くかさばってしまい、道中の運搬が大変でした。ポスターも前日搬入しようと思っていたのですが、荷物が大きすぎるので当日搬入に変えたくらいです。
「なぜ新刊を直接搬入にしなかったのか」といわれそうですが、これは印刷所の分納送料をケチろうという馬鹿なことを考えた結果です。つまり「新刊を印刷→会場と書店に分納」とすると分納送料の負担が必要ですが、「新刊を印刷→一旦家に送付→委託分を抜いて書店に送付」とするとそれが書店への宅配便送料負担になり、うちのような大部数を扱わないサークルだと前者より後者のほうが安上がりになることがあるんですね。
しかし、冬コミのときの委託分が夏コミを待たずに捌けてしまったことを踏まえて委託量を増やしたところ、結果として書店への宅配便送料が分納送料と大して変わらず、それに加えて宅配便の発送の手間と前日手搬入の苦労が残っただけとなってしまいました。
もうこんな辛い思いはしたくないので、次回の参加からは新刊について会場直接搬入と書店への分納にします。既刊と什器類をどう搬入するかは、嵩と重さ次第ですね。
印刷冊数
今回は調子に乗って前回の倍以上印刷したんですが、流石にちょっと作りすぎました。在庫の達人に片足突っ込みかけているので、次回は少し印刷冊数減らすと思います。
見本誌の冊数
設営の際に見本誌を1冊ずつ用意したのですが、人が集まってくると立ち読みで見本誌が出払ってしまい、あとから来た人が手持ち無沙汰になってしまうという問題が頻発しました。評論・情報は、他ジャンルに比べても立ち読みしてから買うかどうかを決める人が結構多いように思います。見本誌は2冊ずつ用意したほうが良いなと思いました。
新刊と既刊の区別
陳列した見本誌のうち、どれが新刊でどれが既刊なのかちょっと分かりづらかったかなという印象を持っています。もう少し大きな POP で明示するようにしたほうがいいかもしれないですね。
ポスターがカールする問題
上の方の写真を見てもらえればわかりますが、ポスターの下部がカールしていて若干見づらいです。紙が悪いのかどうかわからないですが、対策を検討したいと思います。
コミックマーケット 96 に 参加します【3日目 お-11b】
今回のコミケは色々変更点があり、募集スペース数も減っていて、そろそろ落選するかなと思っていたのですが、ありがたいことにスペースをもらえましたので、コミックマーケット96にサークル「優勝部」として出展します。コミケは4回連続の出展となります。
新刊・既刊
今回の新刊は2冊です!
1冊目として「日本の酒めぐり 4」を出します。全ページフルカラーで、500円での頒布を予定です。
今回はみちのく青森に飛び、「陸奥八仙」を醸している八戸酒造にお邪魔してきました。蔵を構成する歴史的価値の極めて高い建造物たちの紹介や、もちろん「陸奥八仙」の各種飲み比べ紹介も掲載しています。あまり数多く出回っていない種類の八仙を今回は集めてみたので、読み応えある内容になっていると思います。
2冊目は「日本の酒めぐり 令和」という本を出させていただきます。こちらはグレースケールで、100円での頒布を予定しています。
今回のコミケは、新元号「令和」が始まって最初のコミケです。令和の出典が万葉集の梅花の宴であることを知っている人もいらっしゃるかと思いますが、この梅花の宴は大伴旅人の邸で開かれた宴です。大伴旅人は「酒壺に生まれ変わりたい」と宣うほどに大の酒好きで知られる人物で、きっと梅花の宴でも多くの酒が振る舞われたことでしょう。つまりまさに令和は日本の酒の時代と言っても過言ではないのです!! そんな新たな時代の到来を記念したお酒の本となっております。
これらに加えて、春のイベントで出した本と、昨年の冬コミと夏コミで出した既刊も持参します。昨年冬既刊は春イベントで在庫が払底してしまっていましたが、今回増刷を行いました。発注の都合上表紙の紙が変わってしまったのですが、中身は変わっておりません。
スペース
今回のスペースは 3日目(日曜日) 西お-11b です。今回も評論・情報ジャンルです。3日目の西2はだいたい評論・情報らしいので、探検してみると面白い本が見つかりそうです。
書店委託
前回に引き続きメロンブックスさんでの委託を行っております。すでに予約販売が開始されています。
その他
スマートリモコン Nature Remo mini を買ってみた
ふと思い立って、自宅にスマートリモコンを導入してみました。
きっかけ
きっかけは、梅雨入り以降すっかりジメジメとした部屋を快適にするために、エアコンの除湿機能を使い始めたことでした。すると出てくる悩みエアコンのリモコンをどう管理するか。自宅のエアコンのリモコンはあまり大きくないので、大して広くもない自宅の中でもちょいちょいリモコンの行方がわからなくなることがあります。また、ベッドに入っているときにふとエアコンを付けたり消したりしたくなったりしたときに、ベッドから這い出てリモコンを操作しなければならないのを煩わしく感じていました。こうした問題をスマートリモコンによって解決できるのでは?と考えたのです。
スマートリモコンというのは、既存の赤外線リモコンで操作できる家電をスマートフォンなどの端末から操作できるようにする装置です。スマートフォンに専用のアプリを入れておいてそのアプリから操作を行うと、Wi-Fi経由でスマートリモコンが作動して赤外線が発射され、家電が動作するという仕掛けになっています。
多くのスマートリモコンは音声アシスタントにも対応しています。あらかじめ連携させておくことで、音声アシスタントを使ってスマートリモコンを作動させることができます。つまり、声でエアコンを付けたり消したりといったことが出来るようになるわけですね。声ならおそらく紛失の心配もないし、ベッドの中にいても操作が可能です。
購入と開封
スマートリモコンは色々なメーカーから販売されているのですが、今回はNature Remo miniというものを買いました。特にこれに絞った根拠があるわけではないのですが、
- Google Assistant対応
- 小さくて邪魔にならない
- それなりに安い
という条件で絞られたものの中から、選んだという形になります。mini という名前から想像されるようにこれは小型版で、Nature Remo という更に多機能なものもありますが、少し筐体が大きくなるのと、機能の差分を魅力と感じなかったことから、こちらを選択しました。
箱は今どきな感じです。
外箱を取り払うとボール紙でできた箱が出てきます。中に本体と給電用のケーブルと簡単なスタートアップガイドが入っています。筐体は小さくて白を基調としたシンプルなデザインです。どこにでも置けるデザインだと思います。給電ケーブルはmicroUSBケーブルでした。2019年になってmicroUSB端末が増えるとは思っていませんでしたが、頻繁に抜き差しするものではないし、コストカットのため致し方なしだろうと思っています。
セットアップは、公式サイトに紹介されているとおりにすれば基本的に大丈夫です。「Remoをタッチ」の工程はやらなかった記憶がありますが、変更されたのでしょうか?
Wi-Fiへの接続のところで、周辺のWi-Fiの検索に失敗することがありました。アプリを一旦終了して再起動したところうまくいったので、アプリのバグなんじゃないかなと思います。直してほしいですね。
良いところ
プリセットが多く用意されている
スマートリモコンは、最初のリモコンの登録が面倒臭そうで敬遠していたところがあったのですが、Nature Remo にはそこそこ多くのリモコンのパターンが予め記憶されているので、主要なメーカーの家電であれば大きな手間なく登録可能です。家電のリモコンをNature Remoに向けた状態でリモコンの電源ボタンを押すと、その信号をもとにメーカーの判別が行われて登録できます。家にあったエアコンやテレビはこれで登録でき、エアコンであれば運転モードや温度の変更、テレビであればチャンネルや入力切替のボタンも自動で登録されました。
ルール機能である程度凝ったことも出来る
Nature Remoにはルールという機能が備わっていて、Nature Remoに備わっているセンサーやタイマーをトリガーにした操作をすることができます。例えば「気温がxx度以上になったらエアコンの冷房をつける」とか「朝の7時になったら電気とテレビをつける」とかいうことができます。
またNature Remoのアプリには、ジオフェンス機能もついています。アプリをインストールしたスマホがある一定の範囲内に出たり入ったりしたときに指定の操作を行うという機能です。これによって「家に帰ってくる少し前にエアコンを付けておく」ということも可能です。逆に家電のつけっぱなしも回避できますね。
Nature Remoには湿度計や照度計、人感センサーなどがついていてこのルール機能が更に高度に使えるのに対して、Nature Remo miniは温度センサーのみ。まあエアコンの調整には十分使えるくらいです。 Nature Remoにはいろいろセンサーがついていますが、これらのセンサーを組み合わせてトリガーにすることは今のところできないようなので、ちょっともったいないように思います。「温度と湿度が一定条件を満たしたときにエアコンの運転を○○にする」などは需要がありそうですけどね。
使用感
リモコンがちゃんと動作して、家電が反応するかが心配でしたが、反応は良好です。電源のオンオフやテレビの音量の調整などはスムースに行えているように思います。連続でコマンドを送信すると若干反応にばらつきを感じますが、いったんコマンドがインターネットに出ていったあとにNature Remoに戻ってくるような経路になっているだろうことを考えれば、十分許容できる範囲です。
ちゃんと使えるかどうかが心配だったので、スマートスピーカーは購入せずに使っていました。スマホアプリからの操作には特に問題がなかったのですが、やはり音声コマンドによる操作が欲しかったので、家に余っていたAndroid端末にGoogle Assistantを設定して部屋の隅っこにUSBケーブルを刺した状態で置いておくことで、簡易スマートスピーカーとして運用することを試しました。概ね問題なく動きましたが、たまに「OK Google」のあとの発話を認識しているにもかかわらず何も起きないことがありました。このときにNature Remoのアプリから操作をすると反応があったので、Nature Remoの問題というよりは、スマホのGoogle Assistant側の問題だろうと思います。やはりスマートリモコンを音声アシスタントで運用していくためにはスマートスピーカーが必須ということになりそうです。
USB PDによる充電環境を考える
先日Xperia 1を購入したのですが、こちらの機種がUSB PDによる充電に対応しているということもあり、本格的にUSB PDによる充電環境を考えてみようかなと思っています。
USB PD とは
USB PDというのは、USBケーブルを使って最大100Wぶんの給電が可能になるという規格です。USBの規格上だと従来は7.5Wが限界だったのですが、USB PDが登場したおかげで最大で10倍以上の電力を給電できるようになりました。例えばMacBook Pro 15インチは付属品のACアダプタが87W出力になっていて、これだけの電力を給電するのにUSB PDは必要不可欠です。スマホの充電に100Wはオーバースペック過ぎますが、USB PDのおかげで従来の規格を上回る15Wや27Wでの給電が可能になり、従来より高速な充電が期待できます。USB PD対応ガジェットは、なるべくUSB PDで充電したくなりますね。
現状のふりかえり
現在のところ、私の手持ちガジェットで定期的な充電を必要としているものは、
- iPhone X
- Xperia 1
- iPad Pro 9.7inch
- MacBook Pro 13inch
- Apple Watch
- WH-1000XM3
です。これらがすべて同じ規格に対応してくれていれば非常に楽なのですが、実際にはそうでもありません。以下に対応している給電方式をまとめてみました。
製品 | 給電方式 |
---|---|
iPhone X | Qi (7.5W), USB PD (最大9V/3A) |
Xperia 1 | USB PD (最大9V?/3A) |
MacBook Pro 13inch | USB PD (20V/3A) |
iPad Pro 9.7inch | Apple 独自急速充電 (5V/2.4A) |
Apple Watch | 独自規格 |
WH-1000XM3 | ふつうのUSB? |
これらをiPhone XはQi充電器、Macは純正の充電器、残りは通常のUSB出力が出る充電器で充電しています。
Apple WatchとWH-1000XM3は大した電池容量もないと思われるので、そもそも急速充電をすることにそれほど大きな意味はなく、適当なUSB-Aポートを用意してそこにつないでおけば良いでしょう。 問題となるのは、スマホやMac, タブレットです。
オールインワンは難しい
スマホたちやMac, タブレットについて、一つの充電器でUSB PDによる高速充電ができると嬉しいですが、実際のところこれは難しそうです。Macを最高速度で充電するには、20V/3Aの出力が必要で、またスマホたちは各々最大9V/3Aの出力を要求し、これらを合わせると規格の限界値の100Wを超えてきます。また、USB PDの端子が3つ必要になるのですが、そもそもそのような充電器は私の知る限り市場に出回っていないようです。大出力の充電器ともなると、熱対策のため大きくなって取り回ししづらく、利便性が損なわれるからでしょう。
現状でこのような無茶な要求に比較的フィットするのが、Ankerが出している Anker PowerPort Atom PD 4 という製品です。
USBの規格に正しく従っているかまでは調べられませんでしたが、USB PDが2ポート、通常のUSBが2ポート開いており、合計で100Wまで出力できます。スマホ, Mac, タブレットを全部充電しようとするとサチってしまいますが、例えばMacとスマホかタブレット一台、スマホ二台とタブレットという組み合わせなら、最高速度で充電できるはずです。
この製品の気になる点としては、パスポートサイズ程度とかなり大きめなことと、価格が1万近くするAnker製品としては高級品だということが挙げられます。
Macの充電器を分けてみる
オールインワンは難しいとなると、Macの充電器と、スマホやタブレットの充電器を分けるというのが真っ先に思いつくアプローチです。Macが60Wも食うのが悪いのですからね。
Macなので、純正の充電器を使うのがもちろん一番安心です。
61Wと書いてありますが、実際には20V/3Aの60W出力のようです。家でもMacを購入したときについてきた同タイプのものを使っています。
また、Ankerからは純正品より小さくて軽い Anker PowerPort Speed 1 PD 60 も出ています。価格も安いですね。私の知る限りで、USBの規格に正しく従った通信ができるまともな製品のようです *1*2。
今年の夏には、更に小さくて軽い Anker PowerPort Atom III 60W も出ます。
USB PD 2ポートなくてもいいんじゃない?
このMac充電器と上記 Anker PowerPort Atom PD 4 を組み合わせることで充電環境としては完成するのですが、Anker PowerPort Atom PD 4 がゴツいのでもう少し別の構成も考えてみたいです。例えば、iPhone XはQiに対応しているので、充電速度を犠牲にしても良いなら残りのガジェットたちの充電器をもう少しスリムなものに交換できます。
Qi充電器は量販店などで売っている7.5W以上出力できるものならまず大丈夫でしょう。残りの充電には、USB PDが1ポートとUSBが3ポート必要なので、例えばこんな製品が使えます。
Anker PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQは、USB PDから30W, 通常USBからは5V/2.4A出せるようです。お値段も Anker PowerPort Atom PD 4 よりかなりお安いですし、大きさも一回りくらい小さい。
むしろUSB PDポートだけあれば良い
「通常USBの充電器はすでにあるから、USB PDだけを用意できればいい」という考え方もありそうです。上記で紹介した Anker PowrePort Speed 1 PD 60 でも良いのですが、スマホの充電にはオーバースペックであり、もう少しスペックを抑えて価格も下げたモデルが良さそうです。
Anker PowerPort Atom PD 1 は、30W出力ですが価格も安く、大きさがゴルフボールくらいに小さいので扱いやすいです。規格にもちゃんと従っています。
まだ発売はされていないようですが、プラグが折り畳めるAnker PowerPort III MiniやAnker PowerPort Atom III Slimは持ち運びにも良さそうです。
デカくてもいいからとにかく安いものとなると、Anker PowerPort Sleed 1 PD 30になりそうです。Anker PowerPort Atom PD 1 に比べて1000円以上安いです。公式オンラインでは売り切れてるみたいですが、Amazonでは売っています。
キャリアのポイントを消費したいなら、キャリアから販売されているACアダプタを使うのもありです。ゴツいですが、まともな製品なので安心して使えます。
今年の夏に、AnkerからUSB PDが2ポート生えているPowerPort Atom PD 2が出ます。合計で60W出るようなので、USB PD対応スマホを2台充電するならこれが最適解かもしれません。
ちょい足しモデル
家での充電に使うにはちょっと微妙ですが、外出先での充電に使えそうなのが、USB PD 1ポートと通常USB 1ポートの組み合わせのもの。
両者の差分は、PowerIQ 2.0というAnker独自の技術に対応しているかどうかです。どちらも規格には準拠しています。
価格
最後に紹介した充電器の価格をまとめておきます。オフィシャルでの価格なので、Amazonなどだともう少し安いかもしれません。
モデル | 価格 (税込) | スペック |
---|---|---|
Apple 61W USB-C電源アダプタ | 7344 | USB PD 60W |
Anker PowerPort Atom PD 4 | 9999 | USB PD x2, USB x2 計100W |
Anker PowerPort Speed 1 PD 60 | 3599 | USB PD 60W |
Anker PowerPort Atom III 60W | 3999 | USB PD 60W |
Anker PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ | 3499 | USB PD 30W, USB x4 |
Anker PowerPort Atom PD 1 | 3499 | USB PD 30W |
Anker PowerPort III Mini | 3099 | USB PD 30W |
Anker PowerPort Atom III Slim | 3999 | USB PD 30W |
Anker PowerPort Speed 1 PD 30 | 2299 | USB PD 30W |
docomo ACアダプタ 07 | 2592 | USB PD 27W |
Anker PowerPort Atom PD 2 | 4599 | USB PD x2 計60W |
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) | 4299 | USB PD 45W, USB (PowerIQ 2.0) x1 |
Anker PowerPort Speed 1 PD 30 | 3799 | USB PD 30W, USB (PowerIQ 2.0) x1 |
Anker PowerPort Speed+ Duo | 3299 | USB PD 30W, USB x1 |
Xperia 1 を購入した
昨日より日本でも販売開始されたSonyの最新スマートフォン Xperia 1 を購入しました。
Sonyのスマートフォンを購入するのは久しぶりで、調べたところ Xperia Z3 Compact 以来でした。Z3 Compactの発売が2014年の秋で、実際に購入したのはもう少し後だったと思うので、4年ぶりくらいの購入となります。 もともとSony製品が好きな方なので、Xperiaにも悪い印象は持っていません。もちろんZ3 Compactを買い換える際もXperiaを検討したのですが、そのときにスタートしたのがXperia Xシリーズで、これが正直なところユーザーのニーズをつかめているとはいえないものでした。そして最終的には、Galaxy S8に乗り換えることを決めました。 今回のXperia 1も、Xperia Xシリーズに終止符を打って一から作り直されたモデルということで気になっていたのですが、当初はGalaxy S10の購入を考えていました。しかし、既に販売が開始されている海外からの情報や量販店でモックを見たときの印象 *1 からXperia 1に気持ちが傾き、今回の購入に至りました。
端末はドコモオンラインショップで購入しました。おサイフケータイが必要なので、キャリア版一択。そして、ドコモとソフトバンクの回線契約を持っているのでこのどちらかから購入することになりますが、端末価格が安く、テザリングの余計な制限もないので、ドコモからの購入にしました。 ドコモはオンライショップから購入すると、
- 混み合うお店にわざわざ行かなくて良い
- 機種変更手数料が無料
- 余計なオプション品などを売りつけられない
- 頭金と称して購入時に本体代金と関係のないお金を請求されない
という利点があり、オンラインショップで買わない理由がありません *2。
到着
予約のタイミングが遅かったため、発売日当日の配送には間に合わなかったのですが、発売日翌日 (つまり今日です) の午前の配送にすることができました。
専用のダンボールに入って送られてきます。開封すると、同梱物の一覧が書かれた紙、データ移行などのユーザー側で行わなければならないことを案内する紙、各種サービスの案内の紙などが入っています (個人情報が書かれていたので写真は割愛します)。
ダンボールの下の方に端末たちが入っています。今回はドコモオンラインショップで先着2万名向けのキャンペーンが行われていて、USB-Cとオーディオジャックを二股に出来るアクセサリーが一緒についてきました。それから新しいSIMカードも入っていました。現在使っているSIMカードと機能的には変わらないようですが、それなりの長い期間SIMカードが使われている場合に、経年劣化による故障を避けるため、あえて交換を案内しているようです。交換は無料でしてもらえます。
iPhone X, Galaxy S8と箱を並べてみました。Xperia 1の箱はこれらと比べて長く薄いことがわかります。
化粧箱を開けると前面に端末がお目見え。21:9の超ワイドスクリーンが目を引きますね。
中身は超シンプルで、端末本体とオーディオジャック変換ケーブル、それから薄いリーフレットが2つ。「昔の携帯電話はもっとゴツい箱でいろいろな付属品が入ってたなあ」と思いだしたりしていました。
前面の様子。やはり長く見えますが、横幅は以前のモデルよりスリムになっており、手でのホールドはしやすくなっています。ただしガラスが滑りやすいので、小さめの手での片手操作はちょっと気をつけないといけないですね。
裏面の様子。今回はパープルを購入しました。いにしえからのXperiaファンだと「Xperiaのカラーはパープル!」という人も多いのではないでしょうか。今回のパープルは総じてやや青みがかった色ですが、角度によって色味が変わるのが面白いです。カメラはXperia初のトリプルレンズ。指紋センサーが裏面から側面に移動したので、スッキリした印象になっています。
ファーストインプレッション
21:9のディスプレイが決め手になって今回Xperia 1を購入したのですが、やはりこれは面白いです。 私が以前使っていたGalaxy S8も18:9のディスプレイで、今主流である16:9に比べて縦長であり、縦長ディスプレイの良さは知っていました。21:9というのはそこからさらに引き伸ばした比率になるのですが、画面を2分割したときに上に16:9の表示をしながら、下に9:16の表示ができるという合理的な意味合いを持った比率でもあります。 Twitter, InstagramやLINEなど、スマートフォンで頻繁に使われるアプリは縦に情報が並んでいるものが多いです。Webサイトもスマートフォン向けに最適化されているものは横の幅が固定で、縦に情報が並ぶようになっています。ディスプレイを縦に引き伸ばすというアプローチは、理にかなっているように思います。 もちろん縦に伸ばしすぎるとかさばって持ち歩きにくくなるので、そこはうまく両立できるポイントを探す必要があります。
代表的な端末のサイズと質量を列挙してみます。なんとなくXperia 1のサイズ感が見えてくるのではないでしょうか。
端末 | 幅 [mm] | 高さ [mm] | 質量 [g] |
---|---|---|---|
Xperia 1 | 72 | 167 | 178 |
iPhone Xs | 70.9 | 143.6 | 177 |
iPhone Xs Max | 77.4 | 157.5 | 208 |
Galaxy S10 | 70 | 150 | 158 |
Galaxy S10+ | 74 | 158 | 175 |
P30 Pro | 73 | 158 | 192 |
AQUOS R3 | 74 | 156 | 185 |
動作も非常にサクサクしており、今のところ不満点はありません。今回搭載しているチップセットが優秀なんでしょうね。内蔵RAMとROMがグローバル版に比べて少なくなっていることに不満の声が上がっているようですが、私個人はゲームなどをAndroidではしないので、特に気にしていません。
ワイヤレス充電が非搭載になったのは残念です。ただ、USB PDに対応しているようなので、USB PDの環境であれば高速に充電できるはずです。我が家の充電環境は2年前に買ったACアダプタで、USB PDに今ひとつ対応できていないので、これを機に充電環境を差し替えたいと思っています。
docomo/au/Softbankの分離プランを比較する
これまで各記事でdocomo, au, Softbankの分離プランを検討してきました。
今回はこれらの比較をしてみたいと思います。個人的なメモに近いので、最後に書いてあるまとめを読んでもらうのが良いかと思います。
料金
まずは純然たる料金を比較しましょう。割引を含まず、定価でガチンコ勝負です。
従量プラン
通信量に応じて段階的に料金が変動する従量制プランをまずは見てみましょう。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
1GB | 2980 | 2980 | 3980 |
2GB | 5980 | ||
3GB | 3980 | ||
4GB | 4480 | ||
5GB | 4980 | 7480 | |
7GB | 5980 | 5980 | |
50GB | 8480 |
割引を一切含まない定価ではdocomoとauが安い事がわかりました。Softbankは、上限が50GBまでと他社に比べて高いですが、最低料金も、そこからの上がり方もかなり激しいです。
定額プラン
通信量によらず定額のプランを続いて見てみます。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
7GB | 5480 | ||
20GB | 6000 | ||
25GB (Netflixつき) | 7150 | ||
30GB | 6980 | ||
50GB | 7480 | ||
無制限 | 8980 |
こちらはだいたい通信容量に合わせて値段が変化しているように見えます。なお、無制限となっているのはauの「auデータMAXプラン」ですが、テザリング利用時は20GBの制限がかかります。
家族割
各社ともに、家族内のプランの利用人数に応じて割引があります。「家族」の定義が各社ごとに異なっていたりするので、単純比較ができるものではありませんが、表にはしてみます。
まず2人の場合です。従量制プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
1GB | 2480 | 2480 | 3980 |
2GB | 5980 | ||
3GB | 3480 | ||
4GB | 3980 | ||
5GB | 4480 | 7480 | |
7GB | 5480 | 5480 | |
50GB | 8480 |
定額プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
7GB | 4980 | ||
20GB | 6000 | ||
25GB (Netflixつき) | 7150 | ||
30GB | 6480 | ||
50GB | 6980 | ||
無制限 | 8480 |
続いて3人の場合です。従量制プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
1GB | 1980 | 1980 | 3980 |
2GB | 5980 | ||
3GB | 2980 | ||
4GB | 3480 | ||
5GB | 3980 | 7480 | |
7GB | 4980 | 4980 | |
50GB | 8480 |
定額プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
7GB | 4480 | ||
20GB | 6000 | ||
25GB (Netflixつき) | 7150 | ||
30GB | 5980 | ||
50GB | 5980 | ||
無制限 | 7980 |
最後に4人以上の場合ですが、これはSoftbankの50GBプラン、つまりウルトラギガモンスター+のみ差があります。料金は5480円になります。
固定回線のセット割引
各社ともに、指定された固定回線を自分自身もしくは家族で契約していると、割引が受けられます。
まずは、家族がおらず自分だけの場合です。従量制プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
1GB | 2980 | 2980 | 2980 |
2GB | 4980 | ||
3GB | 3480 | ||
4GB | 3980 | ||
5GB | 3980 | 6480 | |
7GB | 4980 | 5480 | |
50GB | 7480 |
定額プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
7GB | 4480 | ||
20GB | 5000 | ||
25GB (Netflixつき) | 6150 | ||
30GB | 5980 | ||
50GB | 6480 | ||
無制限 | 7980 |
つづいて2人の場合です。従量制プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
1GB | 2480 | 2480 | 2980 |
2GB | 4980 | ||
3GB | 2980 | ||
4GB | 3480 | ||
5GB | 3480 | 6480 | |
7GB | 4480 | 4980 | |
50GB | 7480 |
定額プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
7GB | 3980 | ||
20GB | 5000 | ||
25GB (Netflixつき) | 6150 | ||
30GB | 5480 | ||
50GB | 5980 | ||
無制限 | 7480 |
つづいて3人の場合です。従量制プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
1GB | 1980 | 1980 | 2980 |
2GB | 4980 | ||
3GB | 2480 | ||
4GB | 2980 | ||
5GB | 2980 | 6480 | |
7GB | 3980 | 4480 | |
50GB | 7480 |
定額プランです。
通信量 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
7GB | 3480 | ||
20GB | 5000 | ||
25GB (Netflixつき) | 6150 | ||
30GB | 4980 | ||
50GB | 4980 | ||
無制限 | 6980 |
最後に4人以上の場合ですが、これはSoftbankの50GBプラン、つまりウルトラギガモンスター+のみ差があります。料金は4480円になります。
家族割引と固定回線割引を含めた所感ですが、Softbankの従量制プランは家族割引の対象になっていないので、他社に比べると割高な印象が更に強まります。一方で定額プランは家族割引が強烈に効くので、うまく条件を満たせばかなり安くなります。docomoは従量制プランにたいして固定回線割引が大きめにつくので、固定回線があるなら従量制プランの低料金な維持がしやすいです。
テザリングオプション
テザリングを利用する場合、有料のテザリングオプションに加入しないといけないケースがあります。
- docomo……ギガホ・ギガライトとともにテザリング無料
- au……2019年に発表された料金プランである「新auピタットプラン」「auフラットプラン7プラス」「auデータMAXプラン」はテザリング無料。その前に発表されたプランである「auフラットプラン」は500円
- Softbank……テザリングは500円のオプション
auも無料化に舵を切りましたが、Softbankは有料のままです。
その他サービス
通信制限時の速度
プランのデータ通信容量を使い切ってしまった際には通信速度の制限が行われますが、その速度がプランによって異なります。
- docomo
- ギガライト………128kbps
- ギガホ……1Mbps
- au
- auフラットプラン7プラス……今年秋から300kbps
- その他……128kbps
- Softbank
- 全てのプラン……128kbps
フリーカウント
一部のプランでは、特定のサービスを利用する場合にデータ通信容量のカウントを行わない「フリーカウント」を実施しています。
docomoはもともとフリーカウントに否定的なので、現在に至るまで導入に至っていません。auはちゃっかり+メッセージを入れているところが面白いですね。このサービスで抜き出ているのはSoftbankで、主要なSNSにはだいたい対応しています。
通話定額オプション
各社のプランには、オプションとして5分以内の通話無料および通話定額のサービスを付けられます。実は価格が会社ごとに異なったりします。
docomo | au | Softbank | |
---|---|---|---|
5分無料 | 700 | 700 (従来のauフラットプランの場合 500) | 500 |
通話定額 | 1700 | 1700 (従来のauフラットプランの場合 1500) | 1500 |
なぜかSoftbankと一部のauのプランだけ安いです。お金の流れ的に一番安くできそうなのはdocomoだと思うんですけどね……。
まとめ
- Softbankの従量制プランは他社に比べ割高
- 家族割引が効かないため、家族が複数いる状況だとより差が開く
- Softbank自身も「ミニモンスターはほとんどいない」と言っているようだ、これならまあ当然か
- docomoとauの従量制プランは基本的にほぼ同じ料金設定
- ただし固定回線割引の額が異なるので、数GB程度使うケースではdocomoのほうが安くなる
- 定額プランは容量に応じて各社とも料金が上がる傾向
- docomoとauがテザリング無料に舵を切りつつあるが、Softbankは今のところ有料のまま
- Softbankとauの古いプランだけ何故か通話オプションが200円安い
- 通信容量制限に対する各社の対策案に違いがある
家族割引の仕組みから見て、docomoとauはガツンと安くなるようにはなっていないものの、小容量しか使わない家族が多くても程々に安くなるようになっていて、Softbankは大容量プランユーザーで固めると他社に比べて相応に安くなるという設計になっていると見えます。docomoとauはほぼ横並びですが、固定回線割引を含めるとdocomoのほうが僅かに有利な条件です。
通信容量制限についての考え方の違いも興味深いです。docomoは速度制限を1Mbpsへと大幅に緩和する一方、auとSoftbankはカウントフリーを導入しています。またauは(注意点がありますが)無制限プランも用意しました。7GBプランという他社に比べて小さめの定額プランがあるのも独特です。
「ギガホ」を予約した
以前の記事で検討したとおり、私の今の契約状況では、ドコモの新しい料金プランである「ギガホ」に乗り換えるほうが安くなることがわかりました。本日から新しい料金プランの予約受け付けが開始されていたので、早速予約しました。
今回予約したのは、「ギガホ」で通話定額オプションはつけていません。
ショップの窓口や電話窓口が混雑しているのは容易に想像がついたので、My docomoから申し込みましたが、ここで問題が発生してしまいました。スマホの回線の「ギガホ」予約は簡単にできたのですが、もう一つのタブレット回線の「データプラス」予約はMy docomoからできないようなのです。店舗に行くのは流石に面倒なので、インフォメーションセンターに電話して手続きしました。昼間だったこともあり電話は15分ほどで繋がりましたが、土日だったり夜だったりすると……と思うと怖いです。My docomoからの変更もできるようにしてほしいものです。