spモードのIMEI制限が撤廃された話
ドコモが提供しているインターネット接続サービスにspモードというものがある。基本的にドコモでスマートフォンを契約すると必ずこのspモードを契約することになる。このspモードだが、これまで長らくドコモで販売されていない端末については利用できないような制限、IMEI制限があることで(その手の界隈では)知られているものだった。そのため、これまではSIMフリー端末を買ってきてspモード接続を利用するということが原則できなかった。
しかし、数日前にTwitter上で突然「ドコモとは全く関係のない端末でspモード接続が可能になった」というツイートが流れた。
OnePlus Oneでもhttps://t.co/QOQE6imvc5で接続出来た! pic.twitter.com/A77qB2CtJ1
— ぎんよく (@ginspootk) 2015, 10月 20
HTC One M8にてSPモード接続確認しました pic.twitter.com/A29uoUz1eO
— 沙綺@心は46歳 (@riku_sakura) 2015, 10月 20
SIMフリ化、CM12.1を導入したMotorola RAZR IS12MでもSPモード接続確認しました。もう何でもありですね・・・ pic.twitter.com/EPuhcYRT0M
— 沙綺@心は46歳 (@riku_sakura) 2015, 10月 20
ツイートにもある通り、もはや何でもありの状態で、事実上IMEI制限が撤廃されたのでは?という説が浮上している。しかし一方で、ドコモからのアナウンスがない以上、これは一時的なもので、恒久的に撤廃されたわけではないのでは、という意見もある。
これについてだが、私は「恒久的に撤廃したのではないか」と考えている。その理由は、この騒動のタイミングがちょうどSIMロック解除の義務化から半年たった今であるということである。各社はSIMロック解除の義務化以降販売された端末について、購入から約半年後にSIMロック解除に応じるとしている。つまり、そろそろSIMロック解除義務化以降最初のSIMロック解除端末が出てくると考えられるのである。ドコモとしては、動作保証はできないだろうけども、こうした端末をドコモ回線を契約してもらい受け入れることは吝かではないはずだ。そうなると、ドコモでスマートフォンを利用する上で事実上必要不可欠であるspモードを、他社端末にも開放しようとするのは自然な流れだと考えられるのだ。
……などということを書いていたら、実際にドコモに確認をとった人が現れた。
ドコモのspモードが、SIMロックフリー端末でも接続できるように | へなちょこにライティング
この記事によれば、私の予想通り、SIMロック解除された他社端末をspモードで受け入れるためにIMEI制限を撤廃したということになる。まだアナウンスされていないのは、設定変更をエリアごとに順次行っていて、完了が10月末頃になるからだ、ということも同時にわかった。
今回の変更で、手元にあるNexus 5をspモード契約で運用するといったこともできるようになったため、個人的には運用の幅が広がり、嬉しく思っている。
続: iPhoneのアクティベーションとSIMロックについて考える
以前iPhone 6を修理した際にこのような事件が起きて、
んでもってこういう考察をした。
それから1年経って、現在iPhone 6sが販売されている。そのiPhone 6sの販売の様子を見ていて、iPhone 6sのSIMロックについて改めて思うことがあったので書いておこうと思う。
Apple StoreでのiPhoneの販売方法
現在Apple StoreでiPhoneを購入するには、店舗に出向く前に「ピックアップ予約」という事前予約を行っておく必要がある。この「ピックアップ予約」の手順はこのようになっている。
- iPhoneのモデル・色・容量を選ぶ
- 「予約してお近くのApple Storeで購入する」をクリックする
- 希望のモデルの在庫があるStoreの一覧が出てくるので、好きなStoreを選ぶ
- SIMフリーかキャリア契約か、受け取り時間を選ぶ
この手順で気になったのが、在庫確認のあとにSIMフリーかキャリア契約かを選ぶという順番になっているということだ。この順番から、Apple Storeの在庫ではSIMフリー版とキャリア版が区別されていないのではないか、という説が浮上する。
もしStoreの在庫でSIMフリー版とキャリア版が区別されているのであれば、3の在庫があるStore一覧を出すまでに、SIMフリー版が希望なのかキャリア版が希望なのかを選択させなければいけないはずだ。
さらに気になるのが、特にどのキャリアで購入するのかについては尋ねてこないという点である。ドコモもauもSoftbankも一緒くたに「契約モデル」という扱いになっている。
以前の考察では、実店舗販売のiPhoneについて、キャリア版であれば予めアクティベーションサーバにロック情報が記述されているという説をとった。例えば、このiPhoneはドコモでロックされる、このiPhoneはauでロックされる、と言った情報が記述されているのではないか、ということだ。また、SIMフリー版であれば予めロック情報は記述されていないか、キャリア版となる予定だったもののロック情報を消して販売しているのではないかという説をとっていた。
これらの説だと、現状のApple StoreでのiPhoneの売り方はいささか不自然なのでは、という風に思われる。
新しい説
改めて考えられる説はいくつかあるが、そのうちの一つを示そうと思う。
まず、現状のApple StoreでのiPhoneの売り方から、少なくともApple Storeの在庫においてはドコモ版・au版・Softbank版といったキャリアごとの区別はされていないだろうと考えられる。このことを踏まえて、以下の様な仮説を考えた。
- 店頭販売のiPhoneは、アクティベーションサーバに「いずれロックされる」フラグが立ててある
- 契約モデルとして販売されたiPhoneは、その「いずれロックされる」フラグに従って、最初に挿入されたSIMに対応するキャリアでロックされる
- SIMフリー版として販売されたiPhoneは、「いずれロックされる」フラグが寝ているので、どんなSIMを挿入してもロックされない
この説は、以前私の記事のコメントに報告のあった不思議な現象の説明もつけられるものだ。その現象とは、次のようなものである。
1.Apple Care Plusに入っている画面の割れたiPhone6(元はau版)をApple Storeで新品と交換
- その場でDocomo系MVNOのSIMを用いてアクティベート実施
3.問題なくアクティベートが完了し、Docomo版のiPhone6として問題なく使用中
この文章から受ける印象として、Apple Storeの店員が新しいiPhoneをドコモ版として登録するような手続きがあったとは思えない。つまり、店員がiPhoneをドコモ版として登録してドコモでSIMロックが掛かる状態になっていたからとは考えにくい。
上の説に従えば、
- 元はau版のiPhoneなので、Apple側でSIMフリー版にする作業は行われなかった
- そのため新しいiPhoneは、最初に挿入されたSIMでロックされる状態にあった
- ドコモのSIMを挿入したので、交換前はau版だったのにもかかわらずドコモでSIMロックされた
と考えられる。
上で述べた不思議な現象は修理交換品という特殊な製品で起きた現象なので、通常販売されている製品に一般化して考えるのは、やや早計な気もするが、この説を否定するような現象がないのも事実だ。
またこちらのページでは、iPhone 5sの話ではあるが、この説に近い考えを支持することが書かれている。
SIMフリーiPhone 5sをApple StoreのGenius Barで修理するとSIMロックがかかる事案が発生
また本人がAppleに問い合わせたところ、iPhoneは最初のアクティベーションに利用したSIMカードのキャリアにSIMロックがかかる仕様のため、SIMロックのかからないキャリアのSIMカードでアクティベーションをする必要があるとの返事を受け取ったそうです。
Appleに問い合わせて得られた返答であるので、信ぴょう性は高いと思われます。
まとめ
Apple Storeでのピックアップ予約では、在庫の確認を行ってからSIMフリー版および契約版の選択をする。また、予約の段階では、キャリアの選択が不要である。
以上のことから、少なくともApple Storeの在庫では、キャリアごとに在庫は管理されていないと考えられる。在庫の種類は、契約版とSIMフリー版の2つ、あるいはそれらの区別すらないただひとつのいずれかだと思われる。在庫の確認を行ってからSIMフリー版および契約版の選択をするという状況から考えて、契約版とSIMフリー版の区別すら在庫の段階ではされていない可能性が高い。
このことから、Apple StoreのiPhoneは、基本的には「いずれロックされる」運命にあるものとして在庫が用意されていて、SIMフリー版を販売するときだけ、ロックされないように処理しているのではないか、という説を新たに考えた。この説では、Apple StoreのiPhoneは「ロックされる」ということまでは決まっているが、どのキャリアでロックされるかは指定されていない、と考える。この説について、修理交換品という特殊なケースではあるが、支持する現象も確認されている。
なお、仮にこの説が正しいとしても、このような運用を行っているのはApple Storeだけだと思われる。街の携帯ショップや家電量販店では各キャリアごとに在庫状況が異なっており、これはこれらのお店に入荷するiPhoneが予めどのキャリアでロックされるかまで指定された状態で出荷されていることを意味している、と考えられるからである。
各キャリアのSIMロック解除対応状況の違いについてまとめた
ドコモ
2011年4月~2015年4月発売の機種
対象
条件
- ネットワーク利用制限などのロックがかかっていないこと
- 自分の回線で買った端末でなくても良い
方法
ドコモショップに端末を持参し、本人確認。手数料税別3,000円を支払う。 大半の機種はその場で解除できるが、ルータなど一部の機種は数日預けることになる。
2015年5月以降発売の機種
対象
すべての機種
条件
- ネットワーク利用制限などのロックがかかっていないこと
- 利用料金の支払実績が確認できること * 契約者本人の購入履歴がある機種であること
- 端末購入から6ヶ月以上経過していること
- ただし対象の回線で6ヶ月以上前にSIMロック解除実績があれば即解除可能
- 解約済みの場合は解約日から3ヶ月以内であること
方法
- My docomoなら無料で即解除可能
- ドコモショップや電話の場合は手数料税別3,000円
- ただしルータやガラケーはドコモショップにて無料
- 解約したものはドコモショップのみでの受付で手数料税別3,000円
au
2015年4月以前発売のもの
SIMロック解除できない。
2015年5月以降発売のもの
対象
全機種。2015年4月23日発売のGalaxy S6 Edgeも例外で含む。
条件
- 機種購入から180日以上経過していること
- 自分の回線で購入していなくても良い
方法
Softbank
2015年4月以前発売のもの
対象
BLADE Q+, 301F, 201HW, 009Z, 008Z
条件
- ネットワーク利用制限がかかっていないこと
方法
- Softbankショップに持参し、手数料3,000円を支払う
2015年5月発売以降のもの
対象
全機種
条件
- ネットワーク利用制限がかかっていないこと * 購入から181日経過していること
- 解約済みである場合は解約後90日以内であること
方法
まとめ
2015年5月以降発売の端末に関してまとめれば、以下のようになる。
- ドコモは自分の回線で買った端末であれば、原則購入から6ヶ月以上経過でMy docomoを使えば無料で解除可能
- ドコモは自分の回線で買っていない端末は解除できない
- ドコモは以前の解除から6ヶ月以上経過していれば即解除可能
- auは自分の回線で買った端末であれば、購入から180日以上経過でauお客様サポートを使えば無料で解除可能
- Softbankは自分の回線で買った端末であれば、購入から181日経過でMySoftbankを使えば無料で解除可能
ドコモだけ自分の回線で買っていない端末は対象外。その代わり即解除可能な特例が設けられている。
また各社の解除可能になるまでの制限期間が6ヶ月、180日以上、181日と微妙に異なる点にも注意が必要。
またSoftbankのみWeb上で解除するには他社のSIMカードを用意しなければならない。解約済みSIMなんかでも大丈夫なのかは不明。
auのLTE対応SIM周りについての備忘録
不正確な部分もあると思うが、調べたことをまとめておく。
前提
auのLTE対応SIMは、大きさなどの要因を取り除くと2つの種類のSIMがある。
基本的には前者はVoLTE非対応端末向け、後者はVoLTE対応端末向けである。2つのSIMの外見上の違いは、前者が黒色で⑥と書かれているのに対し、後者が灰色で⑨と書かれている点である。内部的には、前者のSIMにはHomePLMNとして440-50が記録されていて、後者のSIMには440-51が記録されている。auは基本的に利用しているすべてのバンドで両方のPLMNを吹いている。
VoLTE非対応端末は440-50、VoLTE対応端末は440-51のみ使うようになっているので、VoLTE非対応端末に440-51SIMを刺したり、VoLTE対応端末に440-50SIMを刺したりしても動かない。
またauのVoLTE非対応端末は、CDMA2000に対応しており、音声はそちらに流しているが、VoLTE対応端末では音声はLTEのみを利用し、CDMA2000にはそもそも対応していない。
iPhoneは例外
VoLTE対応端末には原則として440-51SIMを利用することになっているが、iPhoneだけは例外で440-50SIMを利用している。これはVoLTE非対応であるiPhone 5s以前はもちろん、VoLTE対応であるiPhone 6以降の端末についても同じである。そのためauのiPhone 6sは、出荷時はLTE Onlyの設定になっているものの、OS側で設定を切り替えて、CDMA2000を併用することができる。
このような運用になっているため、当然iPhone 6までは440-51SIMは使えなかったが、iPhone 6sになって突然440-51SIM「も」使えるようになった。iPhone 6sのキャリアバンドルに440-51のものもプリインされるようになったらしい。
iPadもややこしい
iPad mini4は、440-51SIMしか受け付けないようになっているらしい。それ以前のiPadについてはちょっと情報不足でどうなっているか不明。おそらく440-50SIMも440-51SIMも受け付ける*1?
ちなみにiPad mini4をauで購入すると440-51SIMがついてくる。mini3だと440-50SIMとなる。一応iPad mini4もCDMA EV-DO Rev. AおよびRev. Bに対応しているんだけども。
MVNO周り
現状auのMVNOに関しては440-50SIMのみが出回っているものの、近いうちに440-51SIMが出回る模様。ただしKDDIが発行する440-51SIMとMVNO向けの440-51SIMは別物で、MVNO向けの440-51SIMをauの端末で使用するにはSIMロック解除が必要*2。
iPhone 6s Plusを購入した
iPhone 6s/6s Plusについてはごちゃごちゃ記事を書いてきましたが、結局今日購入してきました。
モデルですが、無印とPlusで迷いに迷ったうえで、6s Plusの64GBにしました。色は迷ったけどローズゴールドです。ドコモ契約で機種変更購入しました。
Plusにした理由は、今現在6の無印を使っていて、せっかく買うなら新鮮味がほしいなと考えたのが理由です。色の選択理由もほぼ同じ。ドコモで購入したのは、SIMロック解除周りの制限期間がゆるいのと、端末の価格が安いことが理由です。auやSoftbankだとPlus 64GBは10万超えてくるので……。
死蔵していたヨドバシポイントとJCBギフトカードを消費したかったので、ヨドバシ新宿西口店で予約して購入しました。10月16日の深夜1時頃に予約し、19日の21時過ぎに入荷連絡が来ました。品薄とされるPlusですが、16GBはかなり買いやすくなってきている模様。64GBも16GBほどではないですが、少し待てば買えるようになっているようですね。ちなみにヨドバシのサイトに公開されている入荷情報では未だに14日のぶんまでしか入荷してないことになってました。ここの更新は思ったより雑なのかもしれません。
ヨドバシには今日の18時頃訪問。店員さんに予約受け取りの旨を伝えてから、手続き終了まで30分ぐらいでしょうか。非常にすばやい手続きでした。手続きの内容も至って単純で↓のような感じ。
- 下取りの有無を聞かれる
- 一括か分割かを聞かれる
- iPhone特有の注意事項についての書面に署名
- 本体の傷チェック
- 新しい契約内容の確認と署名 現行の月サポが消え、新しい月サポになる旨の確認
- 機種変更元の端末からSIMを出す
- 店の端末で契約の登録
- SIMを差し替えて初期設定と発着信テスト
- レジに移動して端末代金支払い
一括か分割かをちゃんと聞いてくれるのはいいですね。S○ftbank原宿店なんかは、分割を前提に勝手に手続きしようとしてましたからね。
ちなみに私が座っていた隣でも契約が進んでいて、私と同じ6s Plus 64GB ローズゴールドでした。おそらくそれなりにたくさんの量が入荷したのでしょう。
すでに新料金プランに移行済みだったので、料金プランの説明も軽く流す程度。パケットパックの増量なども求められませんでした。またオプションへの加入やコンテンツの強制も一切無しでした。変な開封の儀がないぶん、Apple Storeで買うよりも気持ちよく買えるかもしれません*1。
もうネット上に大量に出回っているものではありますが、一応写真を。
6の箱は無地だったのですが、今回は写真がのっています。
開けると本体が出てくるいつもの構成。
付属物もいつもどおり。使うことはおそらく無いです。
箱の大きさを比較してみると、結構な違いがあることに気づきます。
ちょっと派手すぎるのではと思っていたローズゴールドですが、実際に手にしてみると上品な色合いです。Appleは毎回色選びが上手だなあと思います。S○NYさんあたりにも見習って欲しいです。Dラインはやっぱり微妙ですね。せめてピンク系の色を選んでくれるだけでもだいぶ印象が変わると思うんですけどねえ……。
habomaijiro氏っぽい文章をプログラムで自動生成してみた
最近Twitterで話題の人物にhabomaijiro氏という人物がいる。ほぼ毎日ラーメン二郎を訪問し、スープまで飲み干している様子をTwitterで報告していることで知られている。
平成27年10月18日日曜日、ラーメン二郎中山駅前店、大ラーメン+ニンニクアブラカラメ790YEN
麺、柔らかい仕上がりの麺が丼にギッシリ。喰い応え充分。
汁、アブラカラメ利いて、俺好みなもの。
ブタ、脂身トロンと甘いもの。
完飲。 pic.twitter.com/wv7ya2rSb6
— habomaijiro (@habomaijiro) 2015, 10月 18
非常に量が多いことで知られるラーメン二郎を毎日汁まで飲み干しているということ、またそのTwitterでの報告の特徴的な文体が話題を呼んで、Twitter上での人気が高まっている人物だ。
そんな私もこのhabomaijiro氏のツイートにハマっている一人。そして、ちょっと前にこんなツイートをした。
habomaijiroのツイートっぽい文章を自動生成する研究
— スエズ運河 (@alstamber) 2015, 10月 7
真面目に自動生成の手法を研究するとかなり奥深くなってしまう気がするが、簡単なアルゴリズムであればさくっと実装できて、「インスタントhabomaijiro」を作り出せるのではないか、という気がして早速ためしてみることにした。
アプローチ
アプローチと言っても大したことはしておらず、おそらく誰でも思いつく方法だ。habomaijiro氏のこれまでのツイートをすべて分析し、ツイートに使われる単語の傾向を調べて、その傾向の通り単語を並べるというやり方だ。
この時に使われるのが、マルコフ連鎖と呼ばれるものだ。マルコフ連鎖について正確かつ詳しい説明はここではしないが、ある状態から別の状態へ移行する確率が過去の状態に左右されず、現在の状態によってのみ決定されるような過程をいう。
これが文章の生成にどう応用できるのだろうか?適当な文章を単語ごとに区切って書いてみることを考える。
柔らかい仕上がりの麺が丼にギッシリ
柔らかい 仕上がり の 麺 が 丼 に ギッシリ
続いて、この単語の並びに対して1つずつずらしながら3つずつの塊を作ってみる。
(はじまり) 柔らかい 仕上がり
柔らかい 仕上がり の
仕上がり の 麺
の 麺 が
麺 が 丼
が 丼 に
丼 に ギッシリ
に ギッシリ (おわり)
ここで(はじまり)と(おわり)というのは、文章のはじまりやおわりの部分から切り出した塊にだけ登場する特殊な記号になる。2つしか単語がないので、特殊な記号で埋めて3つ組にするというわけだ。 たくさんの文章を解析して、この3つ組の塊を大量に作っておく。これが文章の「種」になる。
この3つ組の塊から文章を生成する事を考える。まず(はじまり)で始まる塊から文章の生成を開始する。続いて、選ばれた塊の3つ目の単語を取り出して、この単語で始まる別の塊を探す。複数見つかった場合はそこからランダムで一つを選ぶ。これを繰り返し、塊を次々に選んでいく。塊の選択を続け、どこかで3つ目の単語が(おわり)になっている塊にぶつかった時点で、これまで選んできた塊について単語の重複を取り除いて結合すれば、文章が完成する。
このやり方は、次にどの単語の塊が選ばれるかは、今選ばれている塊が何かによってのみ決まり、これまでにどの塊が選ばれたには全く左右されない。つまりマルコフ連鎖になっている。
実装
上に書いたマルコフ連鎖を実際にプログラムにしてみた。言語はRubyを使用した。
プログラムは、habomaijiro氏のツイートをTwitterから取ってきてファイルに保存するものと、その保存したツイートをマルコフ連鎖に乗せて文章を生成するものの2つを書いた。
ツイート保存プログラム
ツイート保存プログラムには、Twitter Gemと呼ばれるTwitterを操作するRuby用ライブラリを使用した。このプログラムは、habomaijiro氏のツイートを取得し、ツイートの本文部分だけをhabomaijiro.txtというファイルに保存する。
ツイートを保存する際、ツイートの改行は取り除いた。また、画像のURLや「平成○○年~~YEN」の部分はマルコフ連鎖の邪魔になるので取り除いた。
またTwitterのサーバの仕様上、一度に200ツイートまでしか取得できないため、何度かに分けて取得するようにプログラムを記述している。
このプログラムを実行した結果、このようなデータを得ることができた。
マルコフ連鎖プログラム
マルコフ連鎖プログラムは、先ほどのプログラムで生成したhabomaijiro.txtを読み込んで、マルコフ連鎖に必要な単語の塊を生成し、実際に文章を1つ生成するプログラムだ。
文を単語に分割するために、形態素解析ライブラリと呼ばれるものを使用した。今回は形態素解析ライブラリとして有名なMeCabと、それをRubyから利用するためのライブラリnattoを利用した。
形態素解析ライブラリは、habomaijiro氏の独特の用語を知らないので、「最ッ高」が「最」「ッ」「高」と3つの単語に分かれて解析されてしまうなどの問題があったが、文章の生成には問題ないと判断しそのままにした。
マルコフ連鎖のアルゴリズム自体は、こちらに掲載されているアルゴリズムを元に実装した。
結果
今回書いたマルコフ連鎖プログラムを実際に100回実行して得られた文章が以下のリンクにある。
ちょっと見当はずれの文章もあるが、適当なプログラムの割にはhabomaijiro氏っぽい文章を生成できたのではないだろうか。それにしても、ほぼすべての文章が「完飲」で終了しているのは、さすがhabomaijiro氏といったところである。個人的に気に入っている「コレ好きィ!」と「一口で完飲へのビジョン明確になる汁」がちゃんと出てきているのは嬉しい。
より改良されたアルゴリズムを利用することで、よりhabomaijiro氏に近い文章を再現できる可能性もあるのでは、と思われる。
未だにiPhone 6s購入に悩む
ごちゃごちゃといろんなiPhone 6sの記事を書いているものの、筆者は未だにiPhone 6sの購入に踏み切れていない。これは資金的な問題というわけではなくて、どのモデルを買うべきか未だに決めかねているというのが理由だ。iPhoneを買うといっても、いろいろ検討しなければならないことがある。
- 6sを買うのか, 6s Plusを買うのか
- ストレージはどれにするのか
- 色はどれにするのか
- どこのキャリアから買うか, あるいはSIMフリー版を買うのか
これらの項目のうち、幾つかについて未だに決められず、ずるずると購入のタイミングが遅くなってきている。
6sか6s Plusか
少し前まで6sで決まりだと思っていたのだけど、昨日ぐらいから6s Plusにも魅力を感じつつある。私は今、6を使っているので、いっそのこと違う大きさのデバイスを使ってみたいという気持ちがある。片手で持つのは厳しくなるが、あの大画面でWebや動画を閲覧するのはきっと気持ち良いだろう。また、3D Touchのフィードバックも6s Plusのほうがよりしっかりしていて気持ちいいと感じている。一方で6s Plusは190gを超えていて、かなり重いデバイスだ。ホットモックを触っていても、かなりずっしりしているという印象に変わりはない。携帯性という点では、6s Plusはかなり分が悪い。6s Plusほど大きいスマートフォンを持つのなら、iPad mini 4も視野に入ってくるのでは、という考えもある。
ストレージ
これについては64GBでほぼ決まりだと思っている。現状私は16GBモデルを使っているのだが、すでに写真などでストレージはパンパンである。今のままだと近いうちにiPhoneに写真は収めきれなくなって、古い写真を削除することになるだろう。
16GBをずっと使い続けているという人もいる。そういう人たちはiCloudの有料プランを契約してストレージの問題を解決しているようだ。実際、毎月130円払えば50GBのiCloudストレージが手に入る。写真は全部iCloudに置くことにすれば、16GBでも問題なく利用できそうだ。
しかし、私の環境ではWindowsマシンなどとも写真の連携をとりたい関係上、iCloudに過度に依存するのはかえって不便になってしまう可能性が高い。やはり若干高くはつくが、64GBモデルを買うのが正解だろうと考える。
色
新色のローズゴールドに強い興味があるものの、一方でこんな難しい色のスマホが自分に似合うのかという疑問もある。6sはローズゴールド以外であればすぐ購入可能だし……。ちなみにこれまでは、次のような色を選んでいる。
- 3G……ブラック
- 4……ブラック(発売当初はブラックだけ)
- 5……ホワイト
- 5s……ゴールド
- 5c……ピンク
- 6……シルバー
2回連続で同じ色は微妙かなあという気もするので、ローズゴールドを選ばないとすればゴールドかスペースグレイかな、というところだ。
キャリア
これはドコモでほぼ決まりかと思っている。ドコモは、前回のSIMロック解除から半年経過していれば即時SIMロック解除可能だからである。また、端末の一括価格を見てみると、6sと6s Plusともに10万円を下回る設定となっており、割安感がある。