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auのLTE対応SIM周りについての備忘録

不正確な部分もあると思うが、調べたことをまとめておく。

前提

auLTE対応SIMは、大きさなどの要因を取り除くと2つの種類のSIMがある。

  • au IC Card (4G LTE)
  • au IC Card (VoLTE)

基本的には前者はVoLTE非対応端末向け、後者はVoLTE対応端末向けである。2つのSIMの外見上の違いは、前者が黒色で⑥と書かれているのに対し、後者が灰色で⑨と書かれている点である。内部的には、前者のSIMにはHomePLMNとして440-50が記録されていて、後者のSIMには440-51が記録されている。auは基本的に利用しているすべてのバンドで両方のPLMNを吹いている。

VoLTE非対応端末は440-50、VoLTE対応端末は440-51のみ使うようになっているので、VoLTE非対応端末に440-51SIMを刺したり、VoLTE対応端末に440-50SIMを刺したりしても動かない。

またauのVoLTE非対応端末は、CDMA2000に対応しており、音声はそちらに流しているが、VoLTE対応端末では音声はLTEのみを利用し、CDMA2000にはそもそも対応していない。

iPhoneは例外

VoLTE対応端末には原則として440-51SIMを利用することになっているが、iPhoneだけは例外で440-50SIMを利用している。これはVoLTE非対応であるiPhone 5s以前はもちろん、VoLTE対応であるiPhone 6以降の端末についても同じである。そのためauiPhone 6sは、出荷時はLTE Onlyの設定になっているものの、OS側で設定を切り替えて、CDMA2000を併用することができる。

このような運用になっているため、当然iPhone 6までは440-51SIMは使えなかったが、iPhone 6sになって突然440-51SIM「も」使えるようになった。iPhone 6sのキャリアバンドルに440-51のものもプリインされるようになったらしい。

iPadもややこしい

iPad mini4は、440-51SIMしか受け付けないようになっているらしい。それ以前のiPadについてはちょっと情報不足でどうなっているか不明。おそらく440-50SIMも440-51SIMも受け付ける*1

ちなみにiPad mini4をauで購入すると440-51SIMがついてくる。mini3だと440-50SIMとなる。一応iPad mini4もCDMA EV-DO Rev. AおよびRev. Bに対応しているんだけども。

MVNO周り

現状auのMVNOに関しては440-50SIMのみが出回っているものの、近いうちに440-51SIMが出回る模様。ただしKDDIが発行する440-51SIMとMVNO向けの440-51SIMは別物で、MVNO向けの440-51SIMをauの端末で使用するにはSIMロック解除が必要*2

*1:要調査

*2:この辺りもう少し詳しく調べたい