Apple 川崎予定地の工事用囲いが取り払われたようです
日本で初めてのショッピングモール出店ということで、個人的にこれまでよりも強く注目して「Apple 川崎」の噂の観察を継続しています。
本日たまたまラゾーナ川崎プラザを訪問することがあったのですが、工事用の黒い囲いが取り払われ、外装のガラスが顕になっていました。内側から黒いフィルムが貼られているようで、まだ中の様子はわかりません。
もともとは下の写真のような囲いに覆われておりました。
工事用資材と思われるセメント袋などもすべて撤去されており、ほぼ完成の状態にあることが推測できます。左側の壁面は、ここ最近の Apple Store のトレンドとなっている人工大理石と思われる素材で覆われており、やはりこの新店舗が Apple Store であることの根拠になっているように思います。また、右側の壁面の囲いが取り外されていませんが、ここに Apple のロゴが入っている可能性があります。
前回の記事でオープンは12月7日ではないかという予測を紹介しましたが、今日の時点でまだ公式の発表がないこと、また店舗の外観も完全に公開されていないことを踏まえると、12月14日にずれ込む可能性がありそうです。例えば、今日の夜から明日の朝にかけて右側壁面の囲いを取り去って外観の完全公開、そして明日の日中に14日オープンの告知が行われるという流れも見えてきていると思います。目の前の広場で開かれるベイスターズのイベントにご迷惑がかからないとよいのですが。もし14日になった場合は、改めてブログにて予測を外してしまったことについての反省を述べたいと思います……。
ちなみにフロアマップのパンフレットももらってきましたが、当然まだ当該場所は Coming Soon のままでした。
Apple 川崎のオープンは12月7日だと思う理由
今年もあと残すところわずかとなりましたが、私のような Apple の情報をウォッチしている人にとって気になるのが、今年中にオープンする予定の Apple Store についてでしょう。
国内10店舗目となるこの Apple Store ですが、様々な状況証拠から12月に神奈川県は川崎市にあるラゾーナ川崎プラザというショッピングモールの中にオープンする可能性が高いとされています *1。
ここまで来ると、一体ラゾーナ川崎プラザの Apple Store は12月のいつオープンするのか、というのが気になるポイントになりますが、私自身の予想を先に申し上げますと、12月7日オープンだと考えています。その理由をこの記事でご説明したいと思います。
Apple Storeは原則土曜日オープン
国内の Apple Store は、原則として土曜日にオープンしています。直近2年ほどを見てみましょう。
イベント | 月日 | 曜日 |
---|---|---|
福岡リニューアルオープン | 2019年9月28日 | 土曜日 |
丸の内オープン | 2019年9月7日 | 土曜日 |
渋谷リニューアルオープン | 2018年10月26日 | 金曜日 |
京都オープン | 2018年8月25日 | 土曜日 |
新宿オープン | 2018年4月7日 | 土曜日 |
このように渋谷を除いてすべて土曜日になっています。このことから Apple Store がオープンする可能性が濃厚なのは、12月7日か14日か21日か28日ということになります。
クリスマスの存在
ところが、12月の下旬にはクリスマスが存在します。クリスマスが近づくとクリスマス商戦が始まるとともに、Apple 本社の人たちも休暇に入り始めることが予想されます。休暇にかぶり、商戦も逃してしまうような日程がオープンに選ばれるとは想像しにくいです。そうなると、12月の前半オープンが自然な流れとなります。
12月7日はラゾーナのイベントがない
ラゾーナ川崎プラザは、施設の中央に大きな広場があります。この広場は真横にあるJR川崎駅から直結する構造になっており、ラゾーナ川崎プラザを訪問する人の大半が行き交うことやその広さを生かしてイベントも盛んに開かれています。
ここでラゾーナ川崎プラザのイベント予定を確認してみましょう。
ご覧の通り、12月6日 (金) と8日 (日) はアーティストさんのリリイベがありますが、7日にはイベントが設定されていません。一方、14日には横浜DeNAベイスターズのイベントがあります。
21日や28日にイベントが有るかは今のところわからないのですが、わざわざ集客力のあるだろう土曜日を避けてイベントを配置しているのが気になります。
また、Apple Store がオープンするとされているエリアは、まさにこの広場に面した施設の一等地になっています。オープン日には多くの人々が押し寄せ入場待ちの列が形成されるであろうことを考えると、来客の安全を考えて広場での他のイベントは難しいという判断があった可能性もあります。
まとめ
あくまで状況からの推測に過ぎないのですが、12月7日ラゾーナ川崎プラザに Apple Store がオープンするというのが私の意見です。すでに12月7日までは2週間を切っているので、これが真実であれば今日明日にも発表があるものと思います。注意深く情報を見守りたいと思います。
私のクレジットカード構成 2019年10月版
ガジェットとカードが好きな人のブログです。
とタイトルのところに書いておきながら、ガジェットか日本酒の本を作って頒布する話ばかり書いていましたが、カードや決済周りへの興味は続いているので、久しぶりにカードの話を書こうと思います。
今回は自身が所有するカードの構成を紹介します。この手の記事は昔にどこかで書いたような気もしたのですが、このブログには残っていませんでした。気のせいだったのかもしれません。
方針
クレジットカードの構成を決めるにあたって、前提としている方針です。
- 契約枚数が10枚以上にならないようにする。経験上10枚以上になると管理が大変です
- 日本における主要な国際ブランドのうちDinersを除く VISA, Master, AMEX, JCB を1枚以上持つ。Dinersは別に嫌いではないのですが、もう少し大人になってからでも良いかなと思っています。他のブランドは日本に住む限り持つ利点が小さいので、今のところは作りません
メインカード
普段の決済に使用しているカードです。
JALグローバルクラブ JAL JCBカード プラチナ
ここ最近一番決済額が大きいのがこのJALカードです。普通のJALカードではなく、JALグローバルクラブというよくわからない会員組織に入会している人向けのカードになっています。 プラチナなので年会費はそこそこするのですが、アドオンマイルという航空券を購入したときの追加付与マイルが大きいので、毎年JALの航空券をそれなりに買う人であればある程度のペイをするはずです。 航空系カードということもあって、旅行系の保険も充実しています。
券面右下の銀色に光るロゴがなかなか上品で好きです。完全に自己満足の世界ですけどね。JALグローバルクラブに入会すると真ん中に鎮座することになる金色のロゴは賛否両論かと思います。
このカードの決済額がここ最近大きいのは、現在JCBが行っているキャンペーンの影響が大きいです。「JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン!」という名前のキャンペーンです。
これは、JCBが発行しているクレジットカードをApple PayかGoogle Payに登録してQUICPayとして使用すると20%還元を受けられるという破格のキャンペーンです。このキャンペーンのすごいところは、
- すでにJCB発行のカードを持っている人も対象
- カード1枚あたり5万円分の決済まで対象 (つまり1万円まで還元)
- 対象のカードであれば、1人あたり何枚でもOK
- キャンペーン期間が2019年 8月 16 日(金)〜 2019年 12月 15 日(日)と約4ヶ月間の長期にわたっている
という点です。新興勢力であるQRコード決済サービスが大盤振る舞いの還元をしたことは記憶に新しいですが、それに引けを取らない強烈なキャンペーンです。
さらにJALカードには特約店というシステムが有り、その特約店でJALカードを使うと貯まるマイルが倍になります。私事ですが、私はサウナが好きでよく「タイムズスパ・レスタ」という温浴施設に行くのですが、ここが特約店になっているのでいつもありがたくマイルを貯めさせていただいています。
スターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス
陸マイラー活動をしている人のブログにて頻繁に紹介されているカードです。基本的に普段の決済は上記のJALカードか、このカードで行っています。 年会費は31000円となかなかの高額なのですが、個人的には以下の2点において年会費以上の価値があるカードだと思っています:
- 決済で貯まるポイントが世界の様々な航空会社のマイルに最大1.25%還元で変換可能
- マリオットグループのホテル (一部除く) に年に1回無料で宿泊できる
JALマイルも、ANAマイルも、(一部の人に人気な)アラスカ航空のマイルも最大1.25%還元です。こんなマルチパーパスなカードは今のところ他にはありません。 無料宿泊も、一部のブログでは酷評されていたりするようですが、私が使ったときはいずれも年会費以上の価格の部屋に何の問題もなく宿泊できており、一切の不満がありません。
加えてこのカードを持っていると、マリオット会員のゴールドエリートという上級会員資格が自動付与されます。しかしこれは正直どうでも良いです。部屋が角部屋になったり、上層階になったり、広くなったりすることはありますが、その程度です。あくまでおまけ程度に考えるのが良いかと思います。
KITTE丸の内 エポスゴールドカード
若い世代を中心にエポスゴールドカードを持っている人は多いと思いますが、この「KITTE丸の内 エポスゴールドカード」を持っている人はなかなかレアなんじゃないかなと思います。 「KITTE丸の内 エポスカード」を作ってゴールドカードの招待を受けるか、「エポスゴールドカード」を持っている状態でKITTE丸の内にあるカードデスクに申し出ることで、このカードを手に入れることができます。 中身は普通のエポスゴールドカードと同じです。個人的には、中央部の筆記体ロゴと右上の盾みたいな形をしたエポスロゴがなくスッキリしたデザインなのが好印象です。
エポスゴールドカードのいいところは、年会費が無料なのにそこそこのゴールドカードの特典が受けられることと、選べるポイントアップショップというサービスがあることと言って良いでしょう。 誰にでも門戸が開かれている年会費無料ゴールドで、国内の空港ラウンジが一通り使えるのはエポスゴールドカードだけのはずです。こんな大盤振る舞いの特典はいつ改悪されてもおかしくないと思いますが、今のところはまだ大丈夫そうです。
選べるポイントアップショップは、予めエポスカードが決めた店舗のうち3つを選んでその店舗で買い物をすると、通常の3倍のポイントが得られるというサービスです。通常の還元は0.5%なので、3倍だと1.5%還元となります。このサービスのすごいところは、対象店舗にモバイルSuicaが含まれていることです。Apple Payで作成したSuicaのチャージをするクレジットカードとしてエポスゴールドカードを指定しておけば、Suicaのチャージで1.5%還元が得られるというわけです。Suicaのチャージだとポイントが貰えないカードも多い中、これだけの高還元率が得られるカードは、JR東日本の系列であるビューカードを除けばこのカードくらいではないでしょうか。
私が持っているクレジットカードで唯一VISAブランドのカードなので、VISAやMasterしか対応していない店舗での決済にも使っています。海外キャッシング手数料も安いので、海外での通貨調達にも使いやすいカードです。
サブカード
JCB ゴールド・ザ・プレミア
JCB本体が発行しているカードです。「JCB ゴールド」を作って2年連続で100万円決済するとカードの招待が送られてくるというカードオタク向けなカードになっています。 このカードをわざわざ取得しようと思う人は正直珍しいと思いますが、年会費が通常のゴールドカードと変わらない10000円にも関わらず、プライオリティパスが使えるなどプラチナカードに近いサービスが受けられるカードになっています。
コレクション目的で取得したカードで、積極的に外で使ってはいなかったのですが、ここ最近はQUICPayの20%還元に乗せられて (QUICPay経由ではありますが) それなりの回数の決済に使っているカードです。
他のカードとサービスもかぶっているので、長期の維持をする予定はなく、どこかのタイミングでダウングレードする事を考えています。今のところは、39歳以下限定で年会費無料かつ1%還元が得られる「JCB CARD W」を候補に考えています。
アメリカン・エキスプレス プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレスが発行しているカードです。写真では分かりづらいですが、金属製のカードなので見た目のインパクトはなかなか。ちょうど金属カードの発行が開始されたときにネタ申し込みしたところ発行されてしまったという経緯があります。 このカードはほとんど決済には使っておらず、もっぱらカードに付帯するサービスを利用するためのものになっています。気の利いた贈り物を探すときや、ちょっといいホテルに宿泊するときなどに使い勝手が良好です。
独特なイベントの開催頻度が高いのもこのカードの面白いところです。USJの貸切イベントなんかもやっていたりします。プラチナ会員以上向けに先行申込を受付していたので申し込んで参加しましたが、なかなか楽しい思い出づくりになりました。 来月には↓こういう謎のイベントも開かれるようです。
面白いカードではありますが、なにぶん年会費がかなり高めで海外旅行を始めとするレジャーやエンタテイメントを頻繁に楽しむような人でないとカードの機能を全て使いこなすのは難しいです。私自身なかなか乗りこなせているとは言えないですが、もうしばらくの間色々試して使ってみようと思っています。やっぱりカードオタクですし。
セゾンゴールド アメリカン・エキスプレス
セゾンカードが発行しているAMEXブランドのゴールドカードです。本来は年会費が10000円するカードですが、年会費無料で作れるということで作ってみました。実は持っているカードの中で利用可能枠が一番大きいのがこのカードだったりします。
なぜ年会費が無料かといいますと、セゾンカードがスマホアプリ利用者向けに行っている「セゾンクラッセ」というスコアサービスで、「一定スコアを超えている会員向けに年1回の利用で永年年会費無料」という条件の招待が期間限定で出されていたからです。たまたま私はこの条件を満たしており、無料で1万円相当のゴールドカードを持てるなら作っておいて悪くないだろうと考えて申し込んだ次第です。
とはいえすでにメインカードがある状態なので、決済に積極的に使うということもなく、公共料金の支払いがいくつか紐付いている程度。せっかくのカードなのでもう少し使い方を考えられればと思っています。 セゾンマイルクラブに年会費4000円を払って入会し、JALマイルを獲得するという使い道も考えられますが、この場合の還元率が1.125%。すでに1.25%や2%還元できるカードを持っているとどうも微妙ですね……。
三井ショッピングパークカード (AMEX)
行動圏に三井ショッピングパーク系列の商業施設がちらほらあり、時々買い物することがあるので店頭で作ってみました。 AMEX以外のブランドもあったんですが、入会特典がちょっと加算されていたのでAMEXにて作成。
年会費無料で、このカードを使って三井ショッピングパークのお店で決済すると、三井ショッピングパークのポイントが2%還元。加えてセゾンの永久不滅ポイントも0.5%還元なので、三井ショッピングパークで買い物するぶんにはなかなかお得なカードです。 また、お店によってはカードを提示すると優待があったりします。レストランでソフトドリンクが無料になったりするので、家族連れで買い物に出かけるときなどに便利そうです。ショッピングモール系のカードによくある駐車場優待もついています。
作ってからしばらくの間は決済にも使っていたのですが、ここ最近はQUICPayの20%還元が強いので、ポイントカードとしてしか使わなくなってしまいました。三井ショッピングパークには、ポイントが1%つくクレジット機能無しのポイントカードの設定もあり、カードの決済機能を使わずにポイントカードとしての使用であればこのカードでも1%付与に変わりはないので、この使い方を続ける限りはクレジットカードを契約し続ける必要がありません……。 QUICPayの20%還元が終わったらこちらに戻ってくるかもしれませんが、今後の決済額や優待の利用頻度によっては整理の対象になると思います。
ANA一般カード (Master)
Masterブランドのカードを確保するために持っているカードです。Masterブランドなら何でもいいといえばそうなのですが、ANAにはJALほどではないにせよ搭乗することがあるのと、「ANA FESTA」の割引が効くのがありがたいのでANAカードにしています。ANAカードとしての機能があればじゅうぶんなので、一般カードです。
決済に使うのはANAの航空券を買うときと、電子マネーのiDを使用するときくらいです。陸マイラー活動もしていないので、ANAマイルは全く貯まりません。 いざとなったらマリオットポイントからマイルに移行してスカイコインに変換すれば最低でも1.2%還元にはなるので、それくらいのゆるい気持ちでいいかなと思っています。
コミックマーケット99以降のサークル配置を考える
今回のコミックマーケットは、オリンピックの準備の関係で東ホールが使えないため、サークルを西ホールと南ホール、企業を青海にある仮設ホールに配置して4日間開催というこれまでにない方法での開催となりました。この方法での開催は、来年の春に予定されているコミックマーケット98まで行われます。
まだまだ先の話ですが、オリンピックが終了し関連設備が撤去されると東ホールも使えるようになるので、来年冬開催予定のコミックマーケット99からは、東ホールと西ホールに加えて南ホールも使用できる状態での開催となります。この状態でどのようにサークルや企業を配置する方法が考えられるかを、素人なりに考えてみました。
前提1 全ホールを貸し切る
会場が広くなっても従来どおり東+西の貸し切りにして、南は使わない方法もあるのでは、と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、これはありえないと思います。コミックマーケットは非常に大規模かつ周辺への影響の大きいイベントで、コミックマーケットの開催中に別のイベントをビッグサイトで併催するのは不可能です。実際に、有明に移転後の最初のコミケは会場の広さに余裕があったので一部ホールのみを借りて開催だったようですが、併催イベントから苦情が来たため、早くもその次のコミケからは全館貸し切りとなっています。
加えて展示スペースの深刻な不足があることは事実であり、これに対して準備会も対策を講じたいとおそらくは感じているでしょう。サークルの抽選率がどうしても大きく話題になる傾向にありますが、実際には企業ブースの抽選率のほうがひどく、おおよそ半数の企業は落選しているとされています。準備会としては収益も見込みやすい企業ブースを拡大したいと考えているのではないでしょうか。
前提2 各ホールのサークル配置数
各ホールにいくつのスペースが配置されうるかを計算したいと思います。もちろん未来のことはスタッフでもなんでもない私にはわかりようがないですが、直近の配置実績を参考にすることはできると思います。
まずC95の際の東ホールの宝の地図を確認すると、東1~3で4374スペース、東4~6で同じく4374スペースでした。
西ホールと南ホールはC96の宝の地図を確認しました。西ホールは4日間にわたって「な」ブロックと「に」ブロックの運用がなかったので、これはなかったこととして計算すると、西1ホールで1484スペース、西2ホールで1484スペース、西3と西4ホールで1712スペースでした。さらに南1と南2で1770スペース、南3と南4で1802スペースでした。
ここ最近は使われていませんが、東7と東8についても見ておきます。最後にサークルが配置されたのはC93のはずなので、その宝の地図を確認しました。東7ホールが1858スペース、東8ホールが320スペースでした。
まとめると、
ホール | サークル数 |
---|---|
東123 | 4374 |
東456 | 4374 |
西1 | 1484 |
西2 | 1484 |
西34 | 1712 |
南12 | 1770 |
南34 | 1802 |
東7 | 1858 |
東8 | 320 |
となります。
なおこの計算では、外周などに配置されている準備会事故用スペースを計算に入れていません (毎回数が変わっており、全体スペースに占める割合も大きくないため)。
また日によっては一部のスペースの撤去や追加が発生することがあります。これで数百スペースが減ったり増えたりしますが、コミックマーケットの参加サークル数に占める割合は大きくないので、今回は考えないことにします。
さらに、外周を中心に一つのサークルが2つのスペースを利用するケースもありますが、これもやはりサークル全体で見れば特異な例なので、今回は考えないこととします。
前提3 申し込みサークル数
コミックマーケット準備会はここ数回の申込みサークル数を明示的に公開していません *1。最後に公開されているのは、コミックマーケット93アフターレポートに記載されている42000サークルという数字です。
ここ最近のコミックマーケットへの申込数は緩やかな減少傾向にあることを踏まえて、直近の申込数は41000サークルとして、考察をしたいと思います。
案1 南ホールに企業ブースを配置する案
安直に思いつくのが、南ホールに企業ブースを配置して、東西にサークルを配置する案です。こうすると、サークルスペースは3日間で40284スペース用意でき、今よりも5000スペースほど供給を増やせます。
申込数にはわずかに届かないですが、実際には書類不備で毎年1000サークル単位での落選が発生していることを考えると、おそらくほぼ全通になると予想されます。
案2 西南ホールの上層部に企業ブースを配置する案
実際に会場入りするまでは案1しか考えていなかったのですが、会場を見てから思いついたのがこの案2です。西34ホールと南34ホールは同一階層になっており、人がいなければものの数十秒で相互を移動可能です。逆に南ホールの上下移動はエスカレーターを2回経由する必要があり面倒です。それならば西34と南34を企業ブースにして、西12と南12を同人にするというのも合理性があります。
今回1日目は一般参加で入場したのですが、その際も西南の下層ホールと上層ホールで待機列が分けられており、準備会としてもこの運用も含めて想定しているのではないかと思います。
配置可能サークルスペースは3日間で40458スペースとなり、案1よりもさらに増やせます。
案3 西南ホールの下層部に企業ブースを配置する案
上層部に配置するのがあるなら、下層部に配置するのもありそうな気がしますが、これは個人的にないと思います。なぜなら西南ホールの上層部に東ホールから移動するには西南ホールの下層部を必ず通る必要があるからです。同人スペース同士の行き来に、激しい混雑が予想される企業ブースを間に挟む運用を準備会は嫌うのではないでしょうか。
案4 企業ブースをケチる案
案1でも案2でも企業ブースのスペースが今よりも拡大しますが、一方で企業ブースのスペースを現状維持してサークルスペース数を更に稼ぐというのも考えられなくはないでしょう。例えば企業ブースを南34ホールに配置して、東1~6と西1~4と南12ホールを同人が使うという方法を取れば、3日間で45594スペースを供給できます。企業ブースを西34ホールに配置して、東1~6と西12と南1~4ホールを同人が使うという方法を取れば、更に多い45864スペースの供給となります *2。
ここまで来ると申し込みサークル数を大幅に上回る供給となり、多少の書類不備でも通す感じになりそうです。ちょっとサークルスペース数を減らして、ケータリングのお店が並ぶエリアを作ったりもできそうです *3。一方で、慢性的に不足している企業ブースの抽選率がひどい状態は改善しません。
番外 東7・東8ホールをどう運用するか
上記案では、東7・東8ホールをどう運用するかは触れませんでした。まずここにサークルを配置する案ですが、個人的にはないのではと思います。理由はいくつかありますが、
- ポスターを一切貼れない。ブロックの位置を示す文字も貼れない
- トイレが1つしかなく、女性参加者にとっては厳しい環境
- 形状が使いづらいうえに柱が多くて邪魔
などがあります。 企業ブースのスペースが慢性的に不足しているので、東7も企業に割り当てるのが良いのではないかと思います。企業を東7ホールと東でないホールに分散配置するという手法はC95をはじめとして実績があるので、その点でも問題ないでしょう。
東8についても実績ベースで考えれば女子更衣室ということになり、確かにコミケの展示スペースとして使うには狭すぎるので、更衣室などに使うのが今後も妥当だと思います。
番外2 4日間開催は今後あるか
案で示したとおり、東西南がすべて使えるようになれば4日間開催しなくても申し込みサークルのほぼ全てにスペースを供給可能になります。また、申込みサークル数は漸減しているので、当分4日間開催が復活することはないだろうというのが私の考えです *4。リストバンドもトラブルだらけだったので、もうやりたくないというのが準備会の本音だと推察します。
番外3 人的リソースの問題
ホールが拡大すると、その分スタッフリソースの問題が大きくなることが予想されます。今回のC96ではスタッフ組織の中でかなりいろいろなことが発生していたようで、安定したスタッフの確保が今後もできるのかは気になるところです。
コミックマーケット96 にサークル参加しました
コミックマーケット96 に参加してきました。
1日目は一般参加、2日目はお休み、3日目はサークル参加しつつ買い物をし、4日目は売り子として参加した後一般参加しました。
今回はコミケでは初めての西ホール配置で、「東ホールとは色々と勝手が違うなあ」と思いつつの参加でした。スペース前の人通りは前回の冬コミに比べると少なかったように思いますが *1、頒布数は新刊1種類あたりで前回とあんまり変わらないくらいでした。
以下は前回のサークル参加を振り返った記事となります。よろしければこちらもご覧ください。
良かった点
見本誌ディスプレイ方法
今回のコミケでは、見本誌のディスプレイ方法を大きく変更しました。以下が設営完了のツイートです。
設営完了しました。西お11-b「優勝部」でございます。 #C96 #設営完了 pic.twitter.com/pTEukR62AG
— alstamber (@alstamber) August 10, 2019
まず写真の右側に見える黒い箱状の物体ですが、これはしまや出版という同人誌専門印刷所から販売されている「ダンダン段ボールNEO」というものを使っています。
段ボールでできており、組み立てることで三段分の陳列棚になります。B5サイズの本がちょうど2冊横に並ぶような作りになっています。一番上にお品書きを置いて、中段と下段に2冊ずつの合計4冊の本を並べられるようにして、既刊を並べました。縦方向へのディスプレイが出来るようになり、空間のゆとりができました。余ったスペースには名刺などを置いておきました。
これとは別に新刊は100均で購入したタブレットスタンドを使い、立ててディスプレイしました。以前はミニイーゼルを使っていたのですが、軽いのでよく倒れて立ち読みしてくれた方にご迷惑となっていました。このタブレットスタンドも倒れることはありましたが、以前より格段に倒れる頻度が減って、ご迷惑をおかけしにくくなりました。
さらに、見本誌はプラスチックのケース *2 で覆って内側に値札を貼る方式にしました。見本誌とそうでない本の区別が付きやすいですし、重みが増してどこかに飛んでいきにくくなりました。
春のイベントの時に隣のサークルさんがやってて良さそうだったので、見本誌にプラスチックのケースつけて値札も貼ってみました
— alstamber (@alstamber) August 10, 2019
「本を置いてあっても手にとっていいかわからない」という声が多かったので、これで分かりやすくなってると良いなあ#C96 pic.twitter.com/QySfdwEWKq
折りたたみ台車を持っていったこと
前回は宅配搬出をする際に手で持っていく羽目となり大変な思いをしたのですが、今回は折りたたみ台車を持参したので、この辺の手間を省くことができました。ゆうパックの窓口が西1ホールで、私の配置が西2ホールだったので、西地区を横断する形となりましたが、特にしんどい思いをせずにすみました。
搬入冊数
搬入冊数を前回より増やした結果、新刊が完売することなく閉会を迎えられました。完売ツイートをするのは気持ちいい部分もありますが、欲しいと思ってくれる方全てに本が行き渡ることのほうが良いと考えますので、今後も搬出が辛くならない程度には会場に持っていきたいと思います。
背面ポスター
今回はA1サイズでポスターを印刷し、背面ポスターを設置してみました。通路を通る参加者の方の目線を見ていると、机上に置かれている見本誌を中心に見ている人が多いのですが、背面ポスターをみてこちらに気づいてくれる方も一定数いました。ポスターを見て「へぇ~、日本酒の本ってのもあるんだねえ~」とおっしゃる方もいたので、効果はあったと思います。
微妙だった点
搬入方式
今回も前回と同じく前日の手搬入を行いました。当日の手搬入・手搬出は本や什器類の嵩を踏まえると現実的ではないので最初から選択肢から外れますが、今回は前日の手搬入もなかなかきついなという感想を持ちました。
今回手で搬入したのは
- 新刊2種類
- 既刊3種類
- 什器類
ですが、本が予想以上に重くかさばってしまい、道中の運搬が大変でした。ポスターも前日搬入しようと思っていたのですが、荷物が大きすぎるので当日搬入に変えたくらいです。
「なぜ新刊を直接搬入にしなかったのか」といわれそうですが、これは印刷所の分納送料をケチろうという馬鹿なことを考えた結果です。つまり「新刊を印刷→会場と書店に分納」とすると分納送料の負担が必要ですが、「新刊を印刷→一旦家に送付→委託分を抜いて書店に送付」とするとそれが書店への宅配便送料負担になり、うちのような大部数を扱わないサークルだと前者より後者のほうが安上がりになることがあるんですね。
しかし、冬コミのときの委託分が夏コミを待たずに捌けてしまったことを踏まえて委託量を増やしたところ、結果として書店への宅配便送料が分納送料と大して変わらず、それに加えて宅配便の発送の手間と前日手搬入の苦労が残っただけとなってしまいました。
もうこんな辛い思いはしたくないので、次回の参加からは新刊について会場直接搬入と書店への分納にします。既刊と什器類をどう搬入するかは、嵩と重さ次第ですね。
印刷冊数
今回は調子に乗って前回の倍以上印刷したんですが、流石にちょっと作りすぎました。在庫の達人に片足突っ込みかけているので、次回は少し印刷冊数減らすと思います。
見本誌の冊数
設営の際に見本誌を1冊ずつ用意したのですが、人が集まってくると立ち読みで見本誌が出払ってしまい、あとから来た人が手持ち無沙汰になってしまうという問題が頻発しました。評論・情報は、他ジャンルに比べても立ち読みしてから買うかどうかを決める人が結構多いように思います。見本誌は2冊ずつ用意したほうが良いなと思いました。
新刊と既刊の区別
陳列した見本誌のうち、どれが新刊でどれが既刊なのかちょっと分かりづらかったかなという印象を持っています。もう少し大きな POP で明示するようにしたほうがいいかもしれないですね。
ポスターがカールする問題
上の方の写真を見てもらえればわかりますが、ポスターの下部がカールしていて若干見づらいです。紙が悪いのかどうかわからないですが、対策を検討したいと思います。
コミックマーケット 96 に 参加します【3日目 お-11b】
今回のコミケは色々変更点があり、募集スペース数も減っていて、そろそろ落選するかなと思っていたのですが、ありがたいことにスペースをもらえましたので、コミックマーケット96にサークル「優勝部」として出展します。コミケは4回連続の出展となります。
新刊・既刊
今回の新刊は2冊です!
1冊目として「日本の酒めぐり 4」を出します。全ページフルカラーで、500円での頒布を予定です。
今回はみちのく青森に飛び、「陸奥八仙」を醸している八戸酒造にお邪魔してきました。蔵を構成する歴史的価値の極めて高い建造物たちの紹介や、もちろん「陸奥八仙」の各種飲み比べ紹介も掲載しています。あまり数多く出回っていない種類の八仙を今回は集めてみたので、読み応えある内容になっていると思います。
2冊目は「日本の酒めぐり 令和」という本を出させていただきます。こちらはグレースケールで、100円での頒布を予定しています。
今回のコミケは、新元号「令和」が始まって最初のコミケです。令和の出典が万葉集の梅花の宴であることを知っている人もいらっしゃるかと思いますが、この梅花の宴は大伴旅人の邸で開かれた宴です。大伴旅人は「酒壺に生まれ変わりたい」と宣うほどに大の酒好きで知られる人物で、きっと梅花の宴でも多くの酒が振る舞われたことでしょう。つまりまさに令和は日本の酒の時代と言っても過言ではないのです!! そんな新たな時代の到来を記念したお酒の本となっております。
これらに加えて、春のイベントで出した本と、昨年の冬コミと夏コミで出した既刊も持参します。昨年冬既刊は春イベントで在庫が払底してしまっていましたが、今回増刷を行いました。発注の都合上表紙の紙が変わってしまったのですが、中身は変わっておりません。
スペース
今回のスペースは 3日目(日曜日) 西お-11b です。今回も評論・情報ジャンルです。3日目の西2はだいたい評論・情報らしいので、探検してみると面白い本が見つかりそうです。
書店委託
前回に引き続きメロンブックスさんでの委託を行っております。すでに予約販売が開始されています。