私のクレジットカード構成 2019年10月版
ガジェットとカードが好きな人のブログです。
とタイトルのところに書いておきながら、ガジェットか日本酒の本を作って頒布する話ばかり書いていましたが、カードや決済周りへの興味は続いているので、久しぶりにカードの話を書こうと思います。
今回は自身が所有するカードの構成を紹介します。この手の記事は昔にどこかで書いたような気もしたのですが、このブログには残っていませんでした。気のせいだったのかもしれません。
方針
クレジットカードの構成を決めるにあたって、前提としている方針です。
- 契約枚数が10枚以上にならないようにする。経験上10枚以上になると管理が大変です
- 日本における主要な国際ブランドのうちDinersを除く VISA, Master, AMEX, JCB を1枚以上持つ。Dinersは別に嫌いではないのですが、もう少し大人になってからでも良いかなと思っています。他のブランドは日本に住む限り持つ利点が小さいので、今のところは作りません
メインカード
普段の決済に使用しているカードです。
JALグローバルクラブ JAL JCBカード プラチナ
ここ最近一番決済額が大きいのがこのJALカードです。普通のJALカードではなく、JALグローバルクラブというよくわからない会員組織に入会している人向けのカードになっています。 プラチナなので年会費はそこそこするのですが、アドオンマイルという航空券を購入したときの追加付与マイルが大きいので、毎年JALの航空券をそれなりに買う人であればある程度のペイをするはずです。 航空系カードということもあって、旅行系の保険も充実しています。
券面右下の銀色に光るロゴがなかなか上品で好きです。完全に自己満足の世界ですけどね。JALグローバルクラブに入会すると真ん中に鎮座することになる金色のロゴは賛否両論かと思います。
このカードの決済額がここ最近大きいのは、現在JCBが行っているキャンペーンの影響が大きいです。「JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン!」という名前のキャンペーンです。
これは、JCBが発行しているクレジットカードをApple PayかGoogle Payに登録してQUICPayとして使用すると20%還元を受けられるという破格のキャンペーンです。このキャンペーンのすごいところは、
- すでにJCB発行のカードを持っている人も対象
- カード1枚あたり5万円分の決済まで対象 (つまり1万円まで還元)
- 対象のカードであれば、1人あたり何枚でもOK
- キャンペーン期間が2019年 8月 16 日(金)〜 2019年 12月 15 日(日)と約4ヶ月間の長期にわたっている
という点です。新興勢力であるQRコード決済サービスが大盤振る舞いの還元をしたことは記憶に新しいですが、それに引けを取らない強烈なキャンペーンです。
さらにJALカードには特約店というシステムが有り、その特約店でJALカードを使うと貯まるマイルが倍になります。私事ですが、私はサウナが好きでよく「タイムズスパ・レスタ」という温浴施設に行くのですが、ここが特約店になっているのでいつもありがたくマイルを貯めさせていただいています。
スターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス
陸マイラー活動をしている人のブログにて頻繁に紹介されているカードです。基本的に普段の決済は上記のJALカードか、このカードで行っています。 年会費は31000円となかなかの高額なのですが、個人的には以下の2点において年会費以上の価値があるカードだと思っています:
- 決済で貯まるポイントが世界の様々な航空会社のマイルに最大1.25%還元で変換可能
- マリオットグループのホテル (一部除く) に年に1回無料で宿泊できる
JALマイルも、ANAマイルも、(一部の人に人気な)アラスカ航空のマイルも最大1.25%還元です。こんなマルチパーパスなカードは今のところ他にはありません。 無料宿泊も、一部のブログでは酷評されていたりするようですが、私が使ったときはいずれも年会費以上の価格の部屋に何の問題もなく宿泊できており、一切の不満がありません。
加えてこのカードを持っていると、マリオット会員のゴールドエリートという上級会員資格が自動付与されます。しかしこれは正直どうでも良いです。部屋が角部屋になったり、上層階になったり、広くなったりすることはありますが、その程度です。あくまでおまけ程度に考えるのが良いかと思います。
KITTE丸の内 エポスゴールドカード
若い世代を中心にエポスゴールドカードを持っている人は多いと思いますが、この「KITTE丸の内 エポスゴールドカード」を持っている人はなかなかレアなんじゃないかなと思います。 「KITTE丸の内 エポスカード」を作ってゴールドカードの招待を受けるか、「エポスゴールドカード」を持っている状態でKITTE丸の内にあるカードデスクに申し出ることで、このカードを手に入れることができます。 中身は普通のエポスゴールドカードと同じです。個人的には、中央部の筆記体ロゴと右上の盾みたいな形をしたエポスロゴがなくスッキリしたデザインなのが好印象です。
エポスゴールドカードのいいところは、年会費が無料なのにそこそこのゴールドカードの特典が受けられることと、選べるポイントアップショップというサービスがあることと言って良いでしょう。 誰にでも門戸が開かれている年会費無料ゴールドで、国内の空港ラウンジが一通り使えるのはエポスゴールドカードだけのはずです。こんな大盤振る舞いの特典はいつ改悪されてもおかしくないと思いますが、今のところはまだ大丈夫そうです。
選べるポイントアップショップは、予めエポスカードが決めた店舗のうち3つを選んでその店舗で買い物をすると、通常の3倍のポイントが得られるというサービスです。通常の還元は0.5%なので、3倍だと1.5%還元となります。このサービスのすごいところは、対象店舗にモバイルSuicaが含まれていることです。Apple Payで作成したSuicaのチャージをするクレジットカードとしてエポスゴールドカードを指定しておけば、Suicaのチャージで1.5%還元が得られるというわけです。Suicaのチャージだとポイントが貰えないカードも多い中、これだけの高還元率が得られるカードは、JR東日本の系列であるビューカードを除けばこのカードくらいではないでしょうか。
私が持っているクレジットカードで唯一VISAブランドのカードなので、VISAやMasterしか対応していない店舗での決済にも使っています。海外キャッシング手数料も安いので、海外での通貨調達にも使いやすいカードです。
サブカード
JCB ゴールド・ザ・プレミア
JCB本体が発行しているカードです。「JCB ゴールド」を作って2年連続で100万円決済するとカードの招待が送られてくるというカードオタク向けなカードになっています。 このカードをわざわざ取得しようと思う人は正直珍しいと思いますが、年会費が通常のゴールドカードと変わらない10000円にも関わらず、プライオリティパスが使えるなどプラチナカードに近いサービスが受けられるカードになっています。
コレクション目的で取得したカードで、積極的に外で使ってはいなかったのですが、ここ最近はQUICPayの20%還元に乗せられて (QUICPay経由ではありますが) それなりの回数の決済に使っているカードです。
他のカードとサービスもかぶっているので、長期の維持をする予定はなく、どこかのタイミングでダウングレードする事を考えています。今のところは、39歳以下限定で年会費無料かつ1%還元が得られる「JCB CARD W」を候補に考えています。
アメリカン・エキスプレス プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレスが発行しているカードです。写真では分かりづらいですが、金属製のカードなので見た目のインパクトはなかなか。ちょうど金属カードの発行が開始されたときにネタ申し込みしたところ発行されてしまったという経緯があります。 このカードはほとんど決済には使っておらず、もっぱらカードに付帯するサービスを利用するためのものになっています。気の利いた贈り物を探すときや、ちょっといいホテルに宿泊するときなどに使い勝手が良好です。
独特なイベントの開催頻度が高いのもこのカードの面白いところです。USJの貸切イベントなんかもやっていたりします。プラチナ会員以上向けに先行申込を受付していたので申し込んで参加しましたが、なかなか楽しい思い出づくりになりました。 来月には↓こういう謎のイベントも開かれるようです。
面白いカードではありますが、なにぶん年会費がかなり高めで海外旅行を始めとするレジャーやエンタテイメントを頻繁に楽しむような人でないとカードの機能を全て使いこなすのは難しいです。私自身なかなか乗りこなせているとは言えないですが、もうしばらくの間色々試して使ってみようと思っています。やっぱりカードオタクですし。
セゾンゴールド アメリカン・エキスプレス
セゾンカードが発行しているAMEXブランドのゴールドカードです。本来は年会費が10000円するカードですが、年会費無料で作れるということで作ってみました。実は持っているカードの中で利用可能枠が一番大きいのがこのカードだったりします。
なぜ年会費が無料かといいますと、セゾンカードがスマホアプリ利用者向けに行っている「セゾンクラッセ」というスコアサービスで、「一定スコアを超えている会員向けに年1回の利用で永年年会費無料」という条件の招待が期間限定で出されていたからです。たまたま私はこの条件を満たしており、無料で1万円相当のゴールドカードを持てるなら作っておいて悪くないだろうと考えて申し込んだ次第です。
とはいえすでにメインカードがある状態なので、決済に積極的に使うということもなく、公共料金の支払いがいくつか紐付いている程度。せっかくのカードなのでもう少し使い方を考えられればと思っています。 セゾンマイルクラブに年会費4000円を払って入会し、JALマイルを獲得するという使い道も考えられますが、この場合の還元率が1.125%。すでに1.25%や2%還元できるカードを持っているとどうも微妙ですね……。
三井ショッピングパークカード (AMEX)
行動圏に三井ショッピングパーク系列の商業施設がちらほらあり、時々買い物することがあるので店頭で作ってみました。 AMEX以外のブランドもあったんですが、入会特典がちょっと加算されていたのでAMEXにて作成。
年会費無料で、このカードを使って三井ショッピングパークのお店で決済すると、三井ショッピングパークのポイントが2%還元。加えてセゾンの永久不滅ポイントも0.5%還元なので、三井ショッピングパークで買い物するぶんにはなかなかお得なカードです。 また、お店によってはカードを提示すると優待があったりします。レストランでソフトドリンクが無料になったりするので、家族連れで買い物に出かけるときなどに便利そうです。ショッピングモール系のカードによくある駐車場優待もついています。
作ってからしばらくの間は決済にも使っていたのですが、ここ最近はQUICPayの20%還元が強いので、ポイントカードとしてしか使わなくなってしまいました。三井ショッピングパークには、ポイントが1%つくクレジット機能無しのポイントカードの設定もあり、カードの決済機能を使わずにポイントカードとしての使用であればこのカードでも1%付与に変わりはないので、この使い方を続ける限りはクレジットカードを契約し続ける必要がありません……。 QUICPayの20%還元が終わったらこちらに戻ってくるかもしれませんが、今後の決済額や優待の利用頻度によっては整理の対象になると思います。
ANA一般カード (Master)
Masterブランドのカードを確保するために持っているカードです。Masterブランドなら何でもいいといえばそうなのですが、ANAにはJALほどではないにせよ搭乗することがあるのと、「ANA FESTA」の割引が効くのがありがたいのでANAカードにしています。ANAカードとしての機能があればじゅうぶんなので、一般カードです。
決済に使うのはANAの航空券を買うときと、電子マネーのiDを使用するときくらいです。陸マイラー活動もしていないので、ANAマイルは全く貯まりません。 いざとなったらマリオットポイントからマイルに移行してスカイコインに変換すれば最低でも1.2%還元にはなるので、それくらいのゆるい気持ちでいいかなと思っています。
コミックマーケット99以降のサークル配置を考える
今回のコミックマーケットは、オリンピックの準備の関係で東ホールが使えないため、サークルを西ホールと南ホール、企業を青海にある仮設ホールに配置して4日間開催というこれまでにない方法での開催となりました。この方法での開催は、来年の春に予定されているコミックマーケット98まで行われます。
まだまだ先の話ですが、オリンピックが終了し関連設備が撤去されると東ホールも使えるようになるので、来年冬開催予定のコミックマーケット99からは、東ホールと西ホールに加えて南ホールも使用できる状態での開催となります。この状態でどのようにサークルや企業を配置する方法が考えられるかを、素人なりに考えてみました。
前提1 全ホールを貸し切る
会場が広くなっても従来どおり東+西の貸し切りにして、南は使わない方法もあるのでは、と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、これはありえないと思います。コミックマーケットは非常に大規模かつ周辺への影響の大きいイベントで、コミックマーケットの開催中に別のイベントをビッグサイトで併催するのは不可能です。実際に、有明に移転後の最初のコミケは会場の広さに余裕があったので一部ホールのみを借りて開催だったようですが、併催イベントから苦情が来たため、早くもその次のコミケからは全館貸し切りとなっています。
加えて展示スペースの深刻な不足があることは事実であり、これに対して準備会も対策を講じたいとおそらくは感じているでしょう。サークルの抽選率がどうしても大きく話題になる傾向にありますが、実際には企業ブースの抽選率のほうがひどく、おおよそ半数の企業は落選しているとされています。準備会としては収益も見込みやすい企業ブースを拡大したいと考えているのではないでしょうか。
前提2 各ホールのサークル配置数
各ホールにいくつのスペースが配置されうるかを計算したいと思います。もちろん未来のことはスタッフでもなんでもない私にはわかりようがないですが、直近の配置実績を参考にすることはできると思います。
まずC95の際の東ホールの宝の地図を確認すると、東1~3で4374スペース、東4~6で同じく4374スペースでした。
西ホールと南ホールはC96の宝の地図を確認しました。西ホールは4日間にわたって「な」ブロックと「に」ブロックの運用がなかったので、これはなかったこととして計算すると、西1ホールで1484スペース、西2ホールで1484スペース、西3と西4ホールで1712スペースでした。さらに南1と南2で1770スペース、南3と南4で1802スペースでした。
ここ最近は使われていませんが、東7と東8についても見ておきます。最後にサークルが配置されたのはC93のはずなので、その宝の地図を確認しました。東7ホールが1858スペース、東8ホールが320スペースでした。
まとめると、
ホール | サークル数 |
---|---|
東123 | 4374 |
東456 | 4374 |
西1 | 1484 |
西2 | 1484 |
西34 | 1712 |
南12 | 1770 |
南34 | 1802 |
東7 | 1858 |
東8 | 320 |
となります。
なおこの計算では、外周などに配置されている準備会事故用スペースを計算に入れていません (毎回数が変わっており、全体スペースに占める割合も大きくないため)。
また日によっては一部のスペースの撤去や追加が発生することがあります。これで数百スペースが減ったり増えたりしますが、コミックマーケットの参加サークル数に占める割合は大きくないので、今回は考えないことにします。
さらに、外周を中心に一つのサークルが2つのスペースを利用するケースもありますが、これもやはりサークル全体で見れば特異な例なので、今回は考えないこととします。
前提3 申し込みサークル数
コミックマーケット準備会はここ数回の申込みサークル数を明示的に公開していません *1。最後に公開されているのは、コミックマーケット93アフターレポートに記載されている42000サークルという数字です。
ここ最近のコミックマーケットへの申込数は緩やかな減少傾向にあることを踏まえて、直近の申込数は41000サークルとして、考察をしたいと思います。
案1 南ホールに企業ブースを配置する案
安直に思いつくのが、南ホールに企業ブースを配置して、東西にサークルを配置する案です。こうすると、サークルスペースは3日間で40284スペース用意でき、今よりも5000スペースほど供給を増やせます。
申込数にはわずかに届かないですが、実際には書類不備で毎年1000サークル単位での落選が発生していることを考えると、おそらくほぼ全通になると予想されます。
案2 西南ホールの上層部に企業ブースを配置する案
実際に会場入りするまでは案1しか考えていなかったのですが、会場を見てから思いついたのがこの案2です。西34ホールと南34ホールは同一階層になっており、人がいなければものの数十秒で相互を移動可能です。逆に南ホールの上下移動はエスカレーターを2回経由する必要があり面倒です。それならば西34と南34を企業ブースにして、西12と南12を同人にするというのも合理性があります。
今回1日目は一般参加で入場したのですが、その際も西南の下層ホールと上層ホールで待機列が分けられており、準備会としてもこの運用も含めて想定しているのではないかと思います。
配置可能サークルスペースは3日間で40458スペースとなり、案1よりもさらに増やせます。
案3 西南ホールの下層部に企業ブースを配置する案
上層部に配置するのがあるなら、下層部に配置するのもありそうな気がしますが、これは個人的にないと思います。なぜなら西南ホールの上層部に東ホールから移動するには西南ホールの下層部を必ず通る必要があるからです。同人スペース同士の行き来に、激しい混雑が予想される企業ブースを間に挟む運用を準備会は嫌うのではないでしょうか。
案4 企業ブースをケチる案
案1でも案2でも企業ブースのスペースが今よりも拡大しますが、一方で企業ブースのスペースを現状維持してサークルスペース数を更に稼ぐというのも考えられなくはないでしょう。例えば企業ブースを南34ホールに配置して、東1~6と西1~4と南12ホールを同人が使うという方法を取れば、3日間で45594スペースを供給できます。企業ブースを西34ホールに配置して、東1~6と西12と南1~4ホールを同人が使うという方法を取れば、更に多い45864スペースの供給となります *2。
ここまで来ると申し込みサークル数を大幅に上回る供給となり、多少の書類不備でも通す感じになりそうです。ちょっとサークルスペース数を減らして、ケータリングのお店が並ぶエリアを作ったりもできそうです *3。一方で、慢性的に不足している企業ブースの抽選率がひどい状態は改善しません。
番外 東7・東8ホールをどう運用するか
上記案では、東7・東8ホールをどう運用するかは触れませんでした。まずここにサークルを配置する案ですが、個人的にはないのではと思います。理由はいくつかありますが、
- ポスターを一切貼れない。ブロックの位置を示す文字も貼れない
- トイレが1つしかなく、女性参加者にとっては厳しい環境
- 形状が使いづらいうえに柱が多くて邪魔
などがあります。 企業ブースのスペースが慢性的に不足しているので、東7も企業に割り当てるのが良いのではないかと思います。企業を東7ホールと東でないホールに分散配置するという手法はC95をはじめとして実績があるので、その点でも問題ないでしょう。
東8についても実績ベースで考えれば女子更衣室ということになり、確かにコミケの展示スペースとして使うには狭すぎるので、更衣室などに使うのが今後も妥当だと思います。
番外2 4日間開催は今後あるか
案で示したとおり、東西南がすべて使えるようになれば4日間開催しなくても申し込みサークルのほぼ全てにスペースを供給可能になります。また、申込みサークル数は漸減しているので、当分4日間開催が復活することはないだろうというのが私の考えです *4。リストバンドもトラブルだらけだったので、もうやりたくないというのが準備会の本音だと推察します。
番外3 人的リソースの問題
ホールが拡大すると、その分スタッフリソースの問題が大きくなることが予想されます。今回のC96ではスタッフ組織の中でかなりいろいろなことが発生していたようで、安定したスタッフの確保が今後もできるのかは気になるところです。
コミックマーケット96 にサークル参加しました
コミックマーケット96 に参加してきました。
1日目は一般参加、2日目はお休み、3日目はサークル参加しつつ買い物をし、4日目は売り子として参加した後一般参加しました。
今回はコミケでは初めての西ホール配置で、「東ホールとは色々と勝手が違うなあ」と思いつつの参加でした。スペース前の人通りは前回の冬コミに比べると少なかったように思いますが *1、頒布数は新刊1種類あたりで前回とあんまり変わらないくらいでした。
以下は前回のサークル参加を振り返った記事となります。よろしければこちらもご覧ください。
良かった点
見本誌ディスプレイ方法
今回のコミケでは、見本誌のディスプレイ方法を大きく変更しました。以下が設営完了のツイートです。
設営完了しました。西お11-b「優勝部」でございます。 #C96 #設営完了 pic.twitter.com/pTEukR62AG
— alstamber (@alstamber) August 10, 2019
まず写真の右側に見える黒い箱状の物体ですが、これはしまや出版という同人誌専門印刷所から販売されている「ダンダン段ボールNEO」というものを使っています。
段ボールでできており、組み立てることで三段分の陳列棚になります。B5サイズの本がちょうど2冊横に並ぶような作りになっています。一番上にお品書きを置いて、中段と下段に2冊ずつの合計4冊の本を並べられるようにして、既刊を並べました。縦方向へのディスプレイが出来るようになり、空間のゆとりができました。余ったスペースには名刺などを置いておきました。
これとは別に新刊は100均で購入したタブレットスタンドを使い、立ててディスプレイしました。以前はミニイーゼルを使っていたのですが、軽いのでよく倒れて立ち読みしてくれた方にご迷惑となっていました。このタブレットスタンドも倒れることはありましたが、以前より格段に倒れる頻度が減って、ご迷惑をおかけしにくくなりました。
さらに、見本誌はプラスチックのケース *2 で覆って内側に値札を貼る方式にしました。見本誌とそうでない本の区別が付きやすいですし、重みが増してどこかに飛んでいきにくくなりました。
春のイベントの時に隣のサークルさんがやってて良さそうだったので、見本誌にプラスチックのケースつけて値札も貼ってみました
— alstamber (@alstamber) August 10, 2019
「本を置いてあっても手にとっていいかわからない」という声が多かったので、これで分かりやすくなってると良いなあ#C96 pic.twitter.com/QySfdwEWKq
折りたたみ台車を持っていったこと
前回は宅配搬出をする際に手で持っていく羽目となり大変な思いをしたのですが、今回は折りたたみ台車を持参したので、この辺の手間を省くことができました。ゆうパックの窓口が西1ホールで、私の配置が西2ホールだったので、西地区を横断する形となりましたが、特にしんどい思いをせずにすみました。
搬入冊数
搬入冊数を前回より増やした結果、新刊が完売することなく閉会を迎えられました。完売ツイートをするのは気持ちいい部分もありますが、欲しいと思ってくれる方全てに本が行き渡ることのほうが良いと考えますので、今後も搬出が辛くならない程度には会場に持っていきたいと思います。
背面ポスター
今回はA1サイズでポスターを印刷し、背面ポスターを設置してみました。通路を通る参加者の方の目線を見ていると、机上に置かれている見本誌を中心に見ている人が多いのですが、背面ポスターをみてこちらに気づいてくれる方も一定数いました。ポスターを見て「へぇ~、日本酒の本ってのもあるんだねえ~」とおっしゃる方もいたので、効果はあったと思います。
微妙だった点
搬入方式
今回も前回と同じく前日の手搬入を行いました。当日の手搬入・手搬出は本や什器類の嵩を踏まえると現実的ではないので最初から選択肢から外れますが、今回は前日の手搬入もなかなかきついなという感想を持ちました。
今回手で搬入したのは
- 新刊2種類
- 既刊3種類
- 什器類
ですが、本が予想以上に重くかさばってしまい、道中の運搬が大変でした。ポスターも前日搬入しようと思っていたのですが、荷物が大きすぎるので当日搬入に変えたくらいです。
「なぜ新刊を直接搬入にしなかったのか」といわれそうですが、これは印刷所の分納送料をケチろうという馬鹿なことを考えた結果です。つまり「新刊を印刷→会場と書店に分納」とすると分納送料の負担が必要ですが、「新刊を印刷→一旦家に送付→委託分を抜いて書店に送付」とするとそれが書店への宅配便送料負担になり、うちのような大部数を扱わないサークルだと前者より後者のほうが安上がりになることがあるんですね。
しかし、冬コミのときの委託分が夏コミを待たずに捌けてしまったことを踏まえて委託量を増やしたところ、結果として書店への宅配便送料が分納送料と大して変わらず、それに加えて宅配便の発送の手間と前日手搬入の苦労が残っただけとなってしまいました。
もうこんな辛い思いはしたくないので、次回の参加からは新刊について会場直接搬入と書店への分納にします。既刊と什器類をどう搬入するかは、嵩と重さ次第ですね。
印刷冊数
今回は調子に乗って前回の倍以上印刷したんですが、流石にちょっと作りすぎました。在庫の達人に片足突っ込みかけているので、次回は少し印刷冊数減らすと思います。
見本誌の冊数
設営の際に見本誌を1冊ずつ用意したのですが、人が集まってくると立ち読みで見本誌が出払ってしまい、あとから来た人が手持ち無沙汰になってしまうという問題が頻発しました。評論・情報は、他ジャンルに比べても立ち読みしてから買うかどうかを決める人が結構多いように思います。見本誌は2冊ずつ用意したほうが良いなと思いました。
新刊と既刊の区別
陳列した見本誌のうち、どれが新刊でどれが既刊なのかちょっと分かりづらかったかなという印象を持っています。もう少し大きな POP で明示するようにしたほうがいいかもしれないですね。
ポスターがカールする問題
上の方の写真を見てもらえればわかりますが、ポスターの下部がカールしていて若干見づらいです。紙が悪いのかどうかわからないですが、対策を検討したいと思います。
コミックマーケット 96 に 参加します【3日目 お-11b】
今回のコミケは色々変更点があり、募集スペース数も減っていて、そろそろ落選するかなと思っていたのですが、ありがたいことにスペースをもらえましたので、コミックマーケット96にサークル「優勝部」として出展します。コミケは4回連続の出展となります。
新刊・既刊
今回の新刊は2冊です!
1冊目として「日本の酒めぐり 4」を出します。全ページフルカラーで、500円での頒布を予定です。
今回はみちのく青森に飛び、「陸奥八仙」を醸している八戸酒造にお邪魔してきました。蔵を構成する歴史的価値の極めて高い建造物たちの紹介や、もちろん「陸奥八仙」の各種飲み比べ紹介も掲載しています。あまり数多く出回っていない種類の八仙を今回は集めてみたので、読み応えある内容になっていると思います。
2冊目は「日本の酒めぐり 令和」という本を出させていただきます。こちらはグレースケールで、100円での頒布を予定しています。
今回のコミケは、新元号「令和」が始まって最初のコミケです。令和の出典が万葉集の梅花の宴であることを知っている人もいらっしゃるかと思いますが、この梅花の宴は大伴旅人の邸で開かれた宴です。大伴旅人は「酒壺に生まれ変わりたい」と宣うほどに大の酒好きで知られる人物で、きっと梅花の宴でも多くの酒が振る舞われたことでしょう。つまりまさに令和は日本の酒の時代と言っても過言ではないのです!! そんな新たな時代の到来を記念したお酒の本となっております。
これらに加えて、春のイベントで出した本と、昨年の冬コミと夏コミで出した既刊も持参します。昨年冬既刊は春イベントで在庫が払底してしまっていましたが、今回増刷を行いました。発注の都合上表紙の紙が変わってしまったのですが、中身は変わっておりません。
スペース
今回のスペースは 3日目(日曜日) 西お-11b です。今回も評論・情報ジャンルです。3日目の西2はだいたい評論・情報らしいので、探検してみると面白い本が見つかりそうです。
書店委託
前回に引き続きメロンブックスさんでの委託を行っております。すでに予約販売が開始されています。
その他
スマートリモコン Nature Remo mini を買ってみた
ふと思い立って、自宅にスマートリモコンを導入してみました。
きっかけ
きっかけは、梅雨入り以降すっかりジメジメとした部屋を快適にするために、エアコンの除湿機能を使い始めたことでした。すると出てくる悩みエアコンのリモコンをどう管理するか。自宅のエアコンのリモコンはあまり大きくないので、大して広くもない自宅の中でもちょいちょいリモコンの行方がわからなくなることがあります。また、ベッドに入っているときにふとエアコンを付けたり消したりしたくなったりしたときに、ベッドから這い出てリモコンを操作しなければならないのを煩わしく感じていました。こうした問題をスマートリモコンによって解決できるのでは?と考えたのです。
スマートリモコンというのは、既存の赤外線リモコンで操作できる家電をスマートフォンなどの端末から操作できるようにする装置です。スマートフォンに専用のアプリを入れておいてそのアプリから操作を行うと、Wi-Fi経由でスマートリモコンが作動して赤外線が発射され、家電が動作するという仕掛けになっています。
多くのスマートリモコンは音声アシスタントにも対応しています。あらかじめ連携させておくことで、音声アシスタントを使ってスマートリモコンを作動させることができます。つまり、声でエアコンを付けたり消したりといったことが出来るようになるわけですね。声ならおそらく紛失の心配もないし、ベッドの中にいても操作が可能です。
購入と開封
スマートリモコンは色々なメーカーから販売されているのですが、今回はNature Remo miniというものを買いました。特にこれに絞った根拠があるわけではないのですが、
- Google Assistant対応
- 小さくて邪魔にならない
- それなりに安い
という条件で絞られたものの中から、選んだという形になります。mini という名前から想像されるようにこれは小型版で、Nature Remo という更に多機能なものもありますが、少し筐体が大きくなるのと、機能の差分を魅力と感じなかったことから、こちらを選択しました。
箱は今どきな感じです。
外箱を取り払うとボール紙でできた箱が出てきます。中に本体と給電用のケーブルと簡単なスタートアップガイドが入っています。筐体は小さくて白を基調としたシンプルなデザインです。どこにでも置けるデザインだと思います。給電ケーブルはmicroUSBケーブルでした。2019年になってmicroUSB端末が増えるとは思っていませんでしたが、頻繁に抜き差しするものではないし、コストカットのため致し方なしだろうと思っています。
セットアップは、公式サイトに紹介されているとおりにすれば基本的に大丈夫です。「Remoをタッチ」の工程はやらなかった記憶がありますが、変更されたのでしょうか?
Wi-Fiへの接続のところで、周辺のWi-Fiの検索に失敗することがありました。アプリを一旦終了して再起動したところうまくいったので、アプリのバグなんじゃないかなと思います。直してほしいですね。
良いところ
プリセットが多く用意されている
スマートリモコンは、最初のリモコンの登録が面倒臭そうで敬遠していたところがあったのですが、Nature Remo にはそこそこ多くのリモコンのパターンが予め記憶されているので、主要なメーカーの家電であれば大きな手間なく登録可能です。家電のリモコンをNature Remoに向けた状態でリモコンの電源ボタンを押すと、その信号をもとにメーカーの判別が行われて登録できます。家にあったエアコンやテレビはこれで登録でき、エアコンであれば運転モードや温度の変更、テレビであればチャンネルや入力切替のボタンも自動で登録されました。
ルール機能である程度凝ったことも出来る
Nature Remoにはルールという機能が備わっていて、Nature Remoに備わっているセンサーやタイマーをトリガーにした操作をすることができます。例えば「気温がxx度以上になったらエアコンの冷房をつける」とか「朝の7時になったら電気とテレビをつける」とかいうことができます。
またNature Remoのアプリには、ジオフェンス機能もついています。アプリをインストールしたスマホがある一定の範囲内に出たり入ったりしたときに指定の操作を行うという機能です。これによって「家に帰ってくる少し前にエアコンを付けておく」ということも可能です。逆に家電のつけっぱなしも回避できますね。
Nature Remoには湿度計や照度計、人感センサーなどがついていてこのルール機能が更に高度に使えるのに対して、Nature Remo miniは温度センサーのみ。まあエアコンの調整には十分使えるくらいです。 Nature Remoにはいろいろセンサーがついていますが、これらのセンサーを組み合わせてトリガーにすることは今のところできないようなので、ちょっともったいないように思います。「温度と湿度が一定条件を満たしたときにエアコンの運転を○○にする」などは需要がありそうですけどね。
使用感
リモコンがちゃんと動作して、家電が反応するかが心配でしたが、反応は良好です。電源のオンオフやテレビの音量の調整などはスムースに行えているように思います。連続でコマンドを送信すると若干反応にばらつきを感じますが、いったんコマンドがインターネットに出ていったあとにNature Remoに戻ってくるような経路になっているだろうことを考えれば、十分許容できる範囲です。
ちゃんと使えるかどうかが心配だったので、スマートスピーカーは購入せずに使っていました。スマホアプリからの操作には特に問題がなかったのですが、やはり音声コマンドによる操作が欲しかったので、家に余っていたAndroid端末にGoogle Assistantを設定して部屋の隅っこにUSBケーブルを刺した状態で置いておくことで、簡易スマートスピーカーとして運用することを試しました。概ね問題なく動きましたが、たまに「OK Google」のあとの発話を認識しているにもかかわらず何も起きないことがありました。このときにNature Remoのアプリから操作をすると反応があったので、Nature Remoの問題というよりは、スマホのGoogle Assistant側の問題だろうと思います。やはりスマートリモコンを音声アシスタントで運用していくためにはスマートスピーカーが必須ということになりそうです。
USB PDによる充電環境を考える
先日Xperia 1を購入したのですが、こちらの機種がUSB PDによる充電に対応しているということもあり、本格的にUSB PDによる充電環境を考えてみようかなと思っています。
USB PD とは
USB PDというのは、USBケーブルを使って最大100Wぶんの給電が可能になるという規格です。USBの規格上だと従来は7.5Wが限界だったのですが、USB PDが登場したおかげで最大で10倍以上の電力を給電できるようになりました。例えばMacBook Pro 15インチは付属品のACアダプタが87W出力になっていて、これだけの電力を給電するのにUSB PDは必要不可欠です。スマホの充電に100Wはオーバースペック過ぎますが、USB PDのおかげで従来の規格を上回る15Wや27Wでの給電が可能になり、従来より高速な充電が期待できます。USB PD対応ガジェットは、なるべくUSB PDで充電したくなりますね。
現状のふりかえり
現在のところ、私の手持ちガジェットで定期的な充電を必要としているものは、
- iPhone X
- Xperia 1
- iPad Pro 9.7inch
- MacBook Pro 13inch
- Apple Watch
- WH-1000XM3
です。これらがすべて同じ規格に対応してくれていれば非常に楽なのですが、実際にはそうでもありません。以下に対応している給電方式をまとめてみました。
製品 | 給電方式 |
---|---|
iPhone X | Qi (7.5W), USB PD (最大9V/3A) |
Xperia 1 | USB PD (最大9V?/3A) |
MacBook Pro 13inch | USB PD (20V/3A) |
iPad Pro 9.7inch | Apple 独自急速充電 (5V/2.4A) |
Apple Watch | 独自規格 |
WH-1000XM3 | ふつうのUSB? |
これらをiPhone XはQi充電器、Macは純正の充電器、残りは通常のUSB出力が出る充電器で充電しています。
Apple WatchとWH-1000XM3は大した電池容量もないと思われるので、そもそも急速充電をすることにそれほど大きな意味はなく、適当なUSB-Aポートを用意してそこにつないでおけば良いでしょう。 問題となるのは、スマホやMac, タブレットです。
オールインワンは難しい
スマホたちやMac, タブレットについて、一つの充電器でUSB PDによる高速充電ができると嬉しいですが、実際のところこれは難しそうです。Macを最高速度で充電するには、20V/3Aの出力が必要で、またスマホたちは各々最大9V/3Aの出力を要求し、これらを合わせると規格の限界値の100Wを超えてきます。また、USB PDの端子が3つ必要になるのですが、そもそもそのような充電器は私の知る限り市場に出回っていないようです。大出力の充電器ともなると、熱対策のため大きくなって取り回ししづらく、利便性が損なわれるからでしょう。
現状でこのような無茶な要求に比較的フィットするのが、Ankerが出している Anker PowerPort Atom PD 4 という製品です。
USBの規格に正しく従っているかまでは調べられませんでしたが、USB PDが2ポート、通常のUSBが2ポート開いており、合計で100Wまで出力できます。スマホ, Mac, タブレットを全部充電しようとするとサチってしまいますが、例えばMacとスマホかタブレット一台、スマホ二台とタブレットという組み合わせなら、最高速度で充電できるはずです。
この製品の気になる点としては、パスポートサイズ程度とかなり大きめなことと、価格が1万近くするAnker製品としては高級品だということが挙げられます。
Macの充電器を分けてみる
オールインワンは難しいとなると、Macの充電器と、スマホやタブレットの充電器を分けるというのが真っ先に思いつくアプローチです。Macが60Wも食うのが悪いのですからね。
Macなので、純正の充電器を使うのがもちろん一番安心です。
61Wと書いてありますが、実際には20V/3Aの60W出力のようです。家でもMacを購入したときについてきた同タイプのものを使っています。
また、Ankerからは純正品より小さくて軽い Anker PowerPort Speed 1 PD 60 も出ています。価格も安いですね。私の知る限りで、USBの規格に正しく従った通信ができるまともな製品のようです *1*2。
今年の夏には、更に小さくて軽い Anker PowerPort Atom III 60W も出ます。
USB PD 2ポートなくてもいいんじゃない?
このMac充電器と上記 Anker PowerPort Atom PD 4 を組み合わせることで充電環境としては完成するのですが、Anker PowerPort Atom PD 4 がゴツいのでもう少し別の構成も考えてみたいです。例えば、iPhone XはQiに対応しているので、充電速度を犠牲にしても良いなら残りのガジェットたちの充電器をもう少しスリムなものに交換できます。
Qi充電器は量販店などで売っている7.5W以上出力できるものならまず大丈夫でしょう。残りの充電には、USB PDが1ポートとUSBが3ポート必要なので、例えばこんな製品が使えます。
Anker PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQは、USB PDから30W, 通常USBからは5V/2.4A出せるようです。お値段も Anker PowerPort Atom PD 4 よりかなりお安いですし、大きさも一回りくらい小さい。
むしろUSB PDポートだけあれば良い
「通常USBの充電器はすでにあるから、USB PDだけを用意できればいい」という考え方もありそうです。上記で紹介した Anker PowrePort Speed 1 PD 60 でも良いのですが、スマホの充電にはオーバースペックであり、もう少しスペックを抑えて価格も下げたモデルが良さそうです。
Anker PowerPort Atom PD 1 は、30W出力ですが価格も安く、大きさがゴルフボールくらいに小さいので扱いやすいです。規格にもちゃんと従っています。
まだ発売はされていないようですが、プラグが折り畳めるAnker PowerPort III MiniやAnker PowerPort Atom III Slimは持ち運びにも良さそうです。
デカくてもいいからとにかく安いものとなると、Anker PowerPort Sleed 1 PD 30になりそうです。Anker PowerPort Atom PD 1 に比べて1000円以上安いです。公式オンラインでは売り切れてるみたいですが、Amazonでは売っています。
キャリアのポイントを消費したいなら、キャリアから販売されているACアダプタを使うのもありです。ゴツいですが、まともな製品なので安心して使えます。
今年の夏に、AnkerからUSB PDが2ポート生えているPowerPort Atom PD 2が出ます。合計で60W出るようなので、USB PD対応スマホを2台充電するならこれが最適解かもしれません。
ちょい足しモデル
家での充電に使うにはちょっと微妙ですが、外出先での充電に使えそうなのが、USB PD 1ポートと通常USB 1ポートの組み合わせのもの。
両者の差分は、PowerIQ 2.0というAnker独自の技術に対応しているかどうかです。どちらも規格には準拠しています。
価格
最後に紹介した充電器の価格をまとめておきます。オフィシャルでの価格なので、Amazonなどだともう少し安いかもしれません。
モデル | 価格 (税込) | スペック |
---|---|---|
Apple 61W USB-C電源アダプタ | 7344 | USB PD 60W |
Anker PowerPort Atom PD 4 | 9999 | USB PD x2, USB x2 計100W |
Anker PowerPort Speed 1 PD 60 | 3599 | USB PD 60W |
Anker PowerPort Atom III 60W | 3999 | USB PD 60W |
Anker PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ | 3499 | USB PD 30W, USB x4 |
Anker PowerPort Atom PD 1 | 3499 | USB PD 30W |
Anker PowerPort III Mini | 3099 | USB PD 30W |
Anker PowerPort Atom III Slim | 3999 | USB PD 30W |
Anker PowerPort Speed 1 PD 30 | 2299 | USB PD 30W |
docomo ACアダプタ 07 | 2592 | USB PD 27W |
Anker PowerPort Atom PD 2 | 4599 | USB PD x2 計60W |
Anker PowerPort Atom III (Two Ports) | 4299 | USB PD 45W, USB (PowerIQ 2.0) x1 |
Anker PowerPort Speed 1 PD 30 | 3799 | USB PD 30W, USB (PowerIQ 2.0) x1 |
Anker PowerPort Speed+ Duo | 3299 | USB PD 30W, USB x1 |
Xperia 1 を購入した
昨日より日本でも販売開始されたSonyの最新スマートフォン Xperia 1 を購入しました。
Sonyのスマートフォンを購入するのは久しぶりで、調べたところ Xperia Z3 Compact 以来でした。Z3 Compactの発売が2014年の秋で、実際に購入したのはもう少し後だったと思うので、4年ぶりくらいの購入となります。 もともとSony製品が好きな方なので、Xperiaにも悪い印象は持っていません。もちろんZ3 Compactを買い換える際もXperiaを検討したのですが、そのときにスタートしたのがXperia Xシリーズで、これが正直なところユーザーのニーズをつかめているとはいえないものでした。そして最終的には、Galaxy S8に乗り換えることを決めました。 今回のXperia 1も、Xperia Xシリーズに終止符を打って一から作り直されたモデルということで気になっていたのですが、当初はGalaxy S10の購入を考えていました。しかし、既に販売が開始されている海外からの情報や量販店でモックを見たときの印象 *1 からXperia 1に気持ちが傾き、今回の購入に至りました。
端末はドコモオンラインショップで購入しました。おサイフケータイが必要なので、キャリア版一択。そして、ドコモとソフトバンクの回線契約を持っているのでこのどちらかから購入することになりますが、端末価格が安く、テザリングの余計な制限もないので、ドコモからの購入にしました。 ドコモはオンライショップから購入すると、
- 混み合うお店にわざわざ行かなくて良い
- 機種変更手数料が無料
- 余計なオプション品などを売りつけられない
- 頭金と称して購入時に本体代金と関係のないお金を請求されない
という利点があり、オンラインショップで買わない理由がありません *2。
到着
予約のタイミングが遅かったため、発売日当日の配送には間に合わなかったのですが、発売日翌日 (つまり今日です) の午前の配送にすることができました。
専用のダンボールに入って送られてきます。開封すると、同梱物の一覧が書かれた紙、データ移行などのユーザー側で行わなければならないことを案内する紙、各種サービスの案内の紙などが入っています (個人情報が書かれていたので写真は割愛します)。
ダンボールの下の方に端末たちが入っています。今回はドコモオンラインショップで先着2万名向けのキャンペーンが行われていて、USB-Cとオーディオジャックを二股に出来るアクセサリーが一緒についてきました。それから新しいSIMカードも入っていました。現在使っているSIMカードと機能的には変わらないようですが、それなりの長い期間SIMカードが使われている場合に、経年劣化による故障を避けるため、あえて交換を案内しているようです。交換は無料でしてもらえます。
iPhone X, Galaxy S8と箱を並べてみました。Xperia 1の箱はこれらと比べて長く薄いことがわかります。
化粧箱を開けると前面に端末がお目見え。21:9の超ワイドスクリーンが目を引きますね。
中身は超シンプルで、端末本体とオーディオジャック変換ケーブル、それから薄いリーフレットが2つ。「昔の携帯電話はもっとゴツい箱でいろいろな付属品が入ってたなあ」と思いだしたりしていました。
前面の様子。やはり長く見えますが、横幅は以前のモデルよりスリムになっており、手でのホールドはしやすくなっています。ただしガラスが滑りやすいので、小さめの手での片手操作はちょっと気をつけないといけないですね。
裏面の様子。今回はパープルを購入しました。いにしえからのXperiaファンだと「Xperiaのカラーはパープル!」という人も多いのではないでしょうか。今回のパープルは総じてやや青みがかった色ですが、角度によって色味が変わるのが面白いです。カメラはXperia初のトリプルレンズ。指紋センサーが裏面から側面に移動したので、スッキリした印象になっています。
ファーストインプレッション
21:9のディスプレイが決め手になって今回Xperia 1を購入したのですが、やはりこれは面白いです。 私が以前使っていたGalaxy S8も18:9のディスプレイで、今主流である16:9に比べて縦長であり、縦長ディスプレイの良さは知っていました。21:9というのはそこからさらに引き伸ばした比率になるのですが、画面を2分割したときに上に16:9の表示をしながら、下に9:16の表示ができるという合理的な意味合いを持った比率でもあります。 Twitter, InstagramやLINEなど、スマートフォンで頻繁に使われるアプリは縦に情報が並んでいるものが多いです。Webサイトもスマートフォン向けに最適化されているものは横の幅が固定で、縦に情報が並ぶようになっています。ディスプレイを縦に引き伸ばすというアプローチは、理にかなっているように思います。 もちろん縦に伸ばしすぎるとかさばって持ち歩きにくくなるので、そこはうまく両立できるポイントを探す必要があります。
代表的な端末のサイズと質量を列挙してみます。なんとなくXperia 1のサイズ感が見えてくるのではないでしょうか。
端末 | 幅 [mm] | 高さ [mm] | 質量 [g] |
---|---|---|---|
Xperia 1 | 72 | 167 | 178 |
iPhone Xs | 70.9 | 143.6 | 177 |
iPhone Xs Max | 77.4 | 157.5 | 208 |
Galaxy S10 | 70 | 150 | 158 |
Galaxy S10+ | 74 | 158 | 175 |
P30 Pro | 73 | 158 | 192 |
AQUOS R3 | 74 | 156 | 185 |
動作も非常にサクサクしており、今のところ不満点はありません。今回搭載しているチップセットが優秀なんでしょうね。内蔵RAMとROMがグローバル版に比べて少なくなっていることに不満の声が上がっているようですが、私個人はゲームなどをAndroidではしないので、特に気にしていません。
ワイヤレス充電が非搭載になったのは残念です。ただ、USB PDに対応しているようなので、USB PDの環境であれば高速に充電できるはずです。我が家の充電環境は2年前に買ったACアダプタで、USB PDに今ひとつ対応できていないので、これを機に充電環境を差し替えたいと思っています。