ぷららモバイルLTE 定額無制限プランは割り切れば良い選択肢になる
先日の記事にぷららモバイルLTEの定額プランのレビューを掲載しましたが、今回は何かと話題な定額無制限プランのレビューです。
定額無制限プランは、上り下りともに3Mbpsに制限される代わりに、通信量による通信速度規制が一切ないというもの。料金は月額2,980円。今回はSMSオプション付きで契約したので、162円が追加されて月額3,142円となっています。登場当初は、驚きを持って迎えられ、その後U-mobileや日本通信なども追従した定額無制限ですが、その実力はいかなるものでしょうか。
深夜の通信状況は良好
深夜(午前2時ごろ)に測定してみたところ、速度もpingも良好な値を示しました。他の日にも何度か測定しましたが、深夜に関してはほぼ安定した数値を示しているようで、測定誤差だとは思いますが、3Mbpsを超えるような数値が出ることもままありました。これくらいの速度とpingが出ていると、特に支障なくネットワーク通信が利用可能です。WebブラウジングやTwitterの閲覧程度であればなんの支障もありません。また動画もYoutubeの720pが特に支障なく閲覧できるなど通常の仕様の範囲では全く問題がありませんでした。
日中の速度低下もゆるやか?
深夜帯以外のユーザが多い時間帯ですと、若干速度が低下します。
大体の場合は、速度が低下すると言っても上のように2Mbps程度で流れてくれるので、Youtubeも480pぐらいにすれば閲覧できますし、Webブラウジングなどへの支障はありません。時々1Mbps程度まで落ちることがあって、そうなると動画の閲覧は厳しいですし、大きめの画像をダウンロードするのも厳しくなります。ただ、数週間使った印象だと、そこまで落ちることはまず少ないといえると思います。
注目すべきなのが、pingが比較的安定している点です。競合他社の同種サービスは、人柱の方々のレポートを見る限り、pingが非常に不安定で、酷い時は10s*1もかかっていたりしますが、ぷららはそういったことはありません。バックボーンネットワークの品質がそれなりに高いからこそ実現できる安定性なんじゃないかなと思います。
割り切れれば良い選択肢
本当に時々、動画閲覧には厳しくなることが有りますが、大きく速度が低下することは少なく、pingも安定しているので、思ったよりストレス感はなく使えるかなという印象でした。ただ、メインで使うとなると、常に快適性が保証されているわけではないので、ストレスフリーという訳にはいかないと思います。
メインに別の回線を持っている人がデータを無制限に流せるサブ回線を持つ、というパターンに最適なのがこのプランかなと思います。やはり無制限に流せるという安心感は大きいんですよね。pingが安定しているので、レスポンスは格安SIMとしては良好ですし、おおよその時間帯でYoutubeの中画質動画ぐらいなら視聴できるスループットも出ます。Twitterのストリーミングをだらだらと流すのにもいいかもしれません。ある種の割り切りをもって利用すれば、この料金でこのサービスは十分美味しいと思います。
ぷららSIM全体に言える残念な点としては、iOS向けのプロファイルが公式から配布されていないようなので、iOSデバイスから利用しようとするとかなり苦労することになるという点でしょうか。ぷららのマイページからワンクリックで各ユーザに合わせて設定されたプロファイルが落とせるようになると嬉しいんですけど、やっぱり難しいですかね。
*1:msじゃないですよ!