ahamoの物理SIMを申込んだ
26日にドコモの新プラン(のようなブランドのようななにか)であるahamoの申込みが開始されました。先日のLINEMOやpovoに続き、こちらも申込みました。ahamoではeSIMが開始当初は提供されていないので、物理SIMでの純新規申込みとなりました。
端末を買うかどうかで迷う
今回は開始当日の申込みではなく翌日深夜の申込みとなってしまいました。これはahamo仕様の端末を買うかどうかを迷ってしまったのが理由です。5Gが使える端末を1台仕入れたかったんです。ahamo仕様端末は
の3つが用意されています。このうち5Gが使えるのはXperia 1 IIかGalaxy S20の二択なので、これのどちらかを買うかどうかとなります。どちらも国内販売のハイエンドAndroid端末としては比較的評価の高いもので、またahamo仕様端末はプリインストールアプリも削減されているという話を聞いたので、興味が湧いていました。値段も中古品を買うより安いです。ただし、これらの端末はミリ波に対応していないため、5Gをフルに利用できるわけではありません。
これで半日近く悩んだのですが、やはりせっかく5G端末を買うならミリ波がつかめる端末がほしいという気持ちが勝ち、26日の夜にSIMのみ契約することを決めました。
申込みの流れ
申込みは、ahamoのサービスサイトから行います。povoやLINEMOが彩度の高い黄色や緑色をキーカラーに採用していて、結構目に優しくないデザインなのですが、ahamoはパステルカラーを基調としていて、比較的目に優しいデザインです。
まず契約形態を選びます。プラン変更するのか、新規に回線を契約するのか。それぞれについて端末を一緒に買うのか買わないのかを選びます。今回は回線のみ契約します。
続いて、MNPの有無、プランの選択をします。とはいってもプランは一つしかないので、通話定額オプションをつけるかどうかを選ぶだけです。
進めると、対応端末を持っているかどうかを確認されます。
続いて、dアカウントを持っているかどうかを聞かれます。持っていない場合はここで作ることもできるようです。ahamo公式Twitterではしきりにdアカウントを事前に作るように案内していましたが、ここで作れるなら別にあの案内はいらなかったんじゃないでしょうか。私は既にdアカウントを持っているので、それでログインしました。
なお、画面の下の方に利用できる本人確認書類についての案内もありました。なんでここに置いたんだろうと疑問ですが……。povoとは異なり健康保険証も使えるようです。
次に進めると、SIMロック解除をしているかの確認画面が出てきました。これは対応端末を持っているかどうかを確認したときに確認すれば良い気がするんですが……。端末の話になったりアカウントの話になったり、フローが散らかっている印象を受けます。
その後、本人確認書類のアップロードに入ります。ahamoはeSIM未導入なので、eKYCを使うのは契約者本人以外や宅配ボックスでSIMや端末を受領するケースのみです。私は契約者本人がSIMを受領することにしたいので、写真で撮った本人確認書類のアップロード作業をしました。今回は運転免許証ではなくマイナンバーカードを使いました。ahamo申込み時に気づいたのですが、マイナンバーカードだと表面だけの撮影で済むので楽です。
氏名や住所などの本人情報を入力します。dアカウントにあらかじめ本人情報を登録していれば、ある程度引き継がれます。なお住所の番地などは全角入力が必要です。これはやめてほしい。本人情報に加えて、ネットワーク暗証番号の設定、受取日時の設定、契約書類を郵送するか、利用者登録を別にするかも入力します。なお、私が申込みした時点で受取日時の最短は4月6日になっていました。私は特に日時を指定しないことにしました。これでちょっと早く届いてくれれば良いんですが……。
続いて、利用料金の支払い方法を決めます。ahamoは新規契約でも口座振替が設定できるのが他社にない違いです。私はクレジットカード払いにするので関係はないですが。いつも使っているカードの情報を入力して先に進めます。
各種規約への同意を求められます。dポイントクラブの規約など既読のものは飛ばしつつ、読んで同意します。
規約への同意をすると、最後に注文内容を確認します。「注文を確定する」を押せば申込み終わりです。
申込んでの感想
申込みの際、いくらか引っかかる点がありました。まず、最初申込む際に間違って既にドコモの回線契約があるdアカウントでログインして申込みを進めてしまったのですが、最後の「注文を確定する」ボタンを押した後に初めて「お客様のdアカウントではお手続きできません」というメッセージが出てきました。ログインしたdアカウントで契約できるかどうかはdアカウントでログインした時点でわかるでしょうから、その時点で警告を出してほしいです。また、何が悪くて「お客様のdアカウントではお手続きできません」なのかもエラーメッセージではわからないのも優しくないです。「お客様のdアカウントには既にドコモの回線契約が紐付いているのでお手続きできません。ドコモの回線契約が紐付いていないdアカウントをご用意ください」と書けばいいはずです。
上記のようなことがあったので、ahamo用のdアカウントを作りましたが、今度はdアカウントでログイン後に「オンライン発行dポイントカード番号の発行が必要です」というメッセージが出て手続きを進められませんでした。オンライン発行dポイントカード番号の発行手順を説明するページへのリンクが張ってあるのですが、これを読んでも何をやれば良いのかわかりません。まず最初の画面にどうやったら行けるのかわからないです。結局「オンライン発行dポイントカード番号 登録」などと検索して出てきたページから手続きをして発行しました。
申込みフローのところでも話しましたが、申込みフォームが散らかっている印象を受けます。対応端末→dアカウントログイン→SIMロック解除の確認というフローは謎です。povoはもっとシンプルでしたし、eSIM周りで散々ボコボコにされているLINEMOも申込みフローはきれいでした。この状態でeSIMも開始当初から実装してたら大混乱だったのは間違いないだろうなと思ってしまいました。住所に全角入力が必要なのも令和のサービスとしてはあり得ないです。
ahamoには専用アプリがある
povoと同様ahamoにも専用アプリがあります。こちらもパステルカラーを基調としたデザインなので、目に優しい感じです。デザインセンス的にもahamoのほうが僕の感性には合ってる感じがします。まだahamo未契約ということになっているので、アプリの使い心地自体は契約後に改めて確認したいです。
まとめ
まだ契約成立していないので、この記事では申込みフローの話だけとなります。これから契約成立→SIM配送までしばらく時間がかかるかと思いますので、なにか大きな動きがあれば記事にしたいと思います *1。ahamoは先陣を切って発表かつ最後発でのスタートだったので個人的に結構期待してたのですが、残念ながら申込みフロー自体はまだまだ磨き上げが必要だなという印象です。モバイル契約の評価はもちろんこれに加えて回線やサポートの質によっても決まるものなので、実際に使ってみた上で評価していきたいと思います。
*1:そもそも土日に作業やってるんだろうか
povoのeSIMを契約した
23日にauの新ブランドであるpovoの申込みが開始されました。先日のLINEMOに続き、こちらも早速申込んでみました。 LINEMOと同様eSIMの純新規での申込みです。
申込みの流れ
povoは23日の0時から受付開始されていました。0時に申込んだからと言って即開通するわけではないようでしたが、就寝前の時間を使ってさっと申込んでしまいました。サービスサイトの「ご利用手続きはこちら」ボタンを押すと申込みを開始できます。
各契約フローごとに申込みフローが示されています。このへんはLINEMOと変わらない感じです。
本人確認書類として保険証やパスポートが使えないのがLINEMOとの差です。au Online Shopも同じようになっていますが、本来法的に認められている本人確認書類より使える数が少ないのを気にする声もあったようです。また新規契約では支払い方法としてクレジットカードのみが登録できます。
画面を進めると、SIMの種類を聞かれます。写真には写っていませんが、設定に不安がある場合はeSIMを選択しないほうがいいという注意書きがありました。LINEMOでeSIM契約をした利用者の間でトラブルが続発しているのを受けての対応だと思います。
このあとau IDでログインするように指示されます。私はこの場で新しいau IDを作って申し込むことにしました。au ID作成の際には電話番号を求められます。携帯番号でなくてもいいかは試していません。au IDでログイン完了すると申込みプランの選択に進みます。とは言ってもpovoのプランは1つしかないので、通話定額トッピングをつけるかどうかを聞かれるくらいです。私は既に別の回線に通話定額オプションをつけているので、トッピングは選択しませんでした。
プランを選択したら、契約者の情報を入力します。au IDの情報を引き継いでくれればよかったんですが、一部の情報は改めて入力が必要でした。
情報の入力を終えたらeKYCをします。povoはLINEMOとは別の会社が開発しているeKYCを使っています。撮影の際にボタンを手で押す必要があるのが面倒でしたが、ボタンが見切れているなどの不具合はなかったと思います。私は免許証を使いましたが、免許証表撮影→裏撮影→斜めから厚み撮影→顔撮影→首振り撮影という順番でした。eKYCが終わったら、商品の受け取り場所と申込み状況確認用パスワードの登録を行います。eSIMなので商品の受け取り場所登録は形式的なものです。
すべて入力を終えたら、入力内容の確認と重要事項説明に移ります。重要事項は全てしっかり読んで同意します。
次の画面で支払い方法を登録します。3Dセキュアに対応しているクレジットカードが必要です。
これですべて入力完了、申込みできました。15分ほどですべての入力を終えることができました。入力を終えると登録したメールアドレスに確認のメールが届きます。
eSIM開通
eSIMの開通は9時から20時の間なので、申込み完了後そのまま寝ました。
9時30分頃に「【povo】 設定方法のご案内」というメールが届きました。これはpovo側のすべての手続きが終わって、回線を開通できる状態になっていることを知らせるメールです。メールに書いてあるURLをpovoで使用するスマートフォン以外の端末で開きます。povoで使用するスマートフォンでQRコードを読む必要があるので、別の端末で開く必要があります。URLを開くとau IDでのログインを求められ、ログインするとすぐeSIMプロファイルダウンロード用のQRコードが表示されます。au IDと紐付ける処理を申込み段階でさせることで、eSIMプロファイルのダウンロードの流れが非常に簡単になっているのが良いですね。
一つ気になる点として、eSIMプロファイルダウンロードはQRコードが万が一読めないときのために、SM-DP+アドレスやアクティベーションコードと呼ばれる文字列を手動で入れる方法も端末側で用意されているのですが、povoはそういった情報を確認できるようになっていなくて、QRコードを読むしか方法がないことが挙げられます。LINEMOではこれらの手動入力用の情報も確認できるようになっていて、別端末がなくても開通できるようになっていました。povoでも同等の対応を期待します。
表示されたQRコードをeSIM対応端末で読み取るとeSIM登録用の画面が表示されるので、指示に従って登録します。iPhoneを普通に使っている場合はこれだけでauの電波を自動的につかんで通話・データ通信ができるようになります。Androidであってもau販売端末の場合はAPN設定不要ですが、他社端末や一部のSIMフリー端末ではAPN設定が必要です。なおAPNはau本家のものと同一です。
さて、私の場合はeSIMを登録しても圏外で使えない状態となってしまいました。eSIMプロファイルのダウンロードを失敗したかなと思っていたのですが、原因はLINEMOのAPN構成プロファイルをインストールしていたからでした。これを消したところ正常にauの電波をつかめるようになり、通信もできるようになりました。LINEMOを契約した後すぐpovoを契約する奇特な人はそんなにいないと思いますが、LINEMO APNを忘れずに消すようにしましょう!
povoには専用アプリがある
povoにはデータの残容量を確認したりトッピングを追加削除したりできる専用のアプリが用意されています。アプリはApp StoreやGoogle Playからダウンロードできます。UIはシンプルです。データ残容量のところは押せそうな雰囲気を醸し出してますが、押せませんでした。今後下の方に色々なトッピングが追加されることを期待しています。
回線はどう?
混みそうな時間帯にスピードテストしてみましたが、MVNOのような極端な速度低下は見られませんでした。ただし、私の自宅周辺はauの電波状況があまり良くないのか、LINEMOほど速度は出ないようです。
早速スピードテスト
— alstamber (@alstamber) 2021年3月23日
LINEMOの方が速かったなあ#povo pic.twitter.com/F0UU8HaGHB
場所を変えれば100Mbps以上出ることもありました。ちょっとスクショは撮っていないのですが、150Mbps程度出ることもありました。
これくらい出ることもある#povo pic.twitter.com/AfDUIuzQw3
— alstamber (@alstamber) 2021年3月23日
auの使い放題系プランには動画サイトへのアクセスに限って通信速度を絞る制御が行われている疑惑があるのですが、povoではそのような制御はされていないようです。povoの220円で24時間データ使い放題トッピングを使った場合に制御されるかどうかはこれから確認しようと思います。
またpovoではIPv6アドレスが各端末に配られていることが確認できました。LINEMOではどのように設定しても今のところIPv6アドレスがもらえないので、この点はpovoのほうが優れています。
まとめ
初日ということもあるかもしれませんが、回線の質等に不満はありません。申込みフローもLINEMOと比べてもわかりやすくてよかったと思います。この記事では言及しませんでしたが、auからの乗り換えの場合は料金プラン変更に近いフローで手続きができるようです。LINEMOはSIMロック解除をはじめほぼMNP相当の手続きが必要となっていてイケていません。また、povoからau本家の5Gプランに変更する際も、My auから料金プラン変更の形で変更できるようになっていました *1。
まだあちこち歩き回っていないのではっきりとした判断は示せないですが、回線品質について不満はないものの期待よりは少しだけ落ちる印象を受けています。もうしばらくここは注視していきたいです。
povoは「povo Lab」というトッピングをユーザーとともに開発する仕組みを作ったりしていて、ちょっと他社とは違う雰囲気を感じています。いい意味でKDDIらしい個性的なブランドになってくれることを期待しています。
LINEMOのeSIMを契約した
本日SoftBankの新ブランドであるLINEMOの申込みが開始されました。私は今回既存3キャリアから発表された20GBプランを一通り申込むつもりなので、LINEMOも早速申込んでみました。 今回の申し込みですが、eSIMの純新規での申込みとしました。povoもeSIM純新規、ahamoはeSIMがないのでnanoSIM純新規で申込み予定です。
申込みの流れ
公式サイトの申込みボタンを押すと、申込みフォームに移動します *1。はじめにMNPなのか新規契約なのか、物理SIMなのかeSIMなのかを聞かれます。
eSIMを選ぶとeSIM対応端末を持っているか、インターネット接続環境を別に用意できるかなどを聞かれます。
申込み時に必要なものとして、本人確認書類やクレジットカードを用意するように指示されます。
続いてプランの選択をします。とはいえ現在のLINEMOにはプランが一つしかないので、特に選ぶことはありません。通話定額オプションをつけるかどうかを聞かれるので適当に選択します。
プランの選択を終えたら、オンラインでの本人確認 (いわゆるeKYC) に移ります。
個人情報にあたるので写真は載せられませんが、免許証で本人確認をしたところ、免許証の表と裏と斜めからの撮影、顔の撮影、顔の動画での撮影というステップで進みました。ここでちょっとつまずきポイントがありました。免許証の撮影は免許証をフレームに入れると自動で進んだのですが、顔の撮影は一向に自動で進まなかったのです。しばらく悩んだ後、下の方に撮影ボタンが見切れていることに気づきました。端末によってボタンが表示されたりされなかったりという現象が起きるのかもしれません。また一通り撮影を終えた後は読み込み中を示す「ぐるぐる」が一向に消えない状態になりました。これは再読み込みをしたらすんなり先に進みました。
eKYCの情報を入力し終えたら、申込者の情報の入力に移ります。国籍、氏名、性別、生年月日、eSIMプロファイル受け取り用メールアドレス、連絡先電話番号、住所、暗証番号、クレジットカード情報を入力していきます。インターネットで騒ぎになっていたのが連絡先電話番号で、ここにはMNPの場合乗り換え対象となる電話番号以外を入力しないといけません 乗り換え対象番号でもよくなりました。Y!mobileと同じ仕様なのですが、変更の余地があるかもしれません。私はいっぱい携帯電話番号を持っているので、そのうちよく使っている番号を入力しました。
最後に申込内容を確認されます。ワンプランなのでそんなに大きく個人差はないですが、毎月の支払料金もちゃんと目安が示されます。
その後重要事項説明に移ります。項目は多いですが、開いて読まないと先に進みませんのでちゃんと読みます。説明内容に同意し、契約書類の郵送を希望するかを聞かれた後、最終確認に同意すれば申し込み完了です。
eSIM開通
10時6分に申込み完了し、申込み受付のメールが届きました。11時30分に「【LINEMO】eSIMプロファイルダウンロードのお知らせ」というメールが届きました。このメールが届いた時点で契約の審査は通っていることになります。LINEMO発表時には最短1時間ほどで開通可能とありましたが、混み合っているのか1時間30分ほどの手続きとなりました。昔ソフトバンクではちょっとやんちゃしてしまったこともあったのでお許しが出るか不安でしたが、無事に手続きが進みました。なお、同じ内容が連絡先電話番号に記した電話番号にもSMSで届いていました。
このメールにURLが貼ってあるので、それをLINEMOを使うつもりの端末以外の端末で開きます。こうしないとeSIMインストール用のQRコードをLINEMOを使うつもりの端末で読み込めません。
このページに申込み時に入力した連絡先電話番号を入力し、SMSか電話で認証をします。しかしeSIM発行時にこの電話番号が必要とは申込みフォームに書かれていなかった気がします。この辺混乱を生みそうですね。加えてこの認証が大混雑していたようで、17日夜現在SMS認証が停止されています *2。
認証が完了するとeSIMプロファイルインストール用のQRコードを取得できるので、これをLINEMOを使う予定の端末で撮影します。今回はiPhone SE (2020) を使うつもりだったので、これで撮影しました。eSIM追加設定の画面が開くので、iOSの指示に従います。eSIM登録が完了した時点でアンテナピクトの表示がSoftBank 3Gとなっていて回線契約が認識されているようでしたが、まだデータ通信はできませんでした。データ通信するには後述のAPN設定が必要です。アンテナピクトの表示がLINEMO 3Gなどとならないのは、キャリアバンドルがまだ用意されていないからだと思われます。
ところで、eSIMを開通させた後に「電源を入れなおし、電話番号が表示されるかご確認ください」という謎のSMSが届きました。ちょっと意図が不明ですが、開通がちゃんとできているか確認してくださいということなんでしょうか。
APN設定が必要
最後にAPN設定を行う必要があります。eSIMプロファイルダウンロードのページからAPN設定のページに飛べるはずなのですが、なぜかこのページがリンク切れになっていて使えませんでした。LINEMOのサービスサイトから改めてAPN設定のページをたどって設定をしました。ネットを見ていると特にこの辺の混乱はなさそうなので、今は修正されていると思います。iOSの場合はAPN構成プロファイルが用意されているので、これをダウンロードしてインストールする形となります。MVNOを契約したときとこの辺の流れは同じです。APN構成プロファイルをインストールしてしばらく待つと、アンテナピクトの表示がSoftBank 4Gとなってデータ通信ができるようになりました。
ところで、このAPN構成プロファイルがワイモバイルのものと全く同一でした。LINEMOサービスサイトによれば、LINEMOのAPN設定は一応ワイモバイルとは別の設定のはずなのですが……。担当者のミスでしょうか。個人的に気になったので、手でプロファイルを書き換えて改めて入れ直しました。
開通すると改めてLINEMOの登録が完了した旨のメールが送られてきます。ここに各種手続き用のサイトの登録の案内が掲載されているので、忘れず登録するようにします。
回線はどう?
混みそうな昼にスピードテストしてみましたが、今のところは安定した速度が出ているようです。夕方もだいたい同じくらいのスピードでした。APN設定がワイモバイルのものと非常に似ていましたし、ワイモバイル程度には回線も安定しているのではないかと思います。
12時半ごろに同一環境で再測定。
— alstamber (@alstamber) 2021年3月17日
まあ今のところ大丈夫そうですね#linemo pic.twitter.com/cg77erum8K
ちなみに、こんなことを気にする人は少ないかもしれませんが、IPv6アドレスは降ってきていないようです。APNをワイモバイルのIPv6対応版とされているものに差し替えてみましたが、データ通信ができなくなってしまいました。LINEMOではIPv6アドレスを割り当てないようになっているのかもしれません。
まとめ
初日ということもあるかもしれませんが、回線の質等に不満はありません。申し込みフローは改善の余地があるとは思いますが、フォーマット自体は視認性もよくわかりやすいと思いました。既存3キャリアから初めて登場したeSIM契約可能なプランというのは、ケータイオタク的にはやはり嬉しいものです。来週にはpovoとahamoも開始するので、こちらも契約して比較等していきたいと思います。
povoが開始当初からのeSIM対応を発表
eSIMへの対応時期を明言していなかったpovoですが、開始当初よりeSIMに対応することが明言されました。
\#povo はeSIMや+メッセージに対応!/
— povo (@povo_official) 2021年3月12日
本日eSIMの取り扱いや、+メッセージ対応などに関する情報を更新しました。
eSIMは新規とMNP(他社からの乗りかえ)に対応しています!
詳細情報やその他更新情報はpovoホームページをご確認ください👇https://t.co/yG7EAOCwz4
開始当初は新規契約およびMNPの場合のみの対応で、今夏にauブランドからの移行の場合もeSIM発行できるようになる見通しです。auブランドからの移行の場合にeSIMを選べないのはちょっと気になります。システム的な問題なのかどうなのか、出ている情報だけでは判然としません。どうしてもeSIMがいい場合は、面倒ですが一旦別の事業者にMNPした後povoに再び戻ってくることが必要になりそうです。
eSIMの動作確認ができているのは、auから販売されたeSIM搭載モデルのiPhoneとGoogle Pixel 5。SIMフリーモデルでは確認をしていないようですが、まず問題なく動くでしょう。
これでオンライン専用ブランドで当初よりeSIMに対応しないのはahamoのみとなりました。個人的にオンライン専用ブランドはeSIMでさっと家からでも契約してすぐ使えることに強みがあると思っていたので、ahamoの対応が遅れるのは残念です。
合わせてpovoで利用できるサービスの追加案内が行われました。具体的には
- +メッセージ
- あんしんフィルター for au (未成年向けのフィルタリングサービス)
- 着信転送サービス
- ウォッチナンバー
などとなります。ウォッチナンバーはApple Watch向けのサービスです。auでは一つの電話番号をiPhoneとApple Watchで共有するナンバーシェアと、Apple Watch専用の電話番号が用意されるウォッチナンバーの2つのサービスが提供されていますが、今回対応するのは片方のみとなります。なおウォッチナンバーは、auで既にウォッチナンバーに加入していた人がpovoに乗り換える場合のみ利用可能となります。
また、継続できることが既にアナウンスされていた「かえトクプログラム」などの端末代の残債を免除するプログラムについては、機種変更が条件になっているものが今夏以降、機種変更が条件になっていないものが開始当初から利用可能となることがわかりました。povoは開始当初端末の販売をしないようですが、もしかしたら今夏以降povoを契約しながらauブランドの端末を買えるようになるのかもしれません。
povoはLINEMOのようにはっきりと「サブブランド」を名乗ることもなく、ahamoのように「料金プランの一つ」とも位置付けられない、中間的な存在になってきたように思います。KDDIとしてはこの料金大変革を様子見していきたいということなのかもしれません。
LINEMOの動作確認機種などが公開
3月上旬に公開予定とアナウンスされていたLINEMOの動作確認機種の情報が公開されました。合わせて他の未発表であった情報も公開されています。
動作確認機種はiOS端末がメインで、iPhone 6s以降及びiPad第5世代以降、iPad Pro、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降となっています。これらは最新のiOS及びiPadOSを動かせる端末なので、iOS 14及びiPadOS 14が動いていれば問題なく使えるということになります。
Androidでは5機種のみの動作確認となっています。SoftBankのユーザー層を考えるとiOS端末ユーザーが多く、特にその中でも若年層となるとiOS端末ユーザーの割合がさらに増えると考えられることから、iOS端末の確認を優先したのだと考えられますが、せめて現在進行形でSoftBankから販売されているAndroid端末ぐらいは確認して欲しかったですね。ただ、SoftBank及びY!mobileから販売されていたAndroid端末については、現在動作確認中及び今後動作確認予定の端末があるそうで、Androidの動作確認端末は今後さらに増えるだろうと思います *1。
ちなみにLINEMOを契約する場合は、例えSoftBankやY!mobileからの乗り換えであったとしてもSIMロックの解除が必須です。夏ごろにはこの状況を解消するとしていますが、LINEMOに乗り換えようとするユーザーにとっては一定の障壁になるのは間違いないでしょう。SIMフリー端末を利用している場合は、もちろんそういった作業は必要ありません *2
動作確認機種の公開と合わせて、幾らかの情報も追加で公開されました。まずPayPay連携が導入予定であることが明らかになりました。これが具体的に何を指しているのかはわからないですが、おそらくキャリア決済によるPayPayへのチャージ機能ではないかと思います。キャリア決済自体は4月中旬ごろに導入予定です。
また支払い方法として当初はクレジットカードのみが利用可能であることがわかりました。口座振替は導入予定であるものの、時期は未定ということです。
端末保証サービスもありません。LINEMOは今のところ端末販売を予定しておらず、もちろんLINEMOを契約しながら機種変更をするということもできないので、その点では当然かと思います。LINEMOを契約している人が機種変更をしたくなったら、別ルートで携帯電話を購入する必要があります。
LINEMOは初めからSoftBankやY!mobileとは別のブランドとして発表されているので、SIMのみ契約に限定されるなど、かなり割り切った内容になっていると思います。SoftBankやY!mobileのブランドに比べてやる気がないということなのかもしれませんが………
LINEMOが音声通話オプションの550円割引キャンペーン実施へ
SoftBankが、LINEMOの音声通話オプションについて1年間月額550円割引するキャンペーンの実施を発表しました。
LINEMOでは、5分以内の通話が無料になる「通話準定額」オプションが月額550円で、無制限に無料となる「通話定額」オプションが月額1650円で提供されます。キャンペーンが適用されることで、通話準定額オプションが無料、通話定額オプションが月額1100円で利用できます。いつまでに契約すればこのキャンペーンの対象となるのかは不明です。
さて、このキャンペーンの割引適用期間は1年間となっていますが、この計算は音声通話オプションを契約してから1年ではなく、LINEMOを契約してから1年であることに注意が必要です。つまり、LINEMOを契約した11ヶ月後に音声通話オプションを追加契約しても、そこから1年間割引されるのではなく、1ヶ月分のみの割引となります。この仕組みは非常にわかりにくいと思います。
ネット上では、そもそも期間限定の割引を追加することに対する批判も出ています。このような割引をすると料金プランがわかりにくくなるだろうという指摘ですね。確かにその通りだと思いますが、やはり限られた資源の中で他社との差別化を図ろうとすると細かな差異をつけていく必要があり、このような複雑な割引をやらざるを得なくなってしまうのだろうとも思います。
今回のキャンペーンはおそらくahamoが値下げしてきたことへの対抗だと思いますが、ahamoのように単純な値下げをしなかったということは、事実上のSoftBankの白旗宣言なのかなと思いました。音声通話オプションでの競争となると、どうしてもドコモに対して他社は不利になってしまいます。また、この動きにpovoが追従するのかが気になるところです。
「ahamo」が値下げと対応端末を発表
NTTドコモより「ahamo」の値下げと対応端末の発表が行われました。
「ahamo」は従来3,278円での提供予定でしたが、2,970円に引き下げました。引き下げに当たってのサービス内容の変更は行われていません。競合の「povo」や「LINEMO」と異なり、5分間の通話無料を残した状態で値下げに踏み切ったことになります。
対応端末は幅広く、しかし機種変更に注意点あり
同時に対応端末の発表が行われました。iPhoneはiPhone SE第一世代以降及びiPhone 6以降に対応。Androidは概ね2017年以降のドコモ販売モデルが対応しているようです *1。ドコモ販売モデル以外には全く対応していないかというとそういうわけではなく、他社販売端末やSIMフリー端末は現在確認中で、確認とれ次第順次対応端末として追加していくとのことです。おそらくドコモ回線のMVNOが使える端末であれば問題なく使えるだろうと思いますし、SIMフリーモデルのiPhoneなら全く問題なく使えると思います。
対応端末発表に合わせて、「ahamo」向けスマートフォンとして3機種が「ahamo」のサービスサイトで販売されることが決まりました。端末はそれぞれ「iPhone 11」「Galaxy S20 5G」「Xperia 1 II」で、従来のドコモでの販売価格よりも大幅に安い価格での販売が行われます。特に新規契約の場合はかなり安くなり、64GBのiPhone 11が49,390円で買えてしまいます *2。Apple直販では71,280円するので破格です。「povo」や「LINEMO」は端末の同時販売を行わないこととしているので、これは今のところ「ahamo」独自施策となります。「ahamo」での端末販売自体は以前から予告されていましたが、一応型落ちとはいえそれなりに新しいハイエンドモデルの取り扱いをするとは思っていなかったので、驚きました。
一方で「ahamo」を契約した状態での機種変更は6月までできないこともアナウンスされました。まだシステムが対応できていないとのことです。やはり「ahamo」はもともとサブブランド扱いだったのではと勘繰ってしまう動きではありますが、6月までの間は一旦機種変更前に「5Gギガライト」などのプランに変更し、機種変更が終わったら「ahamo」に戻すという形を案内するということです。
ケータイ補償サービス対応が決定
また幾らかのサービスの利用可否が明らかにされました。大きいのはケータイ補償サービスやAppleCare+が使えることがわかったことでしょうか。既にドコモで契約したケータイ補償サービスについても引き継ぎ可能とのことなので、おそらく上記で述べた一度「5Gギガライト」などを経由した機種変更でもケータイ補償サービスの継続利用が可能だと思われます。
dカード特典も追加
料金の引き下げに合わせて、dカードとのセット特典が追加されました。具体的には、まず2021年9月より「ahamo」の料金をdカードで支払っている場合毎月のデータ容量が増量される特典が追加されます。追加容量は、dカードの場合1GB、dカード GOLDの場合5GBとなります。また、「ahamo」の開始日よりdカード GOLDと「ahamo」を連携登録した場合に毎月のdカード GOLDの利用金額100円につき10%のdポイントが付与*3されます。
他社に対してのダメ押しという側面があるのだと思いますが、もともとシンプルを売りにしていた「ahamo」にこのようにごちゃごちゃとした特典がつくのは少しコンセプトから外れているのではないかなとも思いました。
4月15日まで我慢すれば追加ポイント
「ahamo」は先行エントリーの上契約すると3000ポイントのdポイントがもらえるキャンペーンを実施していますが、今回さらに4月15日まで待って契約した場合は追加で3000ポイントがもらえる施策が導入されました。想定を上回る先行エントリーがあったとのことで、物流が逼迫することが懸念されており、それを少しでも分散することが目的ということです。
今までに160万件の先行エントリーがあったということで*4、そのうちどれだけの人が実際に契約するのかはわかりませんが、それだけの枚数の物理SIMを発送することを考えると確かに大変そうだという気がします。
開始当初はeSIM非対応
「ahamo」のサービスサイトにて、開始当初のeSIM非対応が明言されました。個人的にはeSIM対応に期待していたので残念です。早期の対応に期待したいです。