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povoのeSIMを契約した

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23日にauの新ブランドであるpovoの申込みが開始されました。先日のLINEMOに続き、こちらも早速申込んでみました。 LINEMOと同様eSIMの純新規での申込みです。

申込みの流れ

povoは23日の0時から受付開始されていました。0時に申込んだからと言って即開通するわけではないようでしたが、就寝前の時間を使ってさっと申込んでしまいました。サービスサイトの「ご利用手続きはこちら」ボタンを押すと申込みを開始できます。

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各契約フローごとに申込みフローが示されています。このへんはLINEMOと変わらない感じです。

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本人確認書類として保険証やパスポートが使えないのがLINEMOとの差です。au Online Shopも同じようになっていますが、本来法的に認められている本人確認書類より使える数が少ないのを気にする声もあったようです。また新規契約では支払い方法としてクレジットカードのみが登録できます

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画面を進めると、SIMの種類を聞かれます。写真には写っていませんが、設定に不安がある場合はeSIMを選択しないほうがいいという注意書きがありました。LINEMOでeSIM契約をした利用者の間でトラブルが続発しているのを受けての対応だと思います。

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このあとau IDでログインするように指示されます。私はこの場で新しいau IDを作って申し込むことにしました。au ID作成の際には電話番号を求められます。携帯番号でなくてもいいかは試していません。au IDでログイン完了すると申込みプランの選択に進みます。とは言ってもpovoのプランは1つしかないので、通話定額トッピングをつけるかどうかを聞かれるくらいです。私は既に別の回線に通話定額オプションをつけているので、トッピングは選択しませんでした。

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プランを選択したら、契約者の情報を入力します。au IDの情報を引き継いでくれればよかったんですが、一部の情報は改めて入力が必要でした。

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情報の入力を終えたらeKYCをします。povoはLINEMOとは別の会社が開発しているeKYCを使っています。撮影の際にボタンを手で押す必要があるのが面倒でしたが、ボタンが見切れているなどの不具合はなかったと思います。私は免許証を使いましたが、免許証表撮影→裏撮影→斜めから厚み撮影→顔撮影→首振り撮影という順番でした。eKYCが終わったら、商品の受け取り場所と申込み状況確認用パスワードの登録を行います。eSIMなので商品の受け取り場所登録は形式的なものです。

すべて入力を終えたら、入力内容の確認と重要事項説明に移ります。重要事項は全てしっかり読んで同意します。

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次の画面で支払い方法を登録します。3Dセキュアに対応しているクレジットカードが必要です。

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これですべて入力完了、申込みできました。15分ほどですべての入力を終えることができました。入力を終えると登録したメールアドレスに確認のメールが届きます。

eSIM開通

eSIMの開通は9時から20時の間なので、申込み完了後そのまま寝ました。

9時30分頃に「【povo】 設定方法のご案内」というメールが届きました。これはpovo側のすべての手続きが終わって、回線を開通できる状態になっていることを知らせるメールです。メールに書いてあるURLをpovoで使用するスマートフォン以外の端末で開きます。povoで使用するスマートフォンQRコードを読む必要があるので、別の端末で開く必要があります。URLを開くとau IDでのログインを求められ、ログインするとすぐeSIMプロファイルダウンロード用のQRコードが表示されます。au IDと紐付ける処理を申込み段階でさせることで、eSIMプロファイルのダウンロードの流れが非常に簡単になっているのが良いですね。

一つ気になる点として、eSIMプロファイルダウンロードはQRコードが万が一読めないときのために、SM-DP+アドレスやアクティベーションコードと呼ばれる文字列を手動で入れる方法も端末側で用意されているのですが、povoはそういった情報を確認できるようになっていなくて、QRコードを読むしか方法がないことが挙げられます。LINEMOではこれらの手動入力用の情報も確認できるようになっていて、別端末がなくても開通できるようになっていました。povoでも同等の対応を期待します。

表示されたQRコードをeSIM対応端末で読み取るとeSIM登録用の画面が表示されるので、指示に従って登録します。iPhoneを普通に使っている場合はこれだけでauの電波を自動的につかんで通話・データ通信ができるようになります。Androidであってもau販売端末の場合はAPN設定不要ですが、他社端末や一部のSIMフリー端末ではAPN設定が必要です。なおAPNはau本家のものと同一です。

さて、私の場合はeSIMを登録しても圏外で使えない状態となってしまいました。eSIMプロファイルのダウンロードを失敗したかなと思っていたのですが、原因はLINEMOのAPN構成プロファイルをインストールしていたからでした。これを消したところ正常にauの電波をつかめるようになり、通信もできるようになりました。LINEMOを契約した後すぐpovoを契約する奇特な人はそんなにいないと思いますが、LINEMO APNを忘れずに消すようにしましょう!

povoには専用アプリがある

povoにはデータの残容量を確認したりトッピングを追加削除したりできる専用のアプリが用意されています。アプリはApp StoreGoogle Playからダウンロードできます。UIはシンプルです。データ残容量のところは押せそうな雰囲気を醸し出してますが、押せませんでした。今後下の方に色々なトッピングが追加されることを期待しています。

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回線はどう?

混みそうな時間帯にスピードテストしてみましたが、MVNOのような極端な速度低下は見られませんでした。ただし、私の自宅周辺はauの電波状況があまり良くないのか、LINEMOほど速度は出ないようです。

場所を変えれば100Mbps以上出ることもありました。ちょっとスクショは撮っていないのですが、150Mbps程度出ることもありました。

auの使い放題系プランには動画サイトへのアクセスに限って通信速度を絞る制御が行われている疑惑があるのですが、povoではそのような制御はされていないようです。povoの220円で24時間データ使い放題トッピングを使った場合に制御されるかどうかはこれから確認しようと思います。

またpovoではIPv6アドレスが各端末に配られていることが確認できました。LINEMOではどのように設定しても今のところIPv6アドレスがもらえないので、この点はpovoのほうが優れています。

まとめ

初日ということもあるかもしれませんが、回線の質等に不満はありません。申込みフローもLINEMOと比べてもわかりやすくてよかったと思います。この記事では言及しませんでしたが、auからの乗り換えの場合は料金プラン変更に近いフローで手続きができるようです。LINEMOはSIMロック解除をはじめほぼMNP相当の手続きが必要となっていてイケていません。また、povoからau本家の5Gプランに変更する際も、My auから料金プラン変更の形で変更できるようになっていました *1

まだあちこち歩き回っていないのではっきりとした判断は示せないですが、回線品質について不満はないものの期待よりは少しだけ落ちる印象を受けています。もうしばらくここは注視していきたいです。

povoは「povo Lab」というトッピングをユーザーとともに開発する仕組みを作ったりしていて、ちょっと他社とは違う雰囲気を感じています。いい意味でKDDIらしい個性的なブランドになってくれることを期待しています。

news.kddi.com

*1:4Gプランの場合はauショップでの手続きが必要です