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iPad のラインナップはややこしいと思って調べてみた話

最近 Apple のページを見ていて思ったこと。

iPad のラインナップ複雑すぎない!?」

現行の iPad は全部で4つの種類があります。

普通の人からしたら、たとえば 「iPadiPad Air って何が違うんだよ!」となりそうです。「Air って付くから軽いのか?軽い分性能は低いのか?」と疑問は止まりません。さらに iPad Pro は画面のサイズが2種類用意されているので、画面サイズで言えば

  • 7.9インチ
  • 10.2インチ
  • 10.5インチ
  • 11インチ
  • 12.9インチ

の5種類です。ちょっと Apple らしくないカオスさだなあという気がしてきたので、他の観点からも現状のラインナップについて調べてみました。

ストレージ容量

iPad の中にどれくらいのデータを保存できるか。ストレージ容量は重要な要素です。ストレージ容量は全部で6種類設定されていました。

iPad mini iPad iPad Air iPad Pro
32GB x o x x
64GB o x o x
128GB x o x o
256GB o x o o
512GB x x x o
1TB x x x o

これを見ると、iPad Pro はやはり名前の通りストレージ容量も大きい設定まである一方、iPad miniiPad Air が同じ位置づけ、iPad が最も下位の位置づけになっていることがわかります。

性能

iPad 自体の性能を比較してみましょう。

iPad mini iPad iPad Air iPad Pro
チップセット A12 Bionic A10 Fusion A12 Bionic A12Z Bionic
カメラ 8MP 広角 8MP 広角 8MP 広角 12MP 広角 10MP 超広角
4K ビデオ x x x o
ポートレートモード x x x o
LiDAR x x x o
スピーカー x2 x2 x2 x4
生体認証 2nd TouchID 1st TouchID 2nd TouchID FaceID
ディスプレイピクセル密度 326ppi 264ppi 264ppi 264ppi
ディスプレイ最大輝度 500nit 500nit 500nit 600nit
フルラミネーションディスプレイ o x o o
反射防止コーティング o x o o
ProMotion x x x o
P3 o x o o
True Tone o x o o
Bluetooth 5.0 4.2 5.0 5.0

こちらでもやはり iPad Pro が一個抜けた性能を持っている部分が多い一方、iPad miniiPad Air はほとんど差が見られませんでした。唯一両者に差があったのがディスプレイのピクセル密度。これは iPad mini のほうが高いです。iPad mini は端末が小さく、より目と端末の距離が近づく傾向にあるので、ピクセル密度をより高くしないと iPad Air と同等の見え方にならないためだと思います。

周辺機器

iPad mini iPad iPad Air iPad Pro
Connector Lightning Lightning Lightning USB-C
Keyboard x Smart Keyboard Smart Keyboard Smart Keyboard Folio / Magic Keyboard
Apple Pencil 第1世代 第1世代 第1世代 第2世代

Apple Pencil 第2世代は iPad Pro のみで使用できますが、他のすべての iPad で第1世代が使えます。iPad mini にはケース一体型のキーボードが繋がりません。iPad mini が小さいので、そのサイズに合ったキーボードを作るのが難しいからだと思います。

価格

Wi-Fi モデルを買うとして、値段を比較してみましょう。すべて Apple 公式からの購入で、税別です。

iPad mini iPad iPad Air 11インチ iPad Pro 12.9インチ iPad Pro
32GB 34,800
64GB 45,800 54,800
128GB 44,800 84,800 104,800
256GB 62,800 71,800 95,800 115,800
512GB 117,800 137,800
1TB 139,800 159,800

無印 iPad の安さが際立っています。仮に iPad Air に128GBの設定があったとして、その価格が64GBと256GBの中間であるとすれば63,300円なので、それより2万くらい安いことになります。iPad miniiPad Air はあまり価格差がないのが驚きでした。画面サイズくらいしか差がないからでしょうかね。

まとめ

改めてラインナップを振り返って思ったこととしては、

  • iPad (無印) は性能面中心に機能が抑えられており、結果として価格も安い
  • iPad AiriPad mini は性能面で中級クラス。両者の差は画面のサイズくらいだと思えばいい
  • iPad Pro はフラグシップに恥じない性能で一つ抜けている

ということでした。iPad Air の立ち位置が正直わかっていなかったのですが、iPad シリーズの伝統的なサイズを守りつつ、iPad (無印) ほど性能に妥協をしていないモデルが必要だと判断されたということなのでしょう。それだったら、iPad AiriPad (無印) と呼んで、今の iPad (無印) を例えば iPad Lite と呼んだほうが実情にあっているような気もします。そもそも iPad Air のような立ち位置のモデルがどの程度必要なのかもちょっと私にはピンとこないです。ある程度性能が必要と感じている層なら、11インチ iPad Pro を買うという選択肢もあるように思えるからです。性能がいらないなら iPad (無印) で十分ですよね。めちゃくちゃ安いし、Pencil などはちゃんと動くので。フルラミネーションディスプレイではないのでペン先の精度は出ないですが、そういう精度を求めるならそもそも Pro を買うほうが良いでしょう。

ラインナップの意味づけはわかりましたが、やっぱりこのラインナップはややこしい気がする、という気持ちはもやもやと残っております。