今auとSoftbankを使っている人は、iPhone 6/6+ をどこで買うべきか比較した
前回「iPhone 6/6+ をどこで買うか」という記事を書いたところ、びっくりするほどアクセス数が伸びているようです。
多分、どのキャリアでiPhoneを買うべきか悩んでいる人たちがGoogleあたりからアクセスしてくれたのだと思うんですが、あの記事は、僕の個人的な事情に基づいて書かれていて、あんまり参考にならない感じの記事でした。そこで、もう少し一般的な選び方の記事を書こうかなと思います。
料金
iPhoneをどの会社から買うか、まず重要なのは料金でしょう。しかし、残念ながらdocomoからはiPhoneの販売価格がまだ公開されておらず、3社の料金を比較することはできません。ただ、auとSoftbankの料金についてはすでに発表されているので、この2つを比較することはできます。
まずiPhoneは、乗り換えか新規か機種変更かで、月々の料金は変わります。なので、まず自分の使っている携帯電話会社がどこかというのが重要になります。一般論として、乗り換えが一番安くなるように設定されているので、特に支障がなければ乗り換えを選択するのが賢いと思います。
ここでは、現在auを使っている人とSoftbankを使っている人に分けて、そのまま機種変更するか、au→SoftbankかSoftbank→auへ乗り換えるかを考えたいと思います。 *1。
今auを使っている人
一言で言ってしまえば、次のことが言えると考えます。
- 基本的にSoftbankに乗り換えたほうが維持費は下がる
- ホワイトBBやNURO光を固定回線で使っているなら、Softbankへの乗り換えを前向きに検討すべき
- 下取り対象端末を現在使っている場合は、auで機種変しても一定の優遇が受けられる
今Softbankを使っている人
一言で言ってしまえば、次のように言えると私は考えます。
- 基本的にauに乗り換えたほうが維持費は下がる
- 例外としてホワイトBBやNURO光を固定回線で使っているなら、Softbankをそのまま利用してもそれほど維持費は変わらない
- auひかりやケーブルテレビを固定回線で使っているなら、auへの乗り換えを前向きに検討すべき
- 機種変更でも、特定の端末を持っていれば、それを下取りに出すことで優遇を受けられる
- キャンペーン名は「タダで機種変更キャンペーン」
- iPhone 5c、iPhone 5、iPhone 4s、iPhone 4 、iPhone 3GS 、iPhone 3G、X06HT、X06HTⅡ、001HT、001DL、101DLを利用していることが条件
- 優遇は24ヶ月かけて通信料の割引という形で行われるので、2年以内に解約などするとフルで優遇を受けられない
結局どうなの
上に箇条書きで書いたのが、僕の考えですが、更にまとめてしまえば
- auひかりおよびケーブルテレビを固定回線で使っている……auの利用を推奨、特に今au以外なら乗り換えを強く推奨
- ホワイトBBおよびNURO光を固定回線で使っている……Softbankの利用を推奨、特に今Softbank以外なら乗り換えを強く推奨
- それ以外……今Softbankならau、auならSoftbankへの乗り換えを検討することを勧める
という感じです。
その上で、乗り換えせず機種変更する場合は、下取り対象の端末を利用しているならば、下取りを検討してみるべきでしょう。ただし、auはその場で機種代金に充当できるのに対して、Softbankは24ヶ月かけて月々の料金の割引という形で反映されるという点に注意が必要です。また、近所の中古ショップで売却することも検討してみるべきでしょう。中古ショップで売却したほうが高く売れるということもあるからです。
料金プランはどちらを選ぶべき
auもSoftbankも今iPhoneを買うとなると、2つの料金プランから選ぶことになります。auでは古いプランが「LTEプラン」、新しいプランが「カケホとデジラ」という名前です。Softbankでは古いプランが「ホワイトプラン」、新しいプランが「スマ放題」という名前です。
2つのプランの違いは、古いプランが通話した分だけお金を取られるのに対して、新しいプランが通話定額になっていることです。そして、古いプランでは、一律7GBでしたが、新しいプランでは複数のプランから制限量を選ぶことができます。ただし、元々の制限量と同じぐらいのプランを選択すると、おおよそ2,000円ほど高くなります。通話定額ぶんですね。
もし乗り換えの選択した場合は、よほど強い動機がない限り、古い料金プランを契約するほうがお得になります。auもSoftbankも乗り換えの際の優遇を古い料金プランのほうで充実させているからです。月にものすごくたくさん電話をするというわけでもない限り、古い料金プランを選ぶべきでしょう。きちんと計算したわけではないですが、毎日ある程度電話するくらいの通話量でないと、おそらく新しい料金プランでは元が取れないと思います。
乗り換えをせずに機種変更する場合は、日頃の通話量とデータ通信量に応じて計算が必要になります。もし通話が多く、あまりデータ通信をしないというのであれば、新しいプランのほうがお得になるでしょう *2。通話を全くと言っていいほどしない人であれば、古い料金プランのほうがお得です。
現状、今回のiPhoneが古い料金プランで契約できる最後のiPhoneになる見込みなので、慎重に検討すべきでしょう。
電波はどうなの
Softbankと言うと「電波が悪い」という印象を持っている人が多いと思います。しかし、少なくとも都市部に関していえば、Softbankの電波状況はもはや他の会社と変わらないと言っていいです。むしろ混雑地では、Softbankが安定した速度を出す中、他社は全く速度が出ない、ということもあります。
さらにiPhone 6/6+は、TD-LTEという通信方式に対応しています。これによって、Softbankとauでは今まで使えなかった電波を掴んで通信できるようになります。現状、TD-LTEの展開状況は、Softbankのほうが優位なので、特にSoftbankでは今以上に快適な通信が可能になる可能性があります。
ただし、地下街やビルの隙間といった細かなところで、Softbankはまだまだ弱いと感じるのも実情です。auは得意のプラチナバンドLTEで驚くようなカバー率を達成しています。特に、過疎地では、auのLTEの強さが目立ちます。
電波に絡んで通話品質の話も書いておくと、auは近々VoLTEと呼ばれる技術を投入する予定です。これはLTEを使って音声通話を行う技術で、これまでよりも通話品質が飛躍的に改善することが期待されます。Softbankには、今のところVoLTEの投入予定はありません。