ドコモが解約金留保を2021年秋ごろに廃止予定
総務省が4月16日に開催した「競争ルールの検証に関するワーキンググループ」の会合にて、ドコモの解約金留保制度が2021年秋頃に廃止予定であることがわかりました。
ドコモの4G/5Gプランは大きく以下のように分けることができます。
- 解約金が10,450円に設定されている2019年9月以前の4Gプラン。すでに新規受付は停止されている
- 解約金が1,100円に設定されている現行の4Gプラン
- 解約金が設定されていない現行の5Gプラン (ahamo含む)
プランによって解約金が異なるわけですが、プランを変更すれば新しいプランの解約金になるのかというとそうとも限らないのがドコモです。ドコモには「解約金留保」という仕組みがあり、プラン変更後も古いプランの契約更新月になるまで古いプランの解約金が維持されるようになっています。なので、例えば解約金が10,450円に設定されているプランから解約金が設定されていない5Gプランに移行しても、前のプランの契約が満了するまでは解約時に10,450円の解約金が請求されるようになっています。
この解約金留保ですが、競合のauやSoftBankには存在しない概念です。つまり、プランを切り替えればそのプランが適用される日から解約金は新しいプランのものになります。KDDIはドコモが解約金留保を導入した際に批判していますし、携帯電話に詳しいユーザーの間でも批判的な意見が多く見られました。総務省が開催している会合でも疑問の声が上がっていたようです。およそ2年にわたって維持された制度ではありますが、廃止されることになったのは乗り換え円滑化に資するもので、良かったと思います。
ドコモは同時に解約金が存在するプランの廃止をすることも検討しているようです。いわゆる「2年縛り」プランがなくなることになります。SoftBankはすでに現行プランにおいて2年縛りプランを廃止しているので、これで2年縛りプランが残るのはauのみとなります。