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Apple Store の今後

新型コロナウイルス感染症が少し落ち着きを見せている中、長く休業していた日本国内の Apple Store も6月3日から全店舗で営業を再開しました。しかし、営業形態は非常に制限されており、スタッフ一人につき客一人の入場になっていたり、商品の購入や手持ちの製品の修理といった決まった目的がないと入店を断られるなど、本来の Apple Store の姿とはかなり異なったものとなっています。Apple Store は今後どうなっていくんだろうかと、個人的な考えを書いてみます。

感染症流行前の Store の計画

さて、ここ数年の間の日本では Apple Store の新規開店やリニューアルが相次いでありました。直近では Apple 川崎が昨年12月に開店しています。川崎が開店した時点では、まだ新型コロナウイルス感染症がここまで拡大することを予想している人はいませんでした。しかし、別記事でも指摘している通り、川崎開店後に次のオープン予定およびリニューアル予定の Store の告知がなされませんでした。

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これは、この時点ですでにしばらくの間は次の Store のオープンやリニューアルの予定がなかったことを意味しているように思います。Apple Store を開業するには様々な準備が必要で、とくに不動産周りはわかりやすい事例になります。丸の内のときは丸の内の一等地で突然工事が始まったこと、川崎のときはラゾーナ川崎プラザの一等地がやはり長い間工事中であったことがその例です。今現在、そのような事例はまとまって報告されていません。

一方で、少なくとも新型コロナウイルス感染症が流行する前の日本では、Apple Store は不足していたと考えます。特に修理の対応は需給が逼迫しており、慢性的な待ちが発生している状態でした。銀座は外国人観光客で常に大入り満員でしたし、それ以外の Store もやはり混雑が常態化していたと思います。近畿圏は京阪神併せて1600万人くらいの都市圏なのに2つしか Store がなく、250万人程度の都市圏で1つの Store を持つ福岡などと比べると、明らかに不足でした。福岡と同等程度の都市圏人口を有する神戸に新設することは考えられましたし、また復活の可能性を示唆しつつ閉店した札幌への復活というのもあったでしょう。東京圏も3500万人近い都市圏人口を有していることを考えると、もう少し出店することも考えられました。

感染症流行後の Store のあり方

しかし、新型コロナウイルス感染症が流行した今、今後仮に収束に向かっていったとしても、混雑した実店舗で買い物をしたり修理に出したりすることを好まず、オンラインで買い物や修理を行う人が増えていく可能性があります。そうなれば、もともとあったであろう新規出店やリニューアル計画も見直さざるを得ないかも知れません。

ただ、Apple のような人間が直接触れる製品を販売している企業にとって、その製品に直接触れて体験できる実店舗の重要性はしばらく薄れないのではないかという気もしています。製品の使い心地や、自分がその製品でやりたいことがどれぐらい実現できるのかといった感性価値は、今のところネット越しで製品を見ていてもよく伝わってこないからです。私自身、先日購入した iPad Pro はどのモデルを買うか悩んでいたので、実店舗で何度となく触れてどちらがより自分の感性に響くかを吟味していたものでした。

それ故に、Apple Store についてはまた明るい話題が出てくると良いなと期待しています。私自身が日常で使うものだからこそ、目で見て触れて良いと思ったものを使いたい。そのために Store が果たせる役割は大きいと思います。また、何かを学んだり作り上げたりするときも、人と人が交流することによって得られる効果は絶大です。だからこそ Apple は、わざわざ店舗の少なくない領域を割いてまで Today at Apple というイベントを開いてきたのでしょう。今はオンラインイベントになっていますが、やはりいつかはまたリアルなイベントとして帰ってきてほしい、というのが私の気持ちです。