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「購入サポート」は何をサポートしてるの?

ここ最近、携帯電話キャリア各社が「購入サポート」という名前の施策を打ち出しています。これはMNPしてくる客に対して端末を安価に販売する代わりに1年以内の解約や機種変更に対して追加の違約金を設けるという施策です。

例えばドコモでは「端末購入サポート」という名称でこの施策を行っています。このおかげでドコモのiPhone6はこの施策のおかげでMNP一括0円で購入可能になっていますが、その代わりに契約月+12ヶ月間に解約や機種変更を行うと27,216円という高額な違約金を支払う必要があります。

またauでも「MNP購入サポート特約」という名称でこの施策を実施しています。このためauのiPhone6もMNP一括0円での販売が主流になっていますが、やはり1年以内に解約や機種変更を行うと違約金を支払う必要があります。ただ、auの施策はもう少し緩く、1ヶ月目の違約金が20,000円でそこから徐々に逓減し、12ヶ月目の10,100円を最後に13ヶ月目以降は0円となる仕組みになっています。

「購入サポート」は、1年以上端末を使い続けるのであれば非常に安価に端末を手に入れられるので、お得な施策に見えます。しかし、見た目ほどお得な施策でもないかもしれない、という点に注意が必要です。

というのも、「購入サポート」が実施された端末については、「月々サポート」や「毎月割」という名前で各キャリアが実施している毎月の通信料金の割引が引き下げられている事が多いからです。例えばドコモのiPhone6 16GBの場合、月々サポートが2,565円から1,242円へと1,323円も引き下げられています。これは24ヶ月で計算すると31,752円とかなり大きな金額です。

このことを考えると、契約者の利用状況によっては「購入サポート」を利用しないほうが結果的に安くつく可能性が十分にあります。そう考えると「購入サポート」というのは一体誰をサポートしているのか……という疑問すら出てきます。

「購入サポート」という名称は体が良いですが、本当に安く利用したいのであれば、購入サポートが適用される場合とされない場合でどちらが安くなるか、きちんと契約者の利用状況に応じて計算することが大切でしょう。