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どこへ消えた おくだけ充電

柄にもなく2014年に発売されたスマートフォンを振り返っていて、ふと感じたことがありました。

「おくだけ充電対応の端末がない」

おくだけ充電。対応のチャージャーの上におくだけ充電対応の端末を置いておくだけで充電ができるという機能です。正確には、qi(ちー)という充電技術にdocomoが勝手に名前をつけたものらしいです。登場当初は、かなりdocomo自身が推していた機能だったと思いますが、そういえば全く話を聞かなくなりました。

名前を聞かなくなっただけで、対応端末は出ているのかもしれない、と思いdocomoの公式ページで調べてみました。

対応機種 | サービス・機能 | NTTドコモ

この通り、2013年夏モデルを最後におくだけ充電対応端末はリリースされていません。名前を聞かなくなっただけではなくて、本当に対応端末が出なくなったようです。


おくだけ充電がなぜ消えてしまったのか、ほんとうのところはdocomoの人にしかわかりませんが、おくだけ充電に代わってdocomoが推すようになったのが充電の速度です。2012年の冬頃にACアダプタ 04なるものが発売され、「急速充電」ができることをウリ文句にするようになりました。また2014年夏モデルでは、ACアダプタ 05が発売。こちらは1時間で90%まで充電できるというのを売りにしています。

電池の大容量化に伴い、プラグを刺さなくていいという利便性よりも、充電が速くできるという高速性のほうが重視されるようになったということでしょうか。実際qiはまだ急速充電を規格として持っておらず、qiでの充電には速度を犠牲にする必要があります。

Xperiaなど、専用のマグネット端子を導入することでプラグを刺し込む煩わしさを軽減するアプローチをとっている端末も有り、必ずしもおくだけ充電だけが煩わしさを軽減するアプローチではなくなっていることも大きいのではないかと思います。