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なぜ日本のiPhone 6は転売され続けるのか

発売から3ヶ月少々経過して、街中でも少しずつiPhone 6/6+を持っている人が増えてきているように思います。iPhone 5s/5cのときに比べると、ペースは遅めな印象ですが、確実に売れてはいるようです。

さて、iPhone 6といえば、発売開始当初の転売騒動が話題となりました。当時は、アジア諸国の中で日本が最速発売だったこともあり、まだ発売されていない中国などの国へSIMフリー版が輸出される、という構図が生まれていました。

それから数ヶ月。すでに中国などでもiPhoneは発売されていますが、iPhone 6の買取相場は安定しています。例えばこの買取業者では、SIMフリー版6の16GBを88,000円で買い取っています。現在SIMフリー版の日本での販売は停止状態となっていますが、元々のSIMフリー版の定価が75,500円であることを考えると、消費税を入れても右から左へ流すだけで利益が出る状況は変わっていません。

この理由を調べるために、他国のiPhone 6と価格比較をすることにしましょう。

中国

中国ではiPhone 6 16GBが税抜4,520人民元で販売されています。現在1人民元は約19.3円なので、iPhoneは日本円にして87,236円で販売されていることになります。

香港ドル

香港ではiPhone 6 16GBが5,588香港ドルで販売されています。現在1香港ドルは約15.5円なので、iPhoneは日本円にして86,614円で販売されていることになります。

アメリカ

アメリカではiPhone 6 16GBのSIMフリー版は649ドルで販売されています。現在1ドルは約120円なので、iPhoneは日本円にして77,880円での販売です。

イギリス

イギリスではiPhone 6 16GBのSIMフリー版は税抜449ポンドで販売されています。現在1ポンドは約185円なので、iPhoneは日本円にして83,065円での販売です。

オーストラリア

オーストラリアではiPhone 6 16GBのSIMフリー版は税抜790豪ドルで販売されています。現在1豪ドルは約97.5円なので、77,025円での販売です。


こうしてみてみると、日本のSIMフリー版iPhone販売価格は世界的に見ても安い水準であることに気づきます。一度値上げしてこの水準なので、値上げする前は、異様と言っていいほど日本のiPhoneだけ安かったのでしょう。

この安さは、やはりiPhone 6発売以降に加速した円安傾向によるものだと思われます。iPhone発売以降、日本円はほぼすべての通貨に対して下がったため、日本のiPhoneの割安感が強まり、世界的に日本のSIMフリー版を輸入するのが一番安上がりということになったのだと思われます。

今後どのように価格が推移するか、それは市場が決めることですが、日本の円相場は円安傾向が続くものだと思われますので、Appleが現在停止している日本でのSIMフリー版販売停止がどのように動くかに依存するのではないか、と思います。