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au VoLTE開始を8つの観点からまとめる

ついにauのVoLTEが発表されました。色々情報が飛び交っているところですが、今のところ公式な情報としてわかっていることをまとめたいと思います。個人的な意見については、また別の記事で。

既存端末は非対応

docomoと違う点として、VoLTEに対応するのは今回発表されたisai VL LGV31とURBANO V01以降の端末のみとなります。

VoLTEに対応するためには、ハードウェア的な対応と、ソフトウェア的な対応両方が必要です。auから今年発売された端末の内、Galaxy S5やGalaxy Note Edge、Xperia Z3といった端末は、ハードウェア的にはVoLTEに対応しているため、原理的にはソフトウェアのアップデートでVoLTE対応とできるはずです。しかし、auはそのような対応を行わない方針です。

iPhone 6だけは別?

発表会の質疑応答で、田中社長は「iPhoneは、相手もあるので、いつかはされるのではないか。具体的な話はしない」という発言をしています。このことから、ハードウェア的にVoLTEに対応しているiPhone 6については、例外的にソフトウェアップデートでのVoLTE対応がなされると思われます。これは、iPhoneApple主導でソフトウェアップデートを進めるのに対して、Androidau主導でソフトウェアップデートを進めることに起因していると思われます。

VoLTE対応機は3Gにはつながらない

厳密には、auが3Gとして実施しているCDMA2000に非対応となります。日本国内でも国外でもつながらないと言っているので、そもそもCDMA2000にハードウェア的に対応していないと思われます。ただし、ローミングの関係上GSMW-CDMAにはつながるようになっています。

高品質通話はauの対応端末間のみ

VoLTEの特徴の一つとされる高品質通話は、auのVoLTE対応端末間のみで利用可能です。固定電話との通話や、docomoのVoLTE端末との通話の際であっても、高品質通話を利用することはできません。

WiMAX2+でのVoLTEはできない

日本では、法律の関係上WiMAX2+で音声通話をすることができません。そこで、WiMAX2+につながっている状態でVoLTEしようとすると、通常のLTEに切り替えて通話するようになっているとのことです。そのため、WiMAX2+につながっている状態からの発信は、通常のLTEにつながっている状態からの発信より若干時間がかかることが予想されます。

ガラケーVoLTEは順次

今回の発表会では、こっそりガラケーも発表されましたが、ガラケーはVoLTEには対応せず、CDMA2000のみとなっています。VoLTEガラケーについては、順次出していくとのことです。ただ、田中社長によれば「一番最後に残るのはM2Mの音声モジュール。3Gのキャパシティは減っていきますが、M2M置換には2020年頃までかかると思っています」とのことなので、2020年までにはVoLTEガラケーへの置き換えが完了していると思われます。

SIMカードも違う

スペック&サービス | URBANO (アルバーノ) V01 : スマートフォン | au

こちらのページからも分かる通り、VoLTE対応機は、SIMカードとして「au Nano IC Card 04(VoLTE)」という新しいSIMカードを使うことになります。このSIMカードをVoLTE非対応機に刺した時、あるいは従来のSIMカードをVoLTE対応機に刺した場合の挙動については不明です。

料金は変わらない

VoLTEは、これまでの料金と全く同じ料金で利用できます。

次世代音声通話サービス「au VoLTE」の提供開始について | 2014年 | KDDI株式会社

ただし上のページを見る限り、料金は全く同じものの、料金プランの名前の後ろに「V」とついた料金プランが新たに設定されており、料金プランの変更は必要になるのではないかと思われます。au的には、SIMカード交換のついでに料金プランを変更してもらう、という立ち位置なのでしょう。