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Kohaku Lab

ガジェットとカードが好きな人のブログです。

かつてなく身の振りようについて考えている

前の記事にも書いたが、私はいま就職活動に取り組んでいる。就職活動は学生の本分では全くないが、自分の今後の身の振りように多少なりとも関わってくる話であるので、ちょっとしつこすぎるぐらいに取り組んでいる。

どうせ40年間も同じ会社では働けない

就活生を対象にしたアンケートによると、過半数の人が「安定したところで働きたい」と考えているようである。ここでいう安定というのは、恐らく「同じ会社で定年まで仕事を続ける」ことを指しているのだと思う。人生をまだ20年ぐらいしか生きていないので、言い切れはしないが、「同じ会社で定年まで勤めあげる」というのは極めて難しいことなのではないかと、私は考えている。

まず40年後も生き残っている会社というのが、絶対的に少ないだろう。総合商社とかは生きてそうな気がするし、鉄道とかもまあデカいところなら40年後でもそれなりの需要はありそうだ。しかし絶対数が少なく就活生の間でも人気が高いゆえに、こういった会社に入るのは宝くじを当てるより難しいだろう。

また、会社が存続していても雇用が保証されているとも限らない。総合商社は40年後も生きているだろうが、40年後も同じ業務をやっているとは思えない。総合商社が日本経済において生き延びてきた力の根源は、資金力と適応力にあるからである。もともと総合商社は、貿易や物流、販売、マーケティングを担ってきた。しかし一度潰れかけた時にそれらの業務を子会社などに移管し、現在は資源などへの投資が主力となっている。実際、総合商社に入社した人達が、40前後になって子会社に出向させられるというケースは多く報告されている。今総合商社に入っても、資源投資で食っていけなくなった時にどうなるかはわからないのである。

理系だとメーカーに行く人が多いだろうが、事情はやはり同じである。ほんの20年ぐらい前には世界中にその名を轟かせていた電機メーカーが、いまやテレビやパソコンの事業を切り売りしている有りさまである。「重電は安泰」などと無責任なことをいう人もいるが、重電は新興国のインフラ投資や官公需で食っている会社が多い。新興国投資はしばらく続きそうな雰囲気があるが、官公需は財政が厳しい今どこまでいけるか怪しい。

情報系だとSI業界に行く人が多いと思う。SI業界もなかなかに怪しい雰囲気が出ていて、最大手の豊洲の会社なんかは「これまで一度も売上が落ちたことがありません!」って自慢してるけども、実際には海外の会社を買いあさって国内の停滞をごまかしているだけだ。現在は、マイナンバーやみずほの案件、東京オリンピックのおかげでいい感じに動いているが、その後はどうなるかわからない。私企業の業務システムを中心にクラウド移行も進むだろうから、従来型のSIしか出来ない人材は今後必要性が減ってくるだろう。

貧困な考察ではあるが、「同じ会社で定年まで仕事を続ける」ことを目指すのは、ずいぶんと分の悪い賭けのように私には見える。会社というのは、利益を出すことが第一目標である。経営環境が変化して必要な人材の構成が変わった時は、当然それなりの再構築をするのが最も合理的である。もちろん「終身雇用を堅持する」と表明している企業もある。しかし社会の不確実性が増大している以上、経営環境の変化の外圧を避ける事は出来ない。そのときは、子会社に出向させたり、配置転換をしたりして対処することになるだろうから、首になるよりはマシだろうが、「安定した仕事をずっと続ける」という目標が達成できるかどうかはわからない。

どう会社を選ぶか

こんなことを考えていると、会社で働くということに対して悲観的にすらなってしまうが、私は油田を持っていたりするわけでもないので、何らかの形で収入を得ていく必要がある。考えてみると、収入を得る手段として考えた時、正社員として働くという選択肢は、まだまだ悪くない選択肢であることも事実である。外圧がない限りはそれなりの収入を約束してくれるし、保険や年金も*1払ってくれる。ローンも組みやすいし、雇用制度も非正規に比べればまともな部類だ*2

さて、正社員として働くとしてもいろいろな会社がある。そうするとどう会社を選ぶかが大事になってくる。まず流石に「5年後の存続が怪しい会社はやめておこう」と考えている。5年も持つかどうか怪しい会社では、いわゆる「敗戦処理」に忙殺され、大した経験を積めない可能性が高い。そうなると、会社が潰れた後にさすがに対処できない。5年後ぐらいなら確実ではないにせよ、多少は予測ができる。

これに合わせて「他の会社でも使えるスキルが身につく」あるいは「平均以上にお金がもらえる」ことが重要だと考えている。その会社でしか意味を持たないスキルをどれだけ身につけても、その会社から放り出されればなんの意味もない。もちろんその会社のその仕事をずっと続けていけるならそれでいいけども。また、スキルが身につかないにしても平均以上にお金がもらえるなら、良いのではないかと思う。蓄えがあれば仮に放り出されても少しは猶予がある。両方を満たしていれば、かなり嬉しいが、そんな会社はなかなか無い。

*1:リターンがあるかは知らないが

*2:私は非正規雇用については不安定なぶん高い収入を保証すべきだと考えている