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Kohaku Lab

ガジェットとカードが好きな人のブログです。

「就活後ろ倒し」はもう崩壊している

巷でリクルートスーツを着た若者を見ることが増えてきました。今年から新卒採用のスケジュールが大きく変わっており、就職活動においては、これまでの情報が役立たない状態となっています。実は、私はまさに選考を受ける立場なので、そのことを日々ひしひしと感じています。

さて、採用のスケジュールが大きく変更となり、「実際の選考は8月から行う」というルールを今年から適用することを経団連が呼びかけています。このルールに従うことを表明している企業は、全部で800社程で、日本を代表する大企業たちがこのルールに従うとしています。

しかし実際に就職活動に参加していると、このルールが形骸化しつつあることに気づきます。よく見られるのが「マッチング」と呼ばれる方式をとっている企業です。これは「一定の基準に達した学生を選抜することを目的とした活動」である選考活動ではなく、あくまで「企業が求めているものと学生が持っているものをすり合わせることを目的とした活動」であるマッチング活動を8月より前から行う方式です。

マッチング実施の結果、企業側が「うちと学生は相性が良い」という状態となった時、8月以降に行われる選考に参加さえすれば内々定を出す約束をします。これをマッチング成立と各社では呼んでいるようです。

マッチング自体は、以前より一部の企業で実施されていた形式ではあるのですが、エントリー人数の多い大企業を中心に、8月まで学生へのアプローチを待てないと考えている企業は多いようで、マッチングという形をとって学生にアプローチしている企業がこれまで以上に増えているようです。

A社

書類選考を通過した学生に対して「ジョブマッチング」と呼ばれるイベントを実施。社員との面談を通してマッチングを図り、マッチングが成立した学生に対しては、8月以降の選考参加で原則内々定を約束。

B社

「個別質問会」や「模擬面接」と称するイベントを書類選考を通過した学生に対して実施。このイベントでの評価が8月以降の選考に影響する。

C社

説明会で実施したワークやインターンでの成果などから有望だと判断した学生に対して個別社員面談を実施。

A社やB社のような手法を取る企業は超大手企業に多く見られますが、C社のような手法をとる企業は規模を問わずかなり多いように思います。インターン参加者と非参加者で選考フローが異なっている企業も散見されます。

企業の採用担当者の方々の苦労がにじみ出ているように思います。選考開始から内定までの期間が短くなればなるほど、企業としては採用人数の調整が難しくなると考えられます。予定人数ギリギリを採用して、大量に辞退されてしまうと、内定式の日までに予定人数を再度確保するのは難しくなるでしょう。売り手市場と呼ばれる今年は、特に難しいです。早め早めに優秀な学生については囲い込んでおいて、採用計画の安定性を高めておきたいと考えるのは、自然なことだと思います。

マッチングが成立した学生に対して、定期的に連絡を取り、就職活動の状況を報告させている企業もあるようです。早めに確保した学生について、その動向をきちんと把握しておきたいという心情は、まったくもってうなずけるものです。一方で、このような流れの中で多くの混乱が起きているのもまた事実ではあるので、来年以降はこういった混乱が少しでも減るように工夫して頂ければと思う次第です。