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各キャリアの携帯電話保証サービスの比較

docomo, au, Softbank, Y!mobileの各携帯電話キャリアは、それぞれ携帯電話の故障や紛失などに備えるための保証サービスをオプションとして用意しています。横並びと言われることの多い日本の携帯電話キャリアですが、実は保証サービスには細かな違いがあったりします。この記事では、その違いについて見ていきたいと思います。

なお、この記事で対象とするのは、主にAndroidスマートフォンフィーチャーフォンを対象とした補償サービスです。iPhoneiPadに関しては、AppleCare+が存在するなど少々事情が異なるので、ここでは取り扱いません。

docomo

docomoでは、「ケータイ補償サービス」という名前のオプションがこれに該当します。しかし普通にdocomoの携帯電話を買うと、たいてい「ケータイ補償サービス」単体ではなく、他のサービスを抱き合わせた「あんしんパック」というものに入らされることが多いです。「あんしんパック」には次のオプションが含まれています。

  • ケータイ補償サービス
  • あんしん遠隔サポート
  • あんしんネットセキュリティ

ちなみに「あんしんパック」が月額720円で、「ケータイ補償サービス」単体は、2014年冬モデル以降のスマートフォン及びタブレットでは月額500円、それ以外の機種では月額380円です。

さて「ケータイ補償サービス」の保証内容は以下のとおりです。

  • 2014年冬モデル以降のスマートフォン及びタブレットの場合
    • 水濡れ、全損、紛失、盗難、破損、故障時などに7500円を払えば1年に2回までリフレッシュ品へ交換可能
    • 修理可能期間終了時まで保証範囲内の故障を無償修理
    • 修理可能期間終了時まで保証範囲外の故障を上限5000円で修理
    • 携帯電話のデータ復旧代金が、通常5000円のところ1000円
  • それ以外の機種の場合
    • 水濡れ、全損、紛失、盗難、破損、故障時などに1回目5000円、2回目8000円を払えば1年に2回までリフレッシュ品へ交換可能
    • 購入から3年間まで保証範囲内の故障を無償修理
    • 購入から3年間まで保証範囲外の故障を上限5000円で修理
    • 携帯電話のデータ復旧代金が、通常5000円のところ2000円

au

安心ケータイサポートプラスLTE」及び「安心ケータイサポートプラス」がこれに該当します。前者はLTEスマートフォン及びタブレット、後者は3Gスマートフォン及びフィーチャーフォンが対象です。料金はどちらも月額380円です。

保証内容は以下のとおりです。

  • 故障、部分破損、全損、水濡れ、盗難、紛失時に1回目5000円、2回目8000円を払えば1年に2回までリフレッシュ品へ交換可能
    • au契約が3年目以上の場合はそれぞれ3000円及び6000円に値下げされる
    • 購入から1年以内の保証対象内の故障の場合は無償
  • 保証対象内の故障を3年間無償修理
  • 水濡れ、全損を除く保証対象外の故障も上限5000円で修理
  • 水濡れ、全損の場合10000円を支払うことで外装や部品を交換してリニューアル可能

上に合わせて、「安心ケータイサポートプラスLTE」の場合は、以下のサービスも受けられます。

  • 交換サービス利用の際にSIMカードを再発行する場合、手数料が100円引き
  • 端末購入を伴わないLTEのデータ契約と音声契約の変更手数料が1000円引き
  • 従量プランの上限が15000円に

Softbank

「あんしん保証パック」がこれに当たります。月額500円です。

保証内容は以下のとおりです。

  • 外装破損及び水濡れ及び全損による故障以外の修理代金は0円
  • 外装交換の際の負担額が通常の90%オフの1500円
  • 水濡れ及び全損時の修理負担額が5000円
    • または同一機種を会員価格で購入可能
  • 盗難及び紛失の際に同一機種を会員価格で購入可能
  • 電池が取り外せる機種について1年以上利用の場合電池パック1個を無料進呈
  • 電池が取り外せない機種について1年以上利用の場合電池交換費用を3000円引き
  • 携帯電話からのデータ復旧サービスが0円
  • オンラインで修理を申し込むと修理代金が20%オフ
  • 水濡れ全損時の保証及び盗難紛失時の保証を一度受けると6ヶ月間その保証は受けられなくなる

Y!mobile

「あんしん保証サービス プラス」及び「故障安心パック-S」がこれに当たります。前者はPHS向け、後者は旧イーモバイルおよびSoftbankの電波を使っている端末向けです。どちらも月額500円です。

「あんしん保証サービス プラス」の保証内容は以下のとおりです。

  • 故障、破損時の修理は0円
    • 特に回数の制限なし
  • 全損、水濡れ、盗難、紛失の場合1年に1回のみ5000円で良品との交換が可能
  • 新規契約・機種変更・機種交換から2年以上経過している場合に機種変更すると端末購入代金が最大5400円引き
  • 1年に1回、5000円を支払うことで最新のフィーチャーフォンに交換可能
    • 保証サービス加入から1年経過後に利用可能

「故障安心パック-S」の保証内容は以下のとおりです。

  • 故障、破損時の修理は0円
  • 水濡れ、全損などの時の修理代金が5000円
    • 同一機種を会員価格で購入することも可能
  • 電池が取り外せる機種について1年以上利用の場合電池パック1個を無料進呈
  • 電池が取り外せない機種について1年以上利用の場合電池交換費用を3000円引き
  • 盗難及び紛失の際に同一機種を会員価格で購入可能
  • 外装交換の際の負担額が通常の90%オフ
  • 携帯電話からのデータ復旧サービスが0円 (EM01Fのみ)
  • 水濡れ全損時の保証及び盗難紛失時の保証を一度受けると6ヶ月間その保証は受けられなくなる

まとめ

まずはdocomoの保証サービスですが、2014年冬モデル以降のスマートフォン及びタブレットより値上げされているにもかかわらず、値上げ分ほど保証が厚くなっているようには感じられません。少々残念です。

docomoauの保証内容は割と似ていますが、auにはデータ復旧の割引がなく、その代わりリフレッシュサービスが付いている点が異なります。昔に比べて厳しくなったものの、それ程大きくない負担で紛失や盗難時にも新しい電話機を届けてくれるのは悪くないでしょう。

Softbankの「あんしん保証パック」やY!mobileの「故障安心パック-S」は、他の2社とはかなり異なる内容となっています。盗難、紛失時の保証が機種購入の割引にとどまるなど、薄く感じる部分もありますが、電池周りの保証は他の会社にはないサービスです。

Y!mobileの「あんしん保証サービス プラス」は、旧ウィルコム時代のサービスがそのまま残っているためか、他のどのサービスとも全く異なる内容となっています。特徴的なのは、1年毎に最新のフィーチャーフォンに交換できるというサービスでしょうか。