Kohaku Lab

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行きたい研究室がない問題

研究室配属の時期が近づいてきているので、連続して研究室配属関連のエントリを投稿します。

配属の時期になると結構な割合で行きたい研究室がないという話を聞きます。この「行きたい研究室がない」問題は結構深刻だと思っています。

「行きたい研究室がない」というのは別に不自然ではない

研究室を決めるときにはよく「興味のある分野をやっている研究室を選ぼう」という話が出ます。しかし、そんな都合よく興味のある分野がある人ばかりだと考えるのがそもそも不自然なのではないか、と私は思っています。

例えば僕の通っている大学だと、最近まで入試担当が「就職に強い」ことを売りにしていたこともあって、「別に工学にそこまで興味が有るわけでもないけど就職がいいらしいから来た」って人が一定の割合でいたりするわけです。こういう人は、別に「コンピュータが好き」とか「機械が好き」とかという理由で大学に来ているわけではないので、「卒業できれば研究室なんてどうでもいい」と考える人が一定の割合でいることは、想像に難くありません。

もともと工学に興味があるという人でも、特定の分野に興味があるかといえば、必ずしもそうとはいえません。例えば僕の場合、数値計算とかHPC以外の分野であれば情報工学全般に薄く興味がある人間でした。こういうタイプの人間も、はっきりと「この分野に興味がある」とは主張できないので、行きたい研究室が特にないという状態に陥りやすいでしょう。

よくわからないものに目的意識を持つのは難しい

研究室に配属されてない人にとって、研究室というのは「よくわからない場所」でしかないというのも、ひとつの原因ではないかと思います。人間は、よくわからない対象に対して目的意識を持てないものです。

研究室公開などで、研究室が行っている研究内容を紹介したりする機会は用意されていますが、これ自体は、この問題の解決にはあまり役立っていないと思います。研究室が研究とよばれる活動をやっているのは百も承知だからです。

研究室で普段何が行われているのか、どのように研究は進められるのか、そもそも何をやれば研究といえるのか、そういった研究室の「裏」の部分が見えていない状態で、研究室を選べと言われても難しいと感じる人がいてもおかしくはありません。

ボスとの相性で決めるのはひとつの手

どの研究室にも興味がわかないとしても、卒業するためにはどこかの研究室に所属して研究を行う必要があります。そのようなときは、いっそのこと研究室の主宰者との相性で決めてしまうのがひとつの手ではないか、と提案します。

研究室の主宰者は、卒業研究において必ず相手にしなければならない存在です。この存在とうまくやっていけるかどうか、は配属後の大学生活に関わる重要な問題です。また、研究室の主宰者の考えによって、研究室自体の雰囲気も左右される傾向にあります。

先生を注意深く観察すると、いろいろなタイプの先生がいることに気づきます。先生も学生と同じ人間ですから。 * 学生の自主性を尊重する (否定的に見れば何もしてくれない) * 面倒見がいい (否定的に見ればいちいち指図してくる) * ゼミなどの拘束時間が多い (肯定的に見れば学生にしっかり勉強させようとしている) * 学生にアルバイトを許さない (肯定的に見れば研究にたくさん時間を使えるように配慮している)

卒業研究を卒業のための単位と考えるのなら、手取り足取り指導してくれて、何も考えなくても研究が完成できるようなタイプの研究室を選ぶというのもひとつの手でしょう。