Kohaku Lab

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SIMフリーについての誤解が広がりそうで怖い

最近巷では、「SIMフリー端末とMVNO回線を組み合わせて安くスマホを持とう!」という流れが生まれているようで、ネットではそれを取り上げた記事がたくさん流通しているし、家電量販店でもSIMフリー端末とMVNO回線のコーナーを隣接させて配置する取り組みが行われていたりします。

こうした流れは、ユーザに対して新しい選択肢を与えることになるので、歓迎すべきことだと思いますが、一方で、「SIMフリー」という言葉がひとり歩きして妙な誤解を生みつつあるのではないかという心配をしていたりします。

というのも、この間ビッ○カメラ有楽町店のSIMフリースマホ販売コーナーにて、次のようなポップを目撃したのです (急いでいたので写真は撮っていません……)。

SIMフリーはこんなにお得!

2年縛りがない!

幅広い料金プランが選べる!

このポップ、非常に誤解を招くというか、そもそも作った店員も勘違いをしているのではないか、という気がしてなりません。2年縛りが無かったり、幅広い料金プランが選べるという利点は、「SIMフリー」によるものではありません。これは、回線として「MVNO回線」を選択したことによって生まれる利点です。

例えば、私の場合SIMフリー版iPhoneを購入し、auやY!mobileの回線で使用していますが、これらの回線には2年縛りが存在します。逆にdocomoSIMロックが掛かった端末でも、それをIIJmioのSIMで使っていれば、2年縛りはありません *1。幅広い料金プランが選べるのも、各種MVNO事業者がしのぎを削っていろいろなプランを出しているからで、それ自体は使っている端末がSIMフリーかどうかとは無関係です。

ビッ○カメラのポップに限らず、SIMフリー端末とMVNO回線を混同(?)している例はあるようで、巷には「SIMロック解除が義務化されることで、低価格スマホが普及する」などというよくわからない言説も出回っています。スマホに対する出費を抑えたい人が、低価格スマホと低価格MVNO回線を組み合わせて利用することによって、低価格スマホが普及するということは十分に考えられます。しかし、それはキャリアに対してSIMロック解除を義務化すること自体とは無関係でしょう。香港では、すべての携帯電話がSIMフリーで販売されていますが、2年縛りを前提とした割引は普通に行われていますし、それ故iPhoneを始めとする高価格な端末もそれなりに売れています。SIMロック解除義務化そのものと、キャリアによる割引の有無は必ずしもリンクしません。SIMロック解除が義務化されたからといって、iPhoneを始めとする高価格端末が売れなくなって、みなが低価格スマホを買うようになるという結論を出すのは早計だと思います。

*1:利用開始日の翌月末まで解約できない制限はあります