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iPhone 6の販売待機列にアジア系外国人やホームレスらしき人がたくさんいる件について

多くの人々が各地のアップルストアに形成されているiPhoneの販売待機列の様子が普段とは異なることを報告しています。

一言でまとめれば、

  • 中国人を始めとするアジア系の外国人の割合が非常に高い
  • 例年まず待機列では見られないホームレスと思われる人たちが集団で並んでいる

といった事態が起きています。このようなことが起きている理由はいたって単純です。

中国系を始めとするバイヤーが、iPhoneを高値で買い取るということをやっているのです。 おそらく買取の対象となっているのは、SIMフリー版でしょう。上のツイートの画像では、 iPhone6 16GBが95,000円となっています。一方でiPhone6 16GBの販売価格はおおよそ73,000円 なので、単に買ってバイヤーに得るだけで22,000円の利益になるのです。 更に、バイヤーを介さずに直接中国本土に売りに行くことで、更に大きな利益が得られることも十分にありえるでしょう。こうした利益を目的とした人たちが大量に販売待機列に押し寄せている状態となっています。

このようなバイヤーが出現した理由も至って単純で、中国や韓国といった近隣諸国でiPhoneが当分販売される見込みが無いからです。富裕層の人々を中心に輸入でも何でもしてiPhoneがほしい人達はいるというわけです。加えて、日本と同時に香港でもiPhoneは発売されますが、日本では最近円安が急激に進んだ結果、ドル建てで見た時の価格が日本のほうが安くなるという状態になっています。

こうした複数の要因が重なって、中国系のバイヤーが日本に集結し、SIMフリーiPhoneを一台でも多く買おうと活発に動いている、というわけです。

この一連の様子を見て、確かに数少ない当日販売分の多くが日本に住む人に渡らないことに対する疑問というのはあるけども、それ以上にもっと深刻だと思う部分があります。それは、大勢の人間が数日間にわたって公共の場所を占拠しているという状態だということです。1日くらいであれば、寝ずに過ごすことも何とか出来るでしょうが、2日以上となると寝ないわけには行きません。路上でそれなりの大金なり決済手段を持った大勢の人達が寝ているという状況は、治安の面で好ましい状態とはいえないと思うのです。

今後こういう事態を起こさないためにも、アップルには完全予約制を導入していただきたいと思います。SIMフリー版については並行してネットでの予約販売も行われていたにも関わらず、この現状です。もしネットでの予約販売が行われなければ、どれだけ悲惨なことになっていたか、想像するにも恐ろしいです。 行列をメディアで流すことによって、「人気感」を演出したいという思惑もあるのかもしれないですが、ここまで大きな騒動となっている以上、アップルにも社会的責任が生じているのではないか、と思う次第です。

もっとも、来年から日本でSIMロック解除が義務化されれば、こういった事は起きないかとは思いますが……。