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ドコモの新料金プランへの移行を検討する

ドコモの発表を皮切りに、ソフトバンクも音声完全定額&パケットシェア型の料金プランを発表し、auもそれに追随すると言われている中、中長期的にはこの料金プランにシフトしなければいけないという状況になりつつある。

今回は、ドコモの新料金プランに移行するとどうなるのか、自分の契約状況を元にシミュレートすることにする。

現行プランでの概算

以下の料金は、月々サポートを勘案しないものである。実際の支払いは、これに高額な月々サポートが付与されているため、1000円を切っている。

プラン パケット定額 通信量 料金 備考
タイプXiにねん Xiパケ・ホーダイダブル 7GB 3067円 応援学割
タイプXiにねん なし 0GB 802円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
Xiデータプランフラットにねん 7GB 4094円 プラスXi割
合計 14GB 9567円

新料金プランへ移行する際の前提

まずは、応援学割がついている回線。こちらは、応援学割の効果であと1年間基本料が無料となる計算になっている。応援学割は、新料金プランへ移行すると外れてしまう。また、今この回線に付いているXiパケホーダイダブルについては、プラスXi割を組むためにつけていたもので、そのプラスXi割は、子回線の契約期間が2年になるので、今月をもって廃止している。そのため、この回線については、Xiパケホーダイダブルを外してしまい、旧料金プランのまま維持して、3円回線にしておきたいと考えている。

続いてプラスXi割を使って4094円で運用していた回線。こちらは、高額月々サポートがついていたため、200円ほどで利用できるフラット回線として重宝していたが、契約からまもなく2年となるため、プラスXi割を廃止して、更新月に解約予定である。とはいえ、ドコモのデータ通信用回線は保持しておきたいので、近いうちに新しい回線を契約することを検討している。この回線をデータ回線とするか、音声回線とするかはまだ未定である。

残りの回線は、MNPを利用してドコモ端末を安価に入手するためのいわゆる渡り鳥用回線で、基本的には、最低額の802円で放置されている。

新料金プランの試算

とりあえず、パケットパックについては後で考えることにして、パケットパックを契約する前の料金を試算する。

今回は、カケホーダイ用の回線とデータ通信回線を分けないケース(1台持ち)と、分けるケース(2台持ち)を考えることにする。また筆者は25歳以下なので、U25応援割(基本料−500円&ボーナスパケット1GB)を適用することを前提とする。

1台持ちのケース

まずは、1台持ちのケースから。とりあえず、渡り鳥用回線のうち一つをたたき起こすことを考えると以下のようになる。

プラン パケット定額 通信量 料金 備考
タイプXiにねん なし 0GB 0円 応援学割
カケホーダイ なし 0GB 2376円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
合計 0GB 4020円

合わせて、パケットパックを勘案すると次のようになる。今までの使用実績から考えて、パケットパック10より大きなパケットパックを契約する必要はないと思われるので、それについては勘案していない。

パック 通信量 料金 差額
データSパック 3GB 7760円 -1649円
データMパック 6GB 9380円 -187円
パケットパック10 11GB 14240円 4673円

もう一つ、渡り鳥用回線を寝かせたままMNPなどで新たに回線を契約するケースを考える。

プラン パケット定額 通信量 料金 備考
タイプXiにねん なし 0GB 0円 応援学割
カケホーダイ なし 0GB 2376円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
合計 0GB 4782円

パケットパックを合わせれば以下のとおりである。

パック 通信量 料金 差額
データSパック 3GB 8562円 -847円
データMパック 6GB 10182円 615円
パケットパック10 11GB 15042円 5475円
2台持ちのケース

続いて、カケホーダイ用の回線とデータ通信回線を分ける2台持ちの場合を考える。 まず、渡り鳥用回線のうち一つをたたき起こして、新料金プランの親回線として使用し、新たにデータ回線を契約するパターンを考える。その場合は、次のようになる。

プラン パケット定額 通信量 料金 備考
タイプXiにねん なし 0GB 0円 応援学割
カケホーダイ なし 0GB 2376円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
データプラン なし 0GB 2376円 シェアオプション代込
合計 0GB 7856円

これに合わせて、パケットパックを勘案すると次のようになる。

パック 通信量 料金 差額
データSパック 3GB 10136円 566円
データMパック 6GB 11756円 2189円
パケットパック10 11GB 16616円 7049円

また、渡り鳥用回線はそのまま寝かせておいて、新たにMNPなどで新料金プランの親回線を契約する場合は以下のようになる。

プラン パケット定額 通信量 料金 備考
タイプXiにねん なし 0GB 0円 応援学割
カケホーダイ なし 0GB 2376円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
タイプXiにねん なし 0GB 802円
データプラン なし 0GB 2376円 シェアオプション代込
合計 0GB 6658円

パケットパックを契約すると次のようになる。

パック 通信量 料金 差額
データSパック 3GB 10938円 1371円
データMパック 6GB 12558円 2991円
パケットパック10 11GB 17418円 7851円

本当に新料金プランは高額なのか?

試算してみるまで、新料金プランは無条件に高くなるものだと思っていたのだけれども、実際には、パケットパックの容量をある程度絞ればそれ相応に安くなることがわかった。現状、7GBのフラット回線が1つある状態だが、実際に7GBを使い切ることはほとんどなく、3GBもあれば十分な状態なので、データSパックでも問題ないという状態である。

ただし、新料金プランに移行した際の実際の支払額については、月々サポートを勘案する必要がある。 上の表を見る限り、渡り鳥用回線をひとつ叩き起こして1台持ちにするのが最も安くなるように見えるが、月々サポートを考えると、そうとも限らなくなる。

例えば、新たにMNPなどを利用して月々サポートが3000円ある回線をデータSパックで契約して、それを1台持ちすることにした場合は、

8562-3000=5562円

となるから、渡り鳥用回線を叩き起こしてデータSパックを契約した場合の7760円より安くなる。

また、新料金プランのポイントとして、「子回線の請求金額よりも、適用される月々サポートの金額が大きい場合、月々サポートの余った金額を親回線の割引に当てることが可能」であるという点がある。これを利用すると、渡り鳥用回線のうち一つをたたき起こして、新料金プランの親回線として使用し、新たにデータ回線を契約した場合、

10136-3000=7136円

となるから、渡り鳥用回線を叩き起こして1台持ちした場合の7760円よりやはり安くなる。もっといえば、渡り鳥用回線はそのまま寝かせておいて、新たにMNPなどで新料金プランの親回線を契約する場合は

10948-6000=4948円

となって、1台持ちよりも安くなる。

実は、これよりも更に安くすることも可能である。その方法は、データ回線をデータプラン(ルータ)にすることである。こうすると、そのデータ回線はドコモから販売されているWi-Fiルータで使うぶんには、基本料が1296円となる。契約変更だけしておいて、一切この回線を使わなくても基本料は1296円だから、この回線を使わずに、親回線だけ使うようにすることで、料金引き下げマシンとして利用することができる。実際に計算してみると、元の料金から、540円安くなるから、

4938-540=4398円

にまで引き下げることができる。この値段は、あらゆる電話番号にかけ放題で、3GBのパケットを流せることを勘案すれば決して高い値段ではないと思うのだが……。端末は使わないなら適当に売ってしまえば良い。

更に注目したいのが、導入が噂されているドコモ版スマートバリューである。これがどのような値引きになるのかは不透明だが、1回線あたり1,410円引き(auの現行と同じ)になるとすれば、かなりのインパクトである。ただこれでは安すぎる気がするので、auが新料金プランを発表した際には、若干の調整が行われて、おそらくドコモもそれに合わせる形になると思われる。